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「ダッシュで本を持ってきてくれた方々がいて、心に突き刺さりました」。14歳の熊谷沙羅さんは、本を読みたくても、購入できない人々のために、多摩川沿いに屋外図書館を開いた。そこで出会ったのは、本を手にするためだけでなく、快く活動に協力してくれる親切な地域社会の人々だった。
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「私の存在を嫌う人々から、票を得ようとする政治家がいるのは悲しい」。10歳のトランスジェンダー少女が、米テキサス州で提出された新法案を痛烈に批判した。同法案が可決されると、テキサス州では、子供の性別適合のケアを受けさせる保護者を児童虐待で罰せられる。
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【ミシェル・オバマ : 「この国の現状は間違っている」】
「これは私たちが在るべき姿ではないのです」。新型コロナ危機でもマスク着用を拒む人々や、平和的なデモ参加者を暴力で抑制する警官たち。現在のアメリカにおける社会問題は、おもいやりの欠如から発生しているとミシェル・オバマは訴える。
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「もはや自助努力で解決できるレベルではない」。新型コロナの経済的影響により職を失い、路上生活を強いられる人が増えている。90年代からホームレス支援活動を続けている稲葉剛さんは、「人に迷惑をかけるべきではないという自己責任論が、路上生活者を窮地に追い込んでいる」と語る。
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【ペンシルバニア州知事からのメッセージ】
「全ての票が開票され公正な結果が出る事を、私の全ての権限を持って保証します」。郵便投票の集計が長引く中、勝敗のカギを握るペンシルバニア州。トム・ウルフ州知事が、アメリカ国民に対して公正な開票作業を誓った。
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【メディアが浸透させたアジア人女性蔑視】
「アジア人女性が性的な対象として見られ、人間として扱われていない」と、米マスコミ業界で働いてきたアジア系アメリカ人のドンナ・キム氏は、映画やメディアがアジア人女性の間違ったイメージを作り上げ、差別や暴力を助長してきたと語る。
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「アラウンド・ザ・ワールド」や「ワン・モア・タイム」など大ヒット曲を残し、28年のキャリアに幕を下ろしたダフト・パンク。90年代初めのフランスで、二人の少年が寝室でエレクトロニック音楽を作り始めた。デビュー当時の二人が素顔で取材に答える掘り出し映像をBrutが入手した。
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【あの人の人生: グレタ・トゥーンベリ】
TIME誌の2019年「今年の人」に選ばれたグレタ。
彼女が若くして環境活動家になった理由とは。
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【仏リヨン 植物保護所SPV】
「植物は人間を必要としない。植物が必要なのは人間」。花屋に並んだ植物は一定期間売れ残ると、花が枯れる前に捨てられてしまう。仏リヨンに住む元造園家のニコラは、花屋や市民に捨てられる運命にあった花を回収して、第二の人生を与えている。
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【パリ同時多発テロ:二人の父の手紙】
2015年11月13日フランス・パリで発生したイスラム過激派による同時多発テロ。
89人の若者たちとともにバタクラン劇場で殺害されたロラと、自爆したテロリストの一人サミー。二人の父親たちはお互いの子供たちに、決して届くことのない手紙を残すことにした。
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【口紅で性差別発言に抗議 ポルトガル大統領選挙】
「あの赤い口紅は、お人形さんみたいだ」。ポルトガル大統領選挙に立候補している極右ヴェントゥーラ議員は、ライバルの女性候補者について口を滑らせた。同氏の発言を女性差別的と捉えたポルトガル国民たちが始めた抗議行動とは?
