八條忠基(@EeoduLzbYVjTprk)さんの人気ツイート(いいね順)

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3月9日は明治天皇・昭憲皇太后の結婚記念日。1894年3月9日の大婚二十五年祝典(銀婚式)に招かれて参内した者には、記念章が与えられました。章のデザインは、松喰い鶴と藤。平安時代以来、松と藤は仲良しの象徴でしたから、これも有職文様の一つと言えましょうか。
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本日は立春です。 立春の日には、飲むと健康になる「春水」「若水」を汲むという風習がありました。 『年中行事障子』 「立春日。主水司献立春水事。」 『平知信朝臣記』(平知信) 「天承元年(1131)十二月廿三日、立春正月節也。主水女官献立春水。居折敷高坏、女官率采女。」
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壺切御剣は元々は藤原氏の重宝でした。『扶桑略記』には「光彩電燿、目驚霜刃」と書かれています。これが藤原基経から献上され、宇多天皇から敦仁親王(醍醐天皇)に授けられました。壺切御剣は「藤原氏出身の母を持つ皇太子」のシンボルとして、さらに醍醐天皇から保明親王に受け継がれました。
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企画新刊された『近世の即位礼』を頂戴しました。昨年秋に京都で開催された「京都の御大礼」展で展示された即位礼大ジオラマ(東山天皇御即位図屏風の立体化)の詳細な紹介。そして副題に「東山天皇即位式模型でみる京職人の技術」とあるように、ジオラマを作った職人の皆さまを紹介する内容です。
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春たけなわの皇居東御苑。 胞子茎の「つくし」がツクツク。 栄養茎の「すぎな」がスクスク。
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早くもタンポポが綿穂に。 しかし「タンポポ」というのも変わった名前ですね。 平安時代は「ふちな」「たな」と呼ばれていたようです。田の畦に生える菜、ということでしょうか。それがなぜ「たんぽぽ」になったかと言うのには諸説ありますが……
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即位礼正殿の儀で、中央に置かれる玉座「高御座(たかみくら)」その内部についてのお話しです。高御座の形式は相当古くからあるようで、平安中期には現在と同じようなものになっています。
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本日は「若菜の祝い」です。 春の七草の中で「ほとけのざ」が一番の難物。これはコオニタビラコ(小鬼田平子、学名:Lapsana apogonoides)のこととされます。詳しくは『有職植物図鑑』(平凡社)12~13ページをご参照くださいませ(笑)。
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親告の儀に臨まれる天皇陛下の御装束は「御束帯黄櫨染御袍」。黄櫨染(こうろぜん)は弘仁十一(820)年以来の、天皇専用色です。 画像は「黄櫨染桐竹鳳凰文」裂地。国立公文書館蔵。
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出版時点では想像もしなかった世界情勢を見るにつけ思います。 去年と同じ行事を今年も恙なく行えること。それが如何に大切で有り難いことか。毎年同じ年中行事を行うことは、そのことへの祈りと感謝に他なりません。 twitter.com/tankosha_bs/st…
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石神井公園で見かけましたユズリハ(譲葉、学名:Daphniphyllum macropodum)でございます。若葉の萌黄色と茎の赤さが目にしみます。ユズリハの語源には諸説ありますが、新葉が出るまで旧葉が落ちないので「親子草」とも呼ばれ、家が代々続くことを象徴していたとする説が有力です。
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ヤマグワ(山桑、学名:Morus bombycis)の実が色づき始めています。もう少したつと黒紫色に熟して甘く美味しくなります。 クワはカイコの主食です。「喰う葉」「蚕葉」が語源とも言われています。
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ユウガオ(夕顔、学名:Lagenaria siceraria var. hispida)の実です。『枕草子』で「花の形が朝顔に似て、朝顔と並び称してもおかしくない花の風情なんだけど、実の形が全くザンネンなのよ。なんでまた、あんな形になっちゃったのかしら」と滑稽な扱いをされてしまう果実です。
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ゴボウ(牛蒡、学名:Arctium lappa)の花が咲いています。 種子を去痰・消炎、乳腺炎などの婦人科病に効果がある生薬「牛蒡子」として用います。中国三世紀頃の『名医別録』では「悪実」と表記されましたが、この、なかなか凶悪な面構えを見て頂ければ納得かと(笑)
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石神井公園に植物撮影行った帰り、敬意を込めて大泉学園の牧野記念庭園に足を延ばしました。ここは牧野富太郎博士の旧宅地です。 今朝の「らんまん」で、万太郎が購入した顕微鏡の実物が展示されていました。ドイツ製。明治十四年にいったい幾らしたのでしょうね??
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芥川作品の元ネタ、『今昔物語』(利仁将軍若時、従京敦賀将行五位語)には、 「薄き刀の長やかなるを以て、此の薯預を削りつつ撫切に切る。早う薯預粥を煮るなりけり。(中略)さらさらと煮返して、『薯預粥出で来にたり』と云へば」 とあり、これも薄切りでサッと煮るという『厨事類記』派。
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ややや。 書店様がこのように扱って下さったのは、初めてでございます。感謝感激でございます。 twitter.com/maruzen_maruho…
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三宝寺池のほとりで、松の木に絡みついて咲く藤。 松と藤、というのは図像学的に夫婦仲良しの象徴的モチーフです。松の緑と藤色の取り合わせがまた優美で、大和絵にもその姿がよく描かれています。「松と藤」はセットになり、しっかりと結びついた様子が「仲良し」のシンボルとなったのでしょう。
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本日も旧暦10月15日。1024年前に藤原道長が見た月と同じ月です。なお「虧初」というのは「食の始まり」という意味です。
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通過後。
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まもなく9:00から行われる宮中三殿「親告の儀」は、立皇嗣礼の挙行を天皇が神前に奉告する儀式。 服装は「天皇:御束帯(黄櫨染御袍)、皇后:御小袿・御長袴、侍従:衣冠単、女官:袿袴、掌典長・掌典次長・掌典及び楽長:祭服、内掌典:衣袴・袿袴、掌典補及び楽師:祭服、出仕:麻浄衣」です。
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暖かい今日の東京。スミレが咲いています。スミレは何故かコンクリートの割れ目のような所を好みます。  昔見し 妹が墻根は荒れにけり   つばなまじりの 菫のみして(藤原公実)  浅茅生の 荒れたる宿の壺菫   たれ紫の 色に染むらむ(藤原顕仲) 平安・鎌倉時代から荒れたイメージです。
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御衣の色「麹塵」はその名の通りコウジカビのことです。 醤油の麹であるショウユコウジカビ(醤油麹黴、学名:Aspergillus sojae)は、まさに麹塵の色でございます。
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満開のゲンゲ(紫雲英、学名:Astragalus sinicus)、マメ科の植物です。 「レンゲ」という呼び名のほうが一般的ですが、標準和名は「ゲンゲ」で、これは中国の「翹搖」からとも言われます。さて、どうなのでしょう。レンゲは中国原産で、江戸時代前期に渡来したと言われます。
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江戸の柏餅には小豆あんと味噌あんがあります。 『江戸名物詩』(方外道人・江戸後期) 「亀屋柏葉餅〈外神田旅籠町御成道〉 宝生門外暖簾亀、萬歳千秋柏葉粢(カシハモチ)、形小色白何足賞。喰来第一味噌宜。」 やはり「味噌餡」が一番おいしい、とのこと。