1
当直明けだが今日も3人目のECMO導入。同時に他院から重症COVIDがまた1人転院搬送→人工呼吸器管理開始となった。世間は緊急事態宣言解除、アラート解除で少し緩み始めているが、医療機関はまだまだ心身共に全く休まらない状況だ。しかも重症ほど先が見えず負け戦は覚悟で全力を尽くすしかない。
2
今まで沢山の患者さんのECMO回してきたし、寝ずに集中治療管理もしてきた。行き場のない救急患者も不眠不休で受け入れてきた。力及ばず亡くなられた方もいるけど、元気になられた方も大勢いる。
それでも努力不足って事でOK?了解👌
三浦瑠麗「日本は医療側の努力が足りない」news.yahoo.co.jp/articles/35175…
3
今最もストレスフルな職業の1つは、何と言っても救急隊員だろう。何病院にも受け入れを断られ、患者家族と病院の板挟みに合い、常に感染のリスクに晒されている。
時間だけ浪費する軽症患者の要請も多い。
辛い立場や心情を思うと頭が下がる思いだ。
お力になれない時には本当に申し訳ありません。
4
ついに院内のECMOが残2台に。それらは予備であり、難治性不整脈など緊急性の極めて高い症例で使用する1台と、心臓外科が術後に使用する1台だ。残りはほぼ全て重症COVID救命のために使われている。それも患者の大半が高齢者という現実。看護師やMEにも大きな負担がかかっている。総力戦で臨むしかない。
5
東京都での新たな新型コロナ感染者は1日約5800人を記録したが、これは大地震が起きて一気に5800人負傷者が出た事に等しい。
完全に災害レベルであり、こんな状況が連日続いているという事を他人事ではなくみんなが認識するべきだ。
6
何が1番辛いかって、決定打となる治療法が未だに確立されていない事。少しでも有効な「可能性がある」持ち駒を次々に使っていくしかない。人工呼吸器にしろECMOにしろ「対症療法」でしかなく、時にそれらがかえって仇となる事すらある。その辺りのニュアンスをご家族へうまく伝える事にも苦労する。
7
中学時代、塾の面談で「医学部に行きたい」と話したところその先生は「読書はしてる?医者こそまず本ですよ」と。
普通そこで医学部に強い高校や受験テクニックを教える所だろうが違った。医者になりたいなら今から様々な本を読み、多様な人間社会を学び教養を高めなさいという事。凄い先生だった。
8
東京都内のある救急車が、昼の出動要請から全く搬送先が見つからず、1人のCOVID患者を救急車5台以上も「乗り換えて」、翌日深夜まで延々と彷徨った事案があるようだ。こんな事は今までの医者人生で聞いた事がない。病着まで数十kmを越す県外搬送も当たり前になってきている。
#医療崩壊の現状
9
新型コロナに罹ってしまった救急医の後輩。
高熱と激しい咽頭痛でだんだん意識が朦朧とし、流石に辛くて救急車を呼びたくなる人の気持ちが少しだけわかったという。
そのまま自宅療養を続け症状は改善したようだが。
続く
10
医師・看護師をはじめ、各所で誠実に命と向き合う医療従事者に糞みたいなヘイトスピーチを吐いて嬉々としている人へ。
何でもいいんだけど、これから先いざ自分が病や怪我で倒れた時に絶対に医療に泣きついて来ない事だ。きちんと筋は通せ。以上。
11
完徹の当直。一晩で2人のECMO導入はさすがに辛い。研修医が慣れないなりに介助してくれただけでもとても助かった。どうもありがとう。
12
当直中。ECMO患者の具合が悪く結局一睡もできていない。
一時かなり血圧低下し墜落しかけたが、全力の処置でようやく何とか持ちこたえている状況。何としても救命する。
13
あるある。原因は大体一過性の迷走神経反射が多く、重篤なアナフィラキシーショックは少ない(だとしても治療ですぐ改善する)。
ある程度の規模の若年者の接種会場では散見される事象。
過度に心配する必要全くなし。
#Yahooニュース
news.yahoo.co.jp/articles/52804…
14
発熱してPCR取って欲しいから救急車要請する歩行可能な若者。
はっきり言って迷惑だから辞めていただきたい。救急車適正利用を。
15
普段は若者が熱如きで救急車要請と聞くとイラっとする事もあったが、この時ばかりはその気持ちがわかって良い勉強になったという。何事も、自分が実際に当事者になってみないとわからない世界があるという事だ。
16
自己のアンガーマネジメントができない人物と関わるのは本当に面倒臭い。医者の世界にも一定の確率でいる。自分のルールや価値観に少しでも相容れないとすぐにスイッチが入り、周囲に攻撃的になる人種。上下関係以前に、協調性の特に重要な救急・集中治療領域ではもはや害虫と言っても過言ではない。
17
外勤先では日中だけで既に3名のコロナ陽性者。皆ウォークインや救急車で、自宅や街中の飲食店などから普通にやって来る。微熱や脱力感など主訴は様々で、必ずしも典型的な症状で受診するわけではない。年齢も様々。入院か自宅待機かは重症度による。もう街中に陽性者はいると思って自衛した方が良い。
19
そもそもアナフィラキシー・ショックの初期対応ができない医師が安易にワクチンバイトに行くべきではない。
20
都内からの転院要請。10LリザーバーマスクでSPO2 80%台前半とかなり具合が悪いが、都内の病院は多摩地区含め全部受け入れ困難だったらしい。
当院も重症ベッド満床であり、原則都内の症例は受け入れ制限の規定となったため、トップに相談の上断らざるを得なかった。
本当に申し訳ありませんでした。
22
今日の救命センターも鬼すぎた。コロナ数名を含め、朝から晩まで近隣市町村からの救急搬送止まらず。夜勤への引き継ぎもままならないほどのラッシュで、日勤メンバーも深夜まで誰も帰れない状況。
医療崩壊というよりも、この医療圏の地域崩壊を痛切に感じた1日だった。
24
高齢者のみなさま。外出する時はできるだけお薬手帳を携帯するように心がけていただけると非常に助かります。
外出先での急なご病気やお怪我で救急搬送になった場合、既往歴や内服歴の情報がとても重要になる事があります。
ご家族の方も含めまして、何卒ご協力よろしくお願いします。
25
久々の最重症COVID入院→ECMO導入。ここにきてワクチン未接種者の重症化例が再び出始めてきている。株は不明。
打ちたくても打てない、打ちたくない、そもそも情報を知らない等事情や思想は人それぞれだと思うが、現場の意見としてはやはり予防の為に各自ができる事はきちんとやっておくべきだと思う。