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「なぜ女性にマラソンを走る権利がないのか」。1967年、当時女性の参加が禁止されていたボストンマラソンに、キャサリン・スウィッツァーは自分のイニシャルで出場登録した。しかしスタート後6キロを過ぎた地点で、主催者たちが彼女の正体に気づく。マラソンの歴史を変えた女性の物語。
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「入院している人々は全てを失った。ペットと再会させてあげられたら喜びを与えられる」。大爆発で崩壊したベイルートの町で、迷子になった動物たちを収容し、飼い主を探し出す活動が行われている。
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【高校を卒業する君たちへ:オバマ前米大統領からのメッセージ】
「私たちの言う事は聞かなくても良い」。オバマ・バラク前米大統領が、コロナ危機で卒業式に参加できない全米の高校生たちにメッセージを送った。
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【太平洋マーシャル諸島に浮かぶ核の墓場】
太平洋に浮かぶコンクリート製の小島ルニット・ドームを知る人は少ない。冷戦時代、米国による核実験で発生した高レベル放射性廃棄物が埋蔵された核の棺が、地球温暖化の影響で誰も予想しなかった脅威に直面している。
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「バレエは人を傷つけることもある」。3歳でバレエを始めたコリーン・ワーナーは、バレエ界で理想とされる体型と自分の身体を比べ、摂食障害やボディ・イメージに苦しんできた。彼女は、誰もが体型を問わずバレエを楽しめるよう、SNS上でボディ・ポジティブなメッセージを発信している。
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【アルゼンチン中絶合法化へ : 国会議員の訴え】
「政治で解決できない問題を、女性の身体に押し付けるのを止めてください」。ガブリエラ・セルッティ議員は中絶合法化を審議するアルゼンチン議会で、中絶する権利は女性が自分の人生を築く自由を保証すると訴えた。
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【ラリー・キング デビュー当時に学んだ教訓】
初めて司会に抜擢されたラジオ番組で思うように喋れず、責任者に「喋れ!」と怒鳴られたラリー・キング氏。名物司会者として活躍したキング氏は、23日未明、ロサンゼルスの病院で死去した。彼が2011年の演説で語った成功の秘訣とは?
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「自然は僕の庭、食料、そして薬局」。米サンディエゴでマーケティング会社を経営していたロブは、一年間食べ物と薬を一切購入しない自給自足の生活を実践した。彼の目的はお金を稼ぐことでもなく、人々に説教をするためでもない。日常私たちが食べている食料、そして食習慣について問題提起すること。
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【元CIA女性スパイが語る虚構と現実】
「情報を得るために誰かと寝たことはない」。米CIAに27年間勤務したジョナ・メンデスにとって、映画に登場する美人女性スパイは一般男性が期待する理想像に過ぎない。変装用の小道具を開発していた彼女が語る女性スパイの現実と虚構。
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映画「エターナル・サンシャイン」や「恋愛睡眠のすすめ」などの監督・脚本家として有名な奇才ミシェル・ゴンドリーが、「手作りアニメーション」を特別に教授。自身も娘と一緒に楽しむというそのシンプルな作業は、想像性豊かなゴンドリーワールドの原点とも言える。
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【可愛い動物の動画に隠された醜い真実】
「スローロリスをくすぐることは、実際には拷問です」。一見、無害に見える動物へのいたずらは、反応が可愛くても、多大な苦痛を与えている可能性がある。その様子は、面白い動画として拡散されることもあるが、必ずしも真似すべきではない。
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トイレで死亡した男性。酸素吸入中の患者を乗せたまま病院前で待ち続ける救急車。新型コロナ感染が再拡大しているイタリアで、ある衝撃映像が拡散された。その映像とは、カンパーニア州都ナポリ最大の病院で撮影された見るも耐え難い医療崩壊の現場だった。
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新型コロナによる死者が48000人を超えたアメリカに比べ、ドイツでは犠牲者数が5354人に留まっている(4月23日現在)。両国首脳が国民に対して行う説明と見解が、世界的パンデミックに対する各国の対応と被害状況を物語っている。
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「暴動は声なき者たちの言語だ」と、アメリカ公民権運動の指導者で、非暴力主義で知られるマーティン・ルーサー・キング牧師は演説の中で語った。その真意は暴力の肯定ではなく、人種差別などの社会悪が「時間とともに解決する」と信じる善人たちによる無行動が、状況をさらに悪化させた結果だという。
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ハリウッドで活躍する俳優たちが、住民隔離で外出できない子どもたちのために、絵本の読み聞かせをするイニシアティブが始まった。ナタリー・ポートマンやエイミー・アダムスなどの参加俳優たちが目指すのは、寄付を募って学校に行けない子どもたちに教材と食事を送ること。
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「あなたは値上げスキルを上達させただけ」。今年3月、米下院議会で新型コロナ陽性検査の無料化を認めさせた米下院議員ケイティ・ポーターが、あのホワイトボードを持って帰ってきた。今回最悪のひと時を過ごしたのは、ガン治療薬を製造販売する製薬会社セルジーン社前CEOマーク・アレス。
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【フランス:19歳の村長さん】
フランス南部にある人口450人の小さな村ヴァンズィユーの村長は…なんと19歳。ユーゴ・ビオレーは政治学を学びながらヴァンズィユー村の村長として5月から公務に就いている。生まれ育った村の発展のために、大人たちに混ざって奮闘する青年村長を取材した。
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2003年13歳だったアリシアは、ネットのチャットルームである男と知り合う。
男はアリシアを誘拐し、鎖をかけて地下室に閉じ込め、暴行を繰り返した。さらに男はその模様をネット上で公開した。前代未聞の性暴力犯罪の被害者になったアリシアは、犯罪防止と子どもたちの安全のために戦い続ける。
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「息が出来ない!」。ジョージ・フロイド氏殺害事件は、アメリカ全土各地で警察の暴力と人種差別に対する抗議活動に発展した。警官隊との衝突や器物破損などが報道される中、NYCでの抗議デモに参加しているのは、未だ無くならない差別と権力による暴力に怯える若者たちだった。
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【あの人の人生:大坂なおみ】
12日、テニスの全米オープンで2度目の優勝を果たした大坂なおみ。世界ランク3位に上り詰めた彼女がコート上で表現するのは、最高のプレーだけでなく、黒人として、そして人間として耐え難い人種差別への抗議と、暴力によって命を落とした人々への連帯と敬意。
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「なぜこの時