石井光太(@kotaism)さんの人気ツイート(新しい順)

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岡山や島根は、学校司書が税金で全校配置されている。夏に島根の司書の方々の前で講演した際に「司書がいるだけで、物置だった図書館が町に変る」という言葉を聞いて、重要性をすごく感じた。物置に行きたがる子はいないが、町ならいる。が、東京は採用を約15年前から停止しているんだそう……。
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3年前に話題になった僕のツイートがやたらとRTされていると思ったら、校閲者に関するドラマがはじまっていたのか。ツイートは拙著『蛍の森』の連載時のゲラ。小説新潮の校閲者も編集者も、「鬼」のように凄まじかった。twitter.com/kotaism/status…
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とてもいい試みだ。「ずるい」という人もいるかもしれない。だが、彼らはスタートラインがまったくちがうのだから僕は良いと思う。⇒養護施設出身者に返済不要の奨学金…早大など(読売新聞) - Yahoo!ニュース headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160928-… #Yahooニュース
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先日広島で、この写真の持ち主にお会いした。耳の不自由なお父さんが一家の幸せな写真を数多く撮影。が、原爆で一家は「消え」てしまう。残されたのは膨大な家族写真。泣いた。現在資料館の地下に展示中→消えた家族、幸せは写真の中に 広島原爆: asahi.com/articles/photo…
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女子少年院で「女の子はここに来て日に3食とるだけで10~15キロ太る。みんな幼少期から一日一回パンだけという生活をつづけて飢餓状態にあるから」と聞いたな。⇒ 貧困、胎児に深刻な影響 妊婦の疾病、割合高く 5病院調査(西日本新聞)headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160914-…
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祝い金の代わりに、何かした方がいい。昔、高齢者自殺を取材した時、彼らが自殺する日で多いのが「敬老の日」「誕生日」だったから。記念日こそ、余計に孤独を感じるのだろう。⇒敬老祝い金、廃止続々…高齢者増え費用膨らむ(読売新聞) - headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160913-…
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無理に学校へ行けというつもりはない。が、子供は決して強い存在ではない。少なくとも、メディアで「自論」を語れる人ぐらい「強い成功者」は稀だ。だからこそ、この種の問題は「自殺(不登校)=いじめ(友人関係)=行かなくていい」という単純な図式だけで語ってはならないものだと思う。
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学校へ行かずに自力で複合的な問題を解決し、その後社会で活躍できる子供は決して多くない。もし「学校へ行かなくていい」と言うなら、その前に学校外の支援を十二分に整えてからにするべき。でなければ、子供をより危険な状況に落としかねない。
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報道で「いじめ自殺」とあっても、実際は親子関係、親族間、精神・肉体の病気など複数の要因が絡まっている。そういう子が単に学校へ行かずに孤立すれば、さらに自殺の危険性が増すこともあるし、少年事件に巻き込まれる可能性も高くなる。学校=悪とする人がいるが、学校以外に悪い環境は沢山ある。
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9月1日になると、新学期初日ということで子供の自殺率が増える。そのため、近年「学校へ無理して行かなくていいよ」という論調が増えている。しかし、注意したいのは、自殺はかならずしも「いじめ」「友人関係」だけが要因でないこと。(これは子供の自殺理由の統計を見ても明らか)
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高畑淳子さんは「どんなことがあっても母だから」と声をかけた。良くも悪くも、息子にとっては支えになるだろう。が、僕が取材で会った犯罪者たちは、そう言ってくれる親も兄弟も友もいなかった。犯罪の前も後も、糸の切れた風船のように浮遊する人生。僕がニュースで感じたのは、その「差」だった。
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刑務所で性犯罪者の矯正プログラムを見学したことがある。受刑者たちは一様に、「抑えられなかった」と某俳優と同じ言葉を発していた。薄っぺらい言葉の裏には、身体的問題、倫理的問題、精神的問題、家庭的問題など無数の要因がある。性犯罪は、最も矯正が難しい犯罪の一つなのだそうだ。
