川上未映子 Mieko Kawakami(@mieko_kawakami)さんの人気ツイート(いいね順)

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たとえば昨夜のビョーク、たとえばシフのピアノを聴いてるとき。目の前で一瞬も逃したくないような素晴らしいことが起きていても、いつでも、全く関係のないことについて考えてしまう。それも何度も。でもこれはただの気散じじゃなくて、常に移動しようとする何かの表れで、すごいいい作用だと思ってる
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昨日@Foyles を少し覗いて店内を歩き、そろそろ出ようというときに、女性が近づいてきて「ミエコ・カワカミですか」。驚いて、そうですそうですと答えると「さっきサイン本を探しに行ったらもうなくて、ここならどうかと思ってきたんです、そうしたら、信じられないけどあなたがいて、
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とはいえ、おれは日焼けを避けてるのでジムランナーや。街ガチランナーと違って地面が動いてくれるから優しいんや。最初は歩きでええんやで。5分も走られへんかったけど、3ヶ月後には6キロ、1年後には10キロいけるようになるんや。楽しい音楽きいてがんばってや
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海外ではコロナ禍で大手新聞や雑誌の編集者がどんどんレイオフされていて言葉を失う。日本ではまだ目立った話はないけれど今後、版元の動脈たる広告収入が激減すればこれまでは出せていた本も出せなくなったり契約社員やフリーランスにも大きく影響するはず。今まで以上に書店で本を買おうと思う。
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欧米チームとやりとりしてると、コロナの温度差がすごいです。みんな晴れ晴れとして、日常生活と経済が戻りつつあるのを感じる。「ミエコ、秋は渡米できる?」「わたしがワクチン打てるのたぶん2年後とかやで。順番くる頃にはコロナ終わってるかも」「Oh…」みたいな。
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素晴らしいインタビュー@voguejp 、こちらでも話したけど若い読者の方たちは未映子と呼び捨てにして手紙くれたり読んでくれたりサイン会に来てくれる。みんな満身創痍でやってきて泣いて、でも別れる時は笑顔になって手を振ってくれる。わたしはその瞬間がいちばん好きや vogue.co.jp/lifestyle/arti…
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みんな甘噛みで柱おれそう
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加齢と共に時の流れが激烈に早まり死語への感覚も鈍くなってきた。例えば「胸熱」のシーズンもとうに過ぎたと聞く。今「思わず胸が熱くなる」ってどう言うんですか。「エモい」は生き延びたんですか。「ダサい」はまだ使ってると18歳の甥が言ってたけど15歳の女の子は「芋」らしい(時は過ぎるけど巡る)
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稲垣吾郎さん、これまでタイミングが合わずで、ようやく本日お目にかかることができました。とても楽しかったです。稲垣さんガーデニング大好きで今や百鉢だそう、わたしもまた本格的に始める予定なので、そちらでもまた何かご一緒できたら嬉しいなあ、吉田さま、皆様、ありがとうございました twitter.com/mieko_kawakami…
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今回も、ある対談を再録させてくれと依頼があった。反響のあった対談だから、ぜひ許可をお願いしたいと。でも、金額の多寡ではなく、たとえ千円でもいいから、寄稿したすべての書き手に再掲載料を支払うべきだと思う、申し訳ないけれど、そうでないと許可できません、と返事をした。
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現場の医療従事者や生活が一変した無数の人々をよそに、政府は感染症対策には関心がなかったと言われてもしょうがない無策ぶりを露呈した。頭にあるのは、未だにオリンピックと利権だけ。
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「親孝行」という言葉に嫌悪感がある。子が勝手に思う分にはどうでもいいけど、特に親の側から発せられる「親孝行な子だ」とか「もうじゅんぶん親孝行してくれた」とか、孝行というものが自明であり、孝行されることが親という立場の前提であり当然であるような自惚れの発露が、本当にさもしいと思う。
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翻訳の話。冬子と三束さんが青空を見あげて話すシーンがあって、そこで冬子が言った「まぶしい」を三束さんが「貧しい?」と聞き違えるんですが、「まぶしい」と「貧しい」は音だけでなく、意味の対比がのちに明かされる三束さんの秘密において重要で、それを翻訳者はどう訳したかというと
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社会構造に組みこまれることなく主体性を構築し、実践できる個人はいない。だからこのような事件が起きたとき、再発防止のためにも、動機にたいして多角的な理解や想像が必要なのはその通り。しかしせめて、その動機の内訳にも、懸念すべき優先順位があるのではないだろうか。
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2月20日刊行の長編小説「黄色い家」の書影がでました。素晴らしい装丁は名久井直子さん。本当に気に入っています。受験生のように、スタートアップに勤しむ若者のように、90年代から現代の昼と夜を全力で駆け抜ける主人公・伊藤花のエネルギーを味わってほしいです、どうぞよろしくお願いします!
