八條忠基(@EeoduLzbYVjTprk)さんの人気ツイート(リツイート順)

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有職に用いられる桜モチーフをまたいくつかご紹介いたしましょう。これは西陣の織元に遺された調進控より。幕末、嘉永七年(1854)八月に、内侍の小袿のために織られた生地です。伝統的であり、かつ近代的なデザインですね。
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有職故実は博物館のガラス越しの物ではなく、現代にも脈々と受け継がれていることを知って頂きたいと考え、本書ではさまざまな「作り手」の皆さまを紹介するページも作りました。作り手へのリスペクト無しに有職故実は有り得ないのです。
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『浄るり町繁花の図』(歌川広重・1852年・国立国会図書館デジタルコレクション)より、丸〆猫の露天商。浄瑠璃の演目を商売人で表現した戯画です。まさに嘉永五年の作品。 これが「招き猫」が描かれた現存最古の絵画資料です。
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左近の桜はヤマザクラ。 御所のヤマザクラは赤芽種が多いので、たいへん色鮮やかに見えます。
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本日、吉祥寺で満開のネムノキ(合歓木、学名:Albizia julibrissin)に遭遇いたしました。もやもやっとしたピンクが素晴らしいです。これで雨が降りますと、松尾芭蕉の句の風情ですね。 「象潟や 雨に西施が ねぶの花 」
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染め液を作るために煮込んだ茜の根。黄色味が抜けて、まさに「赤根」になっています。
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立て続けの刊行案内で恐れ入ります。 わたくしは全体の監修と、「衣・遊」などを担当させていただきました。また「今に生きる有職の担い手」として作り手の皆さまもご紹介申し上げました。 『別冊太陽 有職故実の世界』(平凡社) A4変型判、192ページ、3520円。 amazon.co.jp/%E6%9C%89%E8%8…
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『満佐須計装束抄』より「紅梅の匂い」。
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非常に面白い勘違いがあるのです。 『平治物語絵巻』で、信西入道の首が獄門にかけられる場面。なんと「楝(おうち)」の木ではなく、門の「棟(むね)」に掛けられているのです。詞書きはちゃんと「あふちの木」と書かれていますので、これは絵師の勘違い。「楝」と「棟」は紛らわしいですからね。
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本日1月15日は「小豆粥を食べる日」です。 ちょうど良いタイミングですので、新刊『有職故実から学ぶ 年中行事百科』(淡交社)の当該ページを、内容見本として紹介させて頂きますね。 このように、本書は各行事の沿革と根拠を解説することを重視した内容になっております。
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ゴボウ(牛蒡、学名:Arctium lappa)の花が咲いています。 種子を去痰・消炎、乳腺炎などの婦人科病に効果がある生薬「牛蒡子」として用います。中国三世紀頃の『名医別録』では「悪実」と表記されましたが、この、なかなか凶悪な面構えを見て頂ければ納得かと(笑)
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ヤマアイ(山藍、学名:Mercurialis leiocarpa)はタデアイ(蓼藍、学名:Persicaria tinctoria)とはまったく別種の植物です。 ここで実験有職学。 ヤマアイの根は白いのですが、干すと青くなります。水溶性なので水に浸けるだけで美しい染液ができます。 ただしすぐに退色してしまいます。
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『源氏物語』(若菜上) 「次々の殿上人は、簀子に円座召して、わざとなく、椿餅、梨、柑子やうのものども、さまざまに箱の蓋どもにとり混ぜつつあるを、若き人びとそぼれ取り食ふ。」
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何はともあれ、立皇嗣宣明の儀、無事に終わりまして何よりでございます。わたくしが「次」の機会を見ることが出来るかどうか、年齢的には難しいかもしれませんので、たいへん良きものを拝見させていただきました。有り難いことでございます。
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『大草殿より相伝之聞書』(室町後期) 「焼き鳥料理のこと。塩鳥の時は、まづ出で候て酒をかけ。又めこに掛けよく炙るべし。また無塩の時は、いつものごとく鳥をおろして。擂り醤に浸し炙也。又、切り様はひつたれの方は、長さ一寸程に切て。又たてに薄く切候。又、別足は車切りに切てよく候。」
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ややや。 書店様がこのように扱って下さったのは、初めてでございます。感謝感激でございます。 twitter.com/maruzen_maruho…
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芳香から魔除け効果があると考えられ、京の獄舎の門前に植えられました。そして討ち取った朝敵の首をこの木に掛ける、という風習が生まれます。「獄門に掛ける」です。 大河ドラマで小泉孝太郎さん演ずる平宗盛の首も、この木に掛けられました。
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高田馬場駅ガード下の壁画(一般開放)。高田馬場近辺が太田道灌の「山吹の里」という伝説がありますので、それにちなんだ壁画です。
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録画を見ますと、御裾持ちの掌典職は高倉流で、剣璽を捧持する侍従さんは山科流のように見えます。
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NHK総合で10:55から生中継があります。
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『日本後紀』 「弘仁十一(820)年二月甲戌朔。詔曰。云々。其朕大小諸神事、及冬奉幣諸陵、則用帛衣。正受朝則用袞冕十二章。朔日受朝、日聴政、受蕃国使、奉幣及び大小諸会、則用黄櫨染衣。皇后以帛衣為助祭之服、以擣衣為元正受朝之服、以鈿釵礼衣為大小諸会之服。」
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江戸時代までの唐風の即位礼の実相がよく判る、貴重な内容もさることながら、ものづくりをする人への強いリスペクトを感じる、熱意のこもった本です。資料としても重要な本ですが、もの作りの現場を知る事の出来る、素敵な本です。
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『有職故実から学ぶ 年中行事百科』(淡交社)、いよいよ発売となりました。 皆さま、どうぞよろしくお願い申し上げます。 twitter.com/tankosha_bs/st…
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これは宮廷衣服ではないのですが、桐紋の意味を説明するために。近代の法服です。