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WAIS-Ⅳは言語理解、知覚推理、処理速度、ワーキングメモリの4つと、トータルでのFSIQを算出するものであり、動作性と言語性の二因子ではありません。また、個人内差15で発達障害の疑いありと書いてありますが、基本的にIQと発達障害の診断は別のものです
一応念のため twitter.com/doctor_QEEG/st…
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ディスレクシアは
「読めない書けない」ではなく
人の数倍「読む作業と書く作業が大変」
なので本来の理解力を発揮するまでに疲れてしまいます。ちょっとした配慮でいろんな可能性が出るんだけど、理解が広まりません。眼鏡をかけることは誰も何もいわないんだけどね
少しの優しさ大事 #学習障害
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ヤングケアラーの発信をすると「それ福祉の範疇でしょ?なんで授業でしないといけないの?」という意見に出くわします
なるほどね。ならば「名乗れない、申し出ることができない学校の雰囲気」をどうにかしてくれ。先日の文科+厚労調査でも大きな課題になってんだよ。
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自閉症スペクトラム障害だけでなく、発達障害は全て「スペクトラム」。成り立ちからもそれは明らか。
だからこそ、(この領域の)障害は「あるかないか」ではなく、今を生きる困難さの程度(自覚・他覚)で捉えるべき
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ディスレクシアの有病率が1-2%程度か、6-7%かは別として、様々な理由で読み書きが苦手な児童生徒は通常のクラスの10%を超えます
医療ではなく教育で見るべき点はこの10%の子どもたち。鍛え上げろ!ではなく、この10%の子どもたちが安心安全に学習を行える環境は90%の子どもたちにもメリットがあります
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書きが苦手な人は通常の数倍、黒板を見ている
読みの苦手な人は通常の数倍、教科書を見ている
「ちゃんと見なさい」ほど的外れな指摘はない
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文部科学省で不登校のタイプ分けがある。その他を含めて7タイプ。その一つの「不安・情緒的な・・」の中に未だに「保護者の甘やかし」的な説明が書いてあるのだが...
「学校に行かない行けない」行為を問題とするのはやめて、背景を考え改善し皆にとって学校を過ごしやすい環境にする事が大事かと
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特別支援教育は特別な教育ちゃうぞ➀
ある先生「合理的配慮をして欲しいなら40人学級のような普通の学校に行くべきではないと思うのですが、」
→合理的配慮を「してほしい」と言う前提から改めましょう。合理的配慮はその児のためですが、あなたの立てた教育目標を達成するための配慮ですよ。
続く
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【時々ある残念な質問】
Q:「どこまでが合理的配慮でどこまでが甘やかしか分からないんです」
→わからなくて当然ですよ。そもそも「合理的配慮」と「甘やかし」を同じ次元に乗せること自体が間違ってるので。
再掲
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「学校の先生が発達障害の可能性を示唆したらだめなのか!」といった意見
発達特性に言及する事は本人にプラスになる前提で私は良いと思いますが(診断は医師の専権)
問題なのは
「発達障害だから(ここで教育すべきではない)」
「発達障害だから(現状は仕方ない)」
という文脈で持ち出す事
続く
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未だに驚く
ディスレクシアの人は皆
「文字が滲んでみる」
「文字が二重に見える」
「文字が回転してみる」
「bとdが逆さまに見える」
(だから読めない)んでしょ?
いいえ、ディスレクシアでは!
