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『和名類聚抄』(源順・平安中期)
「崔禹錫食経云千歳虆汁。状如薄蜜甘美。以署預為粉和汁作粥。食之補五蔵<署預粥和名以毛加由>。」
芋をもって粉となし、汁とあえて粥を作る。平安中期の芋粥は、「とろろ」におろして甘葛とあえたのかも知れません。
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『源氏物語』(若菜上)
「次々の殿上人は、簀子に円座召して、わざとなく、椿餅、梨、柑子やうのものども、さまざまに箱の蓋どもにとり混ぜつつあるを、若き人びとそぼれ取り食ふ。」
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日本政府の海外向け公報Web月刊誌“HIGHLIGHTING Japan” 特集The Patterns of Japanの中の「有職文様」でお手伝いさせて頂きました。海外に日本の有職文様が知られますことは、本当に有り難いことです。
<英語版>
gov-online.go.jp/eng/publicity/…
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このたびの重版決定につきましては、robin様はじめ、ツイッターご利用の皆さまに大変お世話になりました。心よりお礼申し上げます。
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『別冊太陽 有職故実の世界』(平凡社)
A4変型判、192ページ、3520円。
amazon.co.jp/%E6%9C%89%E8%8…
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後ろに長く引く下襲(したがさね)の裾(きょ)。天皇は襟下2丈1尺5寸。皇太子は襟下1丈9尺6寸。臣下は官位が上がると長くするので、裾を下襲とは別パーツにした「別裾(べつきょ)」ですが、天皇・皇太子は下襲から続いた「続裾(つづききょ)」なので、襟下の寸法表記になります。
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『有職の色彩図鑑 ~由来からまなぶ日本の伝統色~』
(淡交社・2020年)
B5判変版・208ページ
2970円(税込み)
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中継はじまりました。バイデンさんお疲れ様です。
11:00からの「立皇嗣宣明の儀」は、皇嗣がその立場になったことを内外に広く宣明される儀式です。服装は、「天皇:御束帯(黄櫨染御袍)、皇后:御小袿・御長袴、皇嗣:束帯(黄丹袍)」となります。
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『有職の色彩図鑑』(淡交社)
四季折々の植物を見たとき、それをわたくしたちの先祖が、どのように見て、どう表現してきたかを知る、良きリファレンスガイドになるのではないかと考えております。そしてクリエイターの方にこういう形で使って頂けますことは、望外の喜びでございます。 twitter.com/_suga613_81941…
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皇嗣妃殿下の小袿、上文が檜扇菖蒲の丸!
「お印」がヒオウギアヤメですので。
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当初は麒麟がない、桐と鳳凰の連続文様で、これが筥(箱)形の飛び文となり、さらに鎌倉時代頃に竹と麒麟が加えられたとも考えられています
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立て続けの刊行案内で恐れ入ります。
わたくしは全体の監修と、「衣・遊」などを担当させていただきました。また「今に生きる有職の担い手」として作り手の皆さまもご紹介申し上げました。
『別冊太陽 有職故実の世界』(平凡社)
A4変型判、192ページ、3520円。
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「徳大寺の大饗に、宇治左府向はしめ給ふ時、如法に食はしめ給ふ、と云々。事畢りて後、『別足の食ひ様見習はん』とて、人々群れ寄りて見ければ、継目よりは上をすこしつけて切りたりけるを、かがまりたる方を一口食はしめ給ひたりけり。」
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芳香から魔除け効果があると考えられ、京の獄舎の門前に植えられました。そして討ち取った朝敵の首をこの木に掛ける、という風習が生まれます。「獄門に掛ける」です。
大河ドラマで小泉孝太郎さん演ずる平宗盛の首も、この木に掛けられました。
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田の畦に植えられ、その毒性を利用してモグラの侵入を防いだ(エサになるミミズがいなくなる)とも言われています。同様の目的で墓地にも植えられたため、「死びと花」などという別名も有ります。
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非常に面白い勘違いがあるのです。
『平治物語絵巻』で、信西入道の首が獄門にかけられる場面。なんと「楝(おうち)」の木ではなく、門の「棟(むね)」に掛けられているのです。詞書きはちゃんと「あふちの木」と書かれていますので、これは絵師の勘違い。「楝」と「棟」は紛らわしいですからね。
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