八條忠基(@EeoduLzbYVjTprk)さんの人気ツイート(いいね順)

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本日、吉祥寺で満開のネムノキ(合歓木、学名:Albizia julibrissin)に遭遇いたしました。もやもやっとしたピンクが素晴らしいです。これで雨が降りますと、松尾芭蕉の句の風情ですね。 「象潟や 雨に西施が ねぶの花 」
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わたくしの今宵の晩酌のアテ。たいへん美味しく、臭み的なものはゼロ。こりこりとした食感です。平安時代の大饗の膳にも出ました。さて、これは何でしょうか?? 『二中歴』(鎌倉前期)「大饗 尊者(中略)窪坏物八坏<脹褁・海月・保夜・蝛蟻・細螺・蠏蜷・石花・肝搔>。」
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平安時代、元日に重要な行事がありました。 陰陽寮が作成した「七曜暦」を中務省が天皇に提出する儀式です。 「七曜暦」は一般の暦とは全く異なるもので、天体がその日にどこの場所に位置するかを示したものです。一年間の天体の運行を把握していることは、当時の天皇にとって大切なことだったのです。
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一般向け有職故実講座(6月開講1年間)の受講生募集開始。 装束を「着せて貰う」体験は様々ありますが、「着せる」体験はなかなか出来ない貴重な機会と存じます。装束の構造が良く理解できます。 お金が掛かることなので軽々にお誘いできませんが、御興味のある方はぜひぜひ。 kariginu.jp/taikenden/yuso…
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別冊太陽『有職故実の世界』(平凡社)が手元に届きました。たいへん美しい仕上がり。本日より全国配本です。 別冊太陽ならではの大きなサイズで画像が展開されますと、有職故実の優美な世界が大迫力で目の前に広がります。平安時代以来の「美の洗練」を味わっていただけましたら幸いでございます。
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ビワがたわわに実っていました。 重ね色目の「盧橘」(はなたちばな)という重ね色目があります。表がオレンジ色で裏がグリーンです。そしてこれはタチバナの果実と葉の色という認識です。しかし、「盧橘」はビワ(枇杷、学名: Eriobotrya japonica)のことであるという説もありました。
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今夜は皆既月食。 日蝕・月蝕出現の予想は天文博士・暦博士・算博士・陰陽博士道など、平安の科学者たちにとって重要な仕事でした。それを見事に成し遂げた科学者がいました。 天慶元年(938)12月15日の月蝕を当てた、権暦博士の葛木茂経です。weathernews.jp/s/topics/20210…
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明けましておめでとうございます。 新年を寿ぎまして、『有職故実から学ぶ年中行事百科』(淡交社)から「四方拝」。 いま見る北辰は千年前の北辰。今年こそ世界が平穏でありますように。
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『吾妻鏡』 「治承四年八月小六日丙戌。(中略)当時経廻士之内、殊以重御旨軽身命之勇士等各一人、次第召抜閑所。令議合戦間事給。雖未口外、偏依恃汝、被仰合之由、毎人被竭慇懃御詞之間、皆喜一身抜群之御芳志。面々欲励勇敢。是於人雖被禁独歩之思。」
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皇居東御苑のムラサキシキブ(学名:Callicarpa japonica)が満開です。 園芸品種として愛されている通称「ムラサキシキブ」は、コムラサキ(小紫、学名:Callicarpa dichotoma)で、本種とは別種。しかしコムラサキのほうがよく植栽されてメジャーになり、ムラサキシキブの本家?を乗っ取る勢いです。
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同じ御立纓の御冠でも、神事の際の「帛御袍(はくのごほう)」の場合、「御立纓黒絹張固地塗甲透無文(おんりゅうえいくろきぬばりかたじぬりこうすきむもん)」と呼ばれる、文の無い神事用です。
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苺に似て赤く甘酸っぱい。平安時代の宮中でも、当然のように賞味されていました。 『延喜式』(大膳) 「諸国貢進菓子 山城国〈郁子四担、葍子一担、覆盆子一棒、楊梅子三担、平栗子十石〉。」
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ヤマアイ(山藍、学名:Mercurialis leiocarpa)はタデアイ(蓼藍、学名:Persicaria tinctoria)とはまったく別種の植物です。 ここで実験有職学。 ヤマアイの根は白いのですが、干すと青くなります。水溶性なので水に浸けるだけで美しい染液ができます。 ただしすぐに退色してしまいます。
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本日は旧暦の3月3日。上巳の節供でございます。 桃の節供とも言われ、桃酒を飲むとされました。 そこで桃花の写真なのですが、じつはこの写真は3月31日に撮影したもの。2週間前です。いまはすっかり葉桃になっています。今年の植物撮影は2週間前倒しで考えないといけませんね。
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ちょっと色味を調整してみました。絹糸は日当たりにより光るので、実際に目の前にしないと正確な色はつかめませんが。 また、裏地の青と、中陪(なかべ)の薄青も表現しました。正式な発表を聞かないと何とも言えませんが、表白裏青、いまでいうと「菊」の重ねでしょうか。今日は旧暦では9月23日です。
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皆さまの御蔭様で、ダウンロード版での再販に向けて、出版社が動き始めました!!
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東京国立博物館、企画展示「天皇と宮中儀礼」、今日からは後期展示でございます。賢聖障子屏風(住吉広行筆)や文政度の悠紀主基屏風(土佐光孚筆)、承安五節絵に年中行事絵巻(模本)など、お宝続々です! tnm.jp/modules/r_exhi…
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拙著『平安文様素材』(マール社)のデータがAdobe stockに掲載されました。これにより日本の「有職文様」が、世界中のデザイナー・クリエイターの目に留まり、ご利用されるようになることは、たいへん有り難いことでございます。 stock.adobe.com/jp/contributor…
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日本の年中行事には「行事食」がつきもの。四季折々の美味しいものを例年通りに無事に食べられることは何よりの幸せであり、神、つまり自然への感謝だったのです。いまは忘れられているような行事食や食材、食器などについても図鑑形式で、可能な限り紹介致しました。
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電子出版の計画もございます。明年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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6月16日のお菓子イベント「嘉祥」(嘉定)は、江戸幕府でも重要な儀式という位置付けをされました。『徳川年中行事』によれば、将軍と世嗣が手ずから大名に菓子を手渡す儀式の後、大名・旗本は1794もの膳から菓子を取って帰りました。「とらや」では、当時の羊羹を再現して販売されています。
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ある講座の収録の関係で、早稲田の教場は一足早く7月の「乞巧奠」の室礼にいたしました。角盥(つのだらい)に浮かべた梶の葉は、いかにも涼しげでございます。
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束帯の袍の下に着る下襲の裾(きょ)。幅が半分しかないのは直っていませんねぇ(苦笑)。
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黄丹袍の文様は花丸のような枠「窠(か)」の中に鴛鴦(オシドリ)が描かれる「窠中鴛鴦(かのなかにえんおう)」です。『胡曹抄』には1155年の皇太子の袍が「六ツ花形ノ丸中有唐鳥」とあります。なぜ皇太子の袍が「窠中鴛鴦」の文様なのかについては諸説有り、一定していません。
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端午の節供の行事食は、粽(ちまき)とともに柏餅。 東京のスーパーではあまり粽を見かけず、柏餅全盛です。古代中国以来、我が国でも少なくとも平安以来の伝統ある「粽」に対して、柏餅は江戸時代に創成されたようで、しかも江戸だけのものだったようです。