1
発達障害特性に応じて失敗が生じにくい環境を担保することを「甘やかす」と誤解する人がいる
「失敗から学べる」は否定しないが
「成功から学びやすい」特性とそしてその特性「失敗から信頼関係を損ねる危険性が高い」事も併せて知っていただきたい
「涙の数だけ強くなる」はご勘弁
#発達障害
2
その子にとって「過ごしやすい環境」を作ることは「甘やかす事」ちゃうぞ
特に発達障害特性のある児童にとって「失敗が出来る限り生じない環境を作ること」を第三者が「甘やかしてる」なんて言っちゃいけないよ
3
「親ガチャ」って言葉は私は好きではないす
ただ療育や教育が親ガチャ以上に理不尽な「地域ガチャ」「居住地ガチャ」になっている事に強い危機感を覚えようぜ。何とかしようぜ
4
ほんとね新年度のこの時期
「過剰適応」ってこどもたちだけでなく
保護者としての(の役割としての)「過剰適応」も健康を損ねる大きな要因だよね。
一息ついてふと振り返る。
おいしいものを食べて心を落ち着かせる。
「こうあるべき」とは無縁の世界で
皆が幸せになりますように
5
「みんなと同じようになりたい」
「自分だけができないのがつらい」
大いに結構だと思う
ただ
「みんなと同じにならなければならない」
「自分だけができないことは本人の努力の問題」
とすり替えると、これはもはや偏見呪い
「みんなできることがそれぞれ違う」皆が幸せな世の中になりますように twitter.com/i/web/status/1…
6
【合理的配慮の考え方】
昔ある研究会で大学生の学習支援に関する取り組みを発表した際の、その後の懇親会で
ある先生(医師)「いい事やってるとおもうけど(そこそこいい大学に入れてるんだし)、苦手さがあるからと言ってそこまでする必要あるのかな?」… twitter.com/i/web/status/1…
7
テレビを見たら自閉症が!」といった誤った信念を振りかざした人を信じてしまい、一年間テレビを見せなかったある保護者の方
その後「(一年間TV見せてないのに症状不変なのは)育て方が悪い」という保護者をさらに叩きのめす言葉を浴びせられたそうだ
こんな不幸は二度と起こしてはならない
8
「出来る」と「出来ない」
の間にある
「頑張って出来る」というより
→「いろいろ犠牲にしないと出来ない」
という表現が適切な場合が多いな【再掲】
で、この状況に支援者・教育者が出くわした時に
「出来てるからええやん」となるか「もっと簡単にできる方法あるやん」となるかが分岐点だね😊
9
誤解しちゃいけないのは
反復練習は大いに結構な事だが
本人の認知特性に全くあっていない方法で繰り返し反復練習させちゃ絶対にいけないよって事
努力も大いに結構なことだが
努力を強いるなら本人が到達可能とイメージできる提案をすこちらの努力が必須である事
この理解を誤ると事故が起きる
10
さあ!猶予期間が切れるよ!
ただ、この記事で微妙…なのが合理的配慮の例…スロープの設置になってる。バリアフリーと合理的配慮は違うんだぞぉ
news.yahoo.co.jp/articles/31d89…
11
未だに驚く
ディスレクシアの人は皆
「文字が滲んでみる」
「文字が二重に見える」
「文字が回転してみる」
「bとdが逆さまに見える」
(だから読めない)んでしょ?
いいえ、ディスレクシアでは
上記の状態は極めて稀です
「読めない」ではない→読むのにめっちゃ時間がかかる・読み誤りが増える
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書かれた文字の印象と性格はほぼ無関係
綺麗な字と学力も相関しない
とめはねはらいを厳しく指導→きれいな字→学力向上という図式は科学的に成り立ちません
綺麗な字が書けることは素晴らしい。ただ、そこに拘るあまり学習効率を落とす児童が相当数いる事実を無視してはいけない。柔軟な発想が大事
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【時々ある残念な質問】
Q:「どこまでが合理的配慮でどこまでが甘やかし(あるいは本人の我儘!)かの境界がわからないので教えてください」
→わからなくて当然ですよ。そもそも「合理的配慮」と「甘やかし」を同じ次元に乗せること自体が間違ってるので。
再掲
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こどもが「わからない・知らない教えて!」って言ったら褒めてくださいね。知りたい(勉強したい)ってことですから!
