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【コロナ完治患者に残る後遺症】
「健康な身体を取り戻せるなら、何でも差し上げます」とブリットさんは嘆く。スポーツ好きで健康だった彼女は、7ヶ月前に新型コロナに感染した。しかし現在も、異常感覚、慢性疲労、起立性調節障害などの長期症状に悩まされている。
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【コロナに引き裂かれた家族】
祖父は自分の娘に「君を天国で探すよ」と最後の言葉をかけた。米ユタ州に住むリンジー・ウットンさんは、新型コロナにより母と祖父を失った。家庭内で蔓延したウイルスは祖父の命を奪い、その18日後、彼女の母を連れ去った。
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デンマークで1500万から1700万匹とも言われる毛皮用養殖ミンクが殺処分された。その理由は、コロナウイルスに感染したミンクが発見され、ミンクの体内でウイルスが変異した可能性があるため。しかし本当の問題は、毛皮生産のために大量の動物が飼育されている環境にある。
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「太った女性には向いていないと言われる服装をするのが好き」。デニースとマリアの二人は、全く正反対の体型をお互いコンプレックスに感じていた。しかし、自分たちの自信を発信することで、彼女たちだけでなく、人々にも勇気を与えられることを知った。
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【フォロワー500万人を誇る犬バニー】
生後8ヶ月の子犬だったバニーに、飼い主のアレクシスは音声ボタンを与えた。ボタンを押すと音声で単語が聞こえる。最初は何も期待していなかったが、次第にバニーはボタンを使って自分の意思を伝えるようになった。
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「生理用品は贅沢品でなく生活必需品で、なくては生活できない」と、スコットランド議会に生理用品無料化法案を提出したアイリーン・キャンベル議員は語る。イギリスでは女性の10人に1人が、経済的理由から生理用品を購入できない。生理の貧困は、貧困の症状の一つに過ぎない。
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トイレで死亡した男性。酸素吸入中の患者を乗せたまま病院前で待ち続ける救急車。新型コロナ感染が再拡大しているイタリアで、ある衝撃映像が拡散された。その映像とは、カンパーニア州都ナポリ最大の病院で撮影された見るも耐え難い医療崩壊の現場だった。
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「前線の労働者たちが病気になり死んでいる」。アメリカでは、新型コロナによる死者が25万人を超えた。ミネソタ州の集中治療室で働く看護師メアリー・テイラーは、医療従事者とコロナ患者たちが置かれている悲惨な状況を訴えた。それを聞いたバイデン次期大統領は涙を流した。
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大学時代からスカートとハイヒールを履くのが大好きだったマーク・ブライアンは、ジェンダーや性的指向によって服装を区別する必要はないと信じる。ハイヒールを履いて颯爽と街を歩く彼に、女性たちはとても良い反応を見せてくれるという。
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【アメリカ政権移行のしきたり】
米大統領選で次期大統領が決まると、前大統領が新大統領をホワイトハウスに招き、懸念の内外政策や国家機密情報の引き継ぎを行う。今年は、トランプ前大統領が次期大統領の勝利を認めていないため、政権移行の手続きが大幅に遅れている。
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「155の遺体が、ベトナムに帰ること自体が異常」。日本に30万人以上いるといわれる外国人技能実習生たち。2013年〜2018年で3万人以上が失踪、174人が死亡した。在留ベトナム人を支援する吉水慈豊さんは、彼らを単なる労働力ではなく、尊厳を持つ人間として接して欲しいと訴える。
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「私たちは一つの愛し方、一つの外見しか許されず、一つの生き方しかない国を目指すのか?」。トランスジェンダーとして米上院選挙に初当選したサラ・マクブライド議員。大学時代にカミングアウトした自分の経験をシェアし、ジェンダー問題に対する恐怖心や憎しみを和らげたいと語る。
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【あの人の人生:カマラ・ハリス】