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コロナ危機以降、医療、農業、小売など生活に必要不可欠な業種を「エッセンシャル・ワーカー」として見直す動きが広まっている。人類学者デヴィッド・グレーバーは、経済とは社会の一員である我々がお互いをケアし、ともに生存するための手段であるべきと主張する。
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【性別と脳に関する迷信】
女性は何でもできるマルチタスクで、男性は方向感覚に優れるというのは迷信・・・。神経科学者のマリー・ラクロワは、人間の脳に性別はなく、「男だから」や「女性だから」という先入観や偏見が、私たちの能力を制限してしまうという。
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「海洋生物の墓場だ・・・」。海岸に流れ着いた海洋生物たちの死骸を見て、住民は絶句した。ロシア・カムチャツカ半島沿岸に、大量の海洋生物の死骸が流れ着いた。その原因は未だ不明で、プランクトンから魚、タコやイカまで、この海域に生息していた生物がほぼ壊滅状態にあるという。
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【町を闊歩する動物たち:ロックダウンで自然が戻って来る?】
世界各地で行われているロックダウンの影響で、街を彷徨う動物たちの様子が話題になっている。人間の活動が減ることで、失われた自然や野生動物たちが再び戻って来るのだろうか?しかし現実は、予想以上に複雑と言う。
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「あなたが届け出るべきは辞意です」。今年11月の米大統領選では、COVID-19の影響で、有権者による郵便投票が増えると予想されるが、米郵便公社は、郵便ポストの撤去などを進めており、投票妨害ではないかという声も上がっている。さらに公社職員の感染リスクが高いことから、その待遇も批判されている
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10月9日、生きていれば満80歳になっていたジョン・レノン。凶弾に倒れてから40年経った現在も、彼が歌った世界平和の願いは未だに叶うことなく、私たちの記憶の中で響き続けている。ビートルズの中心的メンバーで、現代音楽に革命を起こした永遠のミュージシャンの人生。
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「初めの数秒間、身体が震えたよ」。インド南部のカビニ森で、ヒョウとブラックパンサーの珍しいカップルが隣り合わせに立つ瞬間を、動物写真家のMithun H.が捉えた。Mithunは4年間「永遠のカップル」を追い続け、2頭を1枚の写真に収めるため、森の中で6日間シャッター・チャンスを待ち続けた。
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「変化を起こす人は、侮辱や屈辱、虐待や誹謗中傷に耐えなければいけません」。1972年、黒人女性として初めて米国大統領選に出馬したシャーリー・チザム。公民権法が制定された直後の1968年、チザムは黒人女性として初めて下院議員に初当選していた。
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「聴覚障がい者でも働けることを示したい」。今年フランス・パリにオープンしたレストランFurahaa to Goは、全ての従業員が聴覚障害を抱えている。2歳で聴覚を失った経営者のアーサーは、目に見えない聴覚障害で孤立しがちな人々に、地域社会との繋がりを持ってほしいと言う。
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【お前の国に帰れ!:移民系アメリカ人たちの苦悩】
米トランプ大統領は、移民系女性議員たちに対して「自分たちの国に帰れ」と言い放った。名前や肌の色から移民系と分かるアメリカ人たちは、自分たちを生粋のアメリカ人と信じる人々からよそ者扱いされるという。
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「勝利は刃に宿るのではなく、私たちが築いた橋に宿るだろう」。バイデン大統領の就任式で、自作の詩を朗読した詩人アマンダ・ゴーマン。彼女の詩「私たちが登る丘 (The Hill We Climb)」は、分断は争いで解決するのではなく、お互いに手を差し伸べ合うことで乗り越えるべきと訴える。
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「太った女性には向いていないと言われる服装をするのが好き」。デニースとマリアの二人は、全く正反対の体型をお互いコンプレックスに感じていた。しかし、自分たちの自信を発信することで、彼女たちだけでなく、人々にも勇気を与えられることを知った。
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「体型に関わらず尊ばれるべき存在で、愛情に条件は要らない」。プラスサイズモデルの吉野なおさんは幼少期から自身の体型に悩み、17歳の時に摂食障害を患った。障害を克服した現在、自分らしさに自信を持つ「ボディ・ポジティビティ」のメッセージをSNSで発信している。