「わからないって言えない(恥ずかしい、周りに迷惑では」といった空気を払拭するだけで子どもの環境は大きく変わります。そしてすぐにできる
いつも講演では最初に話します
15
治療に診断が必要であっても
教育支援で診断が必要であることには疑問を持とう
「診断がよりよい合理的配慮の提供や環境調整に役立つ」と「診断がなければ合理的配慮が提供できない」は全く似て非なるもの
教育のための合理的配慮で診断時の情報を役立てるのは兎も角前提とするのは本来おかしな事
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やっと真っ当な報道がなされているように思う。
事件当初は表面的かつセンセーショナルな報道のみが先行し、取材と称した二次被害も。
報道は司法ではなく、専門職支援者とその団体(学会含めて)は格付け団体ではない。そして行政は第三者ではない。
→続く
nhk.or.jp/fukuoka/lrepor…
17
こちらの記事ではさらに重大な瑕疵があります
「学級担任らが子どもの発達障害を診断するチェックシート・・・」とある
本邦でチェックシートだけで診断(しかも担任)出来るものは存在しませんし、この手の調査で診断で使用するツールをそのまま流用することもありません。 twitter.com/Vn7rfILsHyD3gC…
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だからさああ
この報道に至っては「ほぼ発達障害」的な論調になってる。繰り返しになるが診断ではない!違うって
教育関係者を含めて皆が認識すべきなのは、「この結果から特別支援教育は『特別な教育』ではないこと、合理的配慮は普通に生活の中で提供されるもの」というこ
news.yahoo.co.jp/articles/6deaa…
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文科省調査はあくまで「教育支援ニーズ」に関するものであり、発達障害を検出するためのものではありません。「それだけ発達特性(敢えて特性)に応じた教育ニーズが必要である」であり、このように診断を匂わせる事は誤った情報発信に繋がります。
news.yahoo.co.jp/articles/ad52b…
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【失敗から学べ・涙の数だけ強くなれの罪】
発達特性においてメタ認知を下げ、よろしくない自動思考を育てる。百害あって一利なし
×)解決場面→考える→失敗→怒られる・解決→出来ない自分
○)解決場面→出来る見通し→考える→適切なヒント→成功体験→そこから得た経験と知識
後者でええねん
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学習障害をはじめとして発達特性が「平気で嘘をつく」なんてことはございません
むしろ、「上手に嘘をつくことが下手」でいろんな意味で素直です。
もしトンでもない誤解をしているとすると「平気で偏見をまき散らす」事になりかねません。
教育を語る前に自己の見識を改める
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「大人の発達障害」という言葉の弊害
「大人になってから発達特性が生じる」ではなくて
「大人になってからその人を取り巻く状況の変化もあり(特性に基づいた)発達障害の診断が必要な状態が生じる」
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ASD特性での感覚の問題は「感覚過敏」ばかりが注目されがちですが、過敏と低登録(「鈍麻」)は裏表。さらに感覚探求(刺激を求める)と回避(刺激を避ける)といった側面から「感覚の偏り」としてとらえていきましょう。感覚の問題は表面化しているもの以上に多いと考えておくとよいです。
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ディスレクシアは
「読めない書けない」ではなく
人の数倍「読みと綴りの作業が大変」
なので本来の理解力を発揮するまでに疲れてしまいます。ちょっとした配慮でいろんな可能性が出るんだけど、理解が広まりません。眼鏡をかけることは誰も何もいわないんだけどね
少しの優しさ大事 #学習障害
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【ADHDと先延ばし行動①】
①一歩が踏み出せなくて結果的に「先延ばし」
②何か活動してる時に「あれは?」「これは?」と焦点が飛んで、当初の活動を結果的に「先延ばし」
③「本気出したら出来る!」とポジティブ逃避の先延ばし
並べると、同じ「先延ばし」でも背景要因や役割が違うのがはっきりと