1960年代のアメリカでは、黒人たちが市民権を求めて闘い、幼いカマラは人種隔離が終わったばかりのスクールバスで小学校に通っていた。アメリカ史上初、女性そしてアジア系として初めて副大統領に当選したカマラ・ハリスの人生。
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「アルツハイマーや認知症の患者も、最期まで生きているのだと覚えて欲しい」。アルツハイマー病を抱える元バレリーナに名曲「白鳥の湖」を聞かせると、彼女は50年前の舞台を思い出したかのように、手をしなやかに動かし始めた。音楽は、私たちの情緒や行動に影響を与え、眠った記憶を蘇らせる。
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強制収容、洗脳教育、人口抑制など、ウイグル人への民族弾圧を続ける中国政府。在日ウイグル人のアフメット・レテプさんは、中国政府関係者を名乗る人物から、強制収容所に収容された父を解放する事を条件に、周囲のウイグル人に関する諜報活動を持ちかけられた。
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【カマラ・ハリス副大統領演説】
「私がここまで来れたのは、母のおかげ」。カマラ・ハリスの母は。19歳でインドから渡米し、乳がんの研究者として活躍した。女性として、そして移民として社会に貢献した彼女を想い、ハリスはアメリカの全ての女性を讃えた。
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【あの人の人生:ジョー・バイデン】
第46代アメリカ合衆国大統領に当選したジョー・バイデンの人生。
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【ペンシルバニア州知事からのメッセージ】
「全ての票が開票され公正な結果が出る事を、私の全ての権限を持って保証します」。郵便投票の集計が長引く中、勝敗のカギを握るペンシルバニア州。トム・ウルフ州知事が、アメリカ国民に対して公正な開票作業を誓った。
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【アメリカ選挙人団ってなに?】
大接戦が続く米大統領選挙。得票数で優勢でも、選挙人の過半数270人を獲得しないと大統領にはなれない。選挙人団は合衆国憲法制定の際に導入され、教育を受けた白人男性を大統領に当選させるのが目的だった。
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2018年秋、大学生のマリーは、パリのカフェテラスで見知らぬ男に顔面を殴られた。その様子を撮影した監視カメラの映像をSNS上に投稿すると、瞬く間に加害者が特定され逮捕に至った。しかしその後マリーは、サイバーハラスメントの被害者としてさらなる精神的苦痛を被ることに。
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「変化を起こす人は、侮辱や屈辱、虐待や誹謗中傷に耐えなければいけません」。1972年、黒人女性として初めて米国大統領選に出馬したシャーリー・チザム。公民権法が制定された直後の1968年、チザムは黒人女性として初めて下院議員に初当選していた。
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【貧困に喘ぐ子供たちに食事を】
英マンチェスター・ユナイテッドFCのマーカス・ラッシュフォード選手が、コロナ危機による学校閉鎖で給食が食べられなくなった子供たちのために立ち上がった。貧しい少年時代を送った彼の呼びかけに国内企業が次々と賛同。子供たちへ食事の無償支給を始めた。
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【早老症を抱えた天使ラニア】
「私の人生は負けることじゃない」。16歳のラニアは、800万人に1人の確率で発症する早老症・プロジェリア症候群を抱えていた。10月15日、ラニアはその短すぎる一生を終えた。生前の彼女を取材していたBrutは、遺族の希望を受け、収録映像をグローバル配信します。
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「聴覚障がい者でも働けることを示したい」。今年フランス・パリにオープンしたレストランFurahaa to Goは、全ての従業員が聴覚障害を抱えている。2歳で聴覚を失った経営者のアーサーは、目に見えない聴覚障害で孤立しがちな人々に、地域社会との繋がりを持ってほしいと言う。
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【3本指が反体制のシンボル:タイ反政府デモ】
「3本指」が反体制派のシンボル。タイ政府当局の厳しい弾圧にも関わらず、反体制派の学生たちはプラユット首相辞任と王制改革を要求し続ける。若者たちにとってタイの王制は、自国の歴史認識と学校に通う子どもたちの人権を歪めて来たという。