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8月15日が終戦記念日と言われるたびに、かつて取材した戦災孤児の元浮浪児の言葉を思だす。「僕は終戦がいつだったか知らなかったんです。なぜなら戦後こそが、家族を全員失った子供の僕にとっての戦争のはじまりだったから」。いま取材している被爆者も同じ話をする。
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マンガ『健康で文化的な最低限度の生活』を編集者からいただいて読んだ。市の職員が生活保護受給者との触れ合いを描く物語。リアルだし良くできてるなーと思う一方で、これが「普通の市民のマンガ」として成り立つところにゾッとする。
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簡単に闘病と虐待を同一視するつもりはないけど、逆境であるがゆえに子供時代を子供として生きられない子供たちの悲しみは、聞くに堪えない。子供ホスピスで会った、癌が再発して親に「私のせいでごめんね」と謝る小学三年生と、事件ルポで会った、虐待する親を必死にかばう保育園児。つらいなぁ。
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と言っていた。これは虐待死の現場でも同じことが言える。刑務所の教官も、児童養護施設の先生も、みんな「ひどい虐待家庭の子供ほど、『いい子』を演じて、『親孝行』をしようとする。そのために、子供時代を過ごせない。これがその子の人格に大きな影響を与える」と言っていた。
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子供のターミナルケアの現場の取材をした時、偶然にも虐待との共通点を見つけた。小児科医の先生が「長い間、闘病で死や苦しみとともに生きた子供は、一生懸命に『いい患者』『いい家族』を演じようとして、子供時代を過ごせないんです。医者や親に対して、<いい大人>であろうとするのです」
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最近よく子供の環境が社会問題になっている。子供の貧困、DV、シングルマザー。しかし、そういう家庭の子が難病になったらどうなるか。現実に、日本では20万人の子供が難病を抱えている。今回子供のターミナルケアの現場をいろいろ取材して、非常に「家庭」の在り方について考えさせられた。
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大阪で有名な小児科医の先生と話をした。小児癌など難病が治った子供の自殺率は、普通の子供の10倍に上るそうだ。興味深かったのが、その子が病気で様々な劣等感を抱くようになったことにくわえ、長期の闘病によって家庭が壊れていることが大きな理由らしい。いかに治療後のケアが乏しいか。
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昔、防衛省の偉い人から、「災害支援は戦場を想定した訓練の場。だから海外で災害が起こるとどの国も軍隊を送る。それでその国で戦争になった時のデータを取っておく」と教えられた⇒在日米軍のオスプレイ、熊本・南阿蘇村に着陸 災害支援 - headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?…
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取材で母子生活支援施設へ行った。障害を持つ母子だとか、DVで逃げてきた母子だとかを受け入れて、生活支援するところ。同じように困難な境遇の子供たちが暮らしているのだが、児童養護施設に比べると寄付金は桁が一つ少なく、OBなどからの数百円、数千円の寄付で賄っているとか。
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思い出すのは、震災の時に真っ先に声をかけてくれた編集者が小学生の時に阪神大震災の被災者だったり、『遺体』の映画化やイベントの関係者が御巣鷹山の墜落事故の関係者だったり、「中越地震で何もできなかった」とつぶやいていたりしたこと。後悔こそが行動を生むのだとすごく実感した。
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だから、僕は「自分に何ができるんですか」と言われた時、後悔をずっと胸に残しておくことが大切だと答えるようにしている。物事にはいろんなタイミングがあって、次に起こるのが何であっても、かならず後悔と行動がつながる瞬間が訪れるはず。後悔というのは何より強い力を生み出すものなのだ。
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震災関係の講演会で学生など若い人と話すと、「あの時に何もできなかった」と後悔を口にする人がいる。が、当時真っ先に駆けつけたり、何かをした人は、阪神大震災や別の事で何かをできずに後悔した人が多かった。たぶん、次に何かが起きてそれに取り組む人って言うのは、今後悔してる人だと思う。
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三月十日は、東京大空襲によって十万人以上の人が亡くなり、膨大な数の子供たちが浮浪児となって、孤児として路上でいきざるをえなくなった日。「浮浪児1945-」の取材で、元浮浪児たちは、あの日が本当の戦争のはじまりと言っていた。