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クリスマスイブの夜の散歩、世界が半分になった真夜中がありったけで放つ光の美しさ、大切な誰かに出会えたこと。『すべて真夜中の恋人たち』をずっと大切に読んでくれて、本当にありがとう。
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『すべて真夜中の恋人たち』が、講談社文庫50周年のベスト・オブ・ベストの一冊に選ばれました…!ありがとうございます。4月半ばから全国1800店以上の書店で記念フェアが展開されているそうです。50年間のベスト・オブ・ベストリストおよび詳細はこちらから…! kodanshabunko.com/springfair2021…
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今日はクリスマス・イブ。『すべて真夜中の恋人たち』を書いていた頃を思いだします。毎年版を重ね文庫は39刷に。多くの読者に出会えて感謝です。この本を一緒に作ってくれた、今はもう会えなくなった人たちのことも思いだします。『すべまよ』をこれからもどうぞ宜しくお願いします。
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こんな雨の日。まだ小さかった息子に「あんたそんな走ってこけて頭が割れでもしてみいな、脳みそが雨に流れて代わりに何いれるんや。メロンパンしかないやろ。そしたらあんたもう一生メロンパンのことしか考えられんようになるんやで」と言うと、わっるい顔して嬉々として全速力で走っていった思い出
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あと「あの書きぶりは、川上や川上の作品に対しても失礼だ」いう人も多いけど、それも見当違い。書き手が批評家に、自身や自作に対して「礼儀」を求めてどうするの。「低レベルな批評」はあっても「失礼な批評」などない。「礼に適った批評」とか言いますか?みんな、創作や批評を属人的に扱いすぎ
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これは余談。批評の主体は愛や敬意、と言う人がいるが、必ずしもそうではない。それを必須条件にしたものは読み物としては心地よいが批評ではない。批評の主体は、テキストと論理と緊張感。対象作品の書き手の思いや反応や背景など気にする必要は一切ない。ちなみに小林秀雄は批評家ではなく評論家
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子育て中の身には辛い四連休。思い出作りを楽しみたいけど仕事がある。子の交友関係や校外の充実は親がどれだけ時間を割けられるかにかかってる。習い事やスポーツも専業主ふが前提の設計で、祖父母等のヘルプのないフルタイム共働きには色々きつい。一緒にいられる時間は短いのにな、常にジレンマ。
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この「横浜連合80年代ミーティング幹部会集会シーン」動画みたあと、息子と会話の語尾に「よろしくゥウゥウ!」をつけるのが一瞬だけ流行ったんだけど、中におふたり、グッチみのあるお洒落な方がいて、80年代ええわぁ……ってなってる… youtu.be/1O2Y8rPE0i8
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しばらくお会いしていないな、最後にご一緒したのはいつだったかなと考えると、3年前とか4年前というのが、だんだん普通になってきた。こうして会わないままになり、どちらかがいなくなり、記憶や思い出を確かめ共有するすべを失って、すべてがひとりでみた夢と区別がつかなくなっていくんだろうな
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せやけど日本でも海外でも、会いに来てくれた若い読者の女の子で、こう、いろろんな思いが極まって体震わせて泣いてくれる子がようさんおる。それは著者に会えたからというより、その人のこれまでのこと、作品とご自身の思いの交錯が万感になって押し寄せてこみあげる、そういう涙なんやと思う