上記の状態は極めて稀です
「ディスレクシア啓発月間」
で本当の実態を届けよう
#ディスレクシア
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よくある話
「ADHDの人は先延ばし行動を取り易い」
→どちらかと言えば先延ばし行動を「選択せざるを得ない」結果論であったり、ストレスコーピング(対処行動)のバリエーションが少ない。と言った方が適切かな
ADHD特性の人が好んで先延ばし行動をしてるわけではないよ(大いなる誤解) #ADHD
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【ADHDと先延ばし行動①】
①一歩が踏み出せなくて結果的に「先延ばし」
②何か活動してる時に「あれは?」「これは?」と焦点が飛んで、当初の活動を結果的に「先延ばし」
③「本気出したら出来る!」とポジティブ逃避の先延ばし
並べると、同じ「先延ばし」でも背景要因や役割が違うのがはっきりと
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ディスレクシアは
「読めない書けない」ではなく
人の数倍「読みと綴りの作業が大変」
なので本来の理解力を発揮するまでに疲れてしまいます。ちょっとした配慮でいろんな可能性が出るんだけど、理解が広まりません。眼鏡をかけることは誰も何もいわないんだけどね
少しの優しさ大事 #学習障害
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ASD特性での感覚の問題は「感覚過敏」ばかりが注目されがちですが、過敏と低登録(「鈍麻」)は裏表。さらに感覚探求(刺激を求める)と回避(刺激を避ける)といった側面から「感覚の偏り」としてとらえていきましょう。感覚の問題は表面化しているもの以上に多いと考えておくとよいです。
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「大人の発達障害」という言葉の弊害
「大人になってから発達特性が生じる」ではなくて
「大人になってからその人を取り巻く状況の変化もあり(特性に基づいた)発達障害の診断が必要な状態が生じる」
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学習障害をはじめとして発達特性が「平気で嘘をつく」なんてことはございません
むしろ、「上手に嘘をつくことが下手」でいろんな意味で素直です。
もしトンでもない誤解をしているとすると「平気で偏見をまき散らす」事になりかねません。
教育を語る前に自己の見識を改める
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【失敗から学べ・涙の数だけ強くなれの罪】
発達特性においてメタ認知を下げ、よろしくない自動思考を育てる。百害あって一利なし
×)解決場面→考える→失敗→怒られる・解決→出来ない自分
○)解決場面→出来る見通し→考える→適切なヒント→成功体験→そこから得た経験と知識
後者でええねん
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文科省調査はあくまで「教育支援ニーズ」に関するものであり、発達障害を検出するためのものではありません。「それだけ発達特性(敢えて特性)に応じた教育ニーズが必要である」であり、このように診断を匂わせる事は誤った情報発信に繋がります。
news.yahoo.co.jp/articles/ad52b…
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だからさああ
この報道に至っては「ほぼ発達障害」的な論調になってる。繰り返しになるが診断ではない!違うって
教育関係者を含めて皆が認識すべきなのは、「この結果から特別支援教育は『特別な教育』ではないこと、合理的配慮は普通に生活の中で提供されるもの」というこ
news.yahoo.co.jp/articles/6deaa…
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こちらの記事ではさらに重大な瑕疵があります
「学級担任らが子どもの発達障害を診断するチェックシート・・・」とある
本邦でチェックシートだけで診断(しかも担任)出来るものは存在しませんし、この手の調査で診断で使用するツールをそのまま流用することもありません。 twitter.com/Vn7rfILsHyD3gC…
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やっと真っ当な報道がなされているように思う。
事件当初は表面的かつセンセーショナルな報道のみが先行し、取材と称した二次被害も。
報道は司法ではなく、専門職支援者とその団体(学会含めて)は格付け団体ではない。そして行政は第三者ではない。
→続く
nhk.or.jp/fukuoka/lrepor…
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治療に診断が必要であっても
教育支援で診断が必要であることには疑問を持とう
「診断がよりよい合理的配慮の提供や環境調整に役立つ」と「診断がなければ合理的配慮が提供できない」は全く似て非なるもの
教育のための合理的配慮で診断時の情報を役立てるのは兎も角前提とするのは本来おかしな事
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こどもが「わからない・知らない教えて!」って言ったら褒めてくださいね。知りたい(勉強したい)ってことですから!
「わからないって言えない(恥ずかしい、周りに迷惑では」といった空気を払拭するだけで子どもの環境は大きく変わります。そしてすぐにできる
いつも講演では最初に話します
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【時々ある残念な質問】
Q:「どこまでが合理的配慮でどこまでが甘やかし(あるいは本人の我儘!)かの境界がわからないので教えてください」
→わからなくて当然ですよ。そもそも「合理的配慮」と「甘やかし」を同じ次元に乗せること自体が間違ってるので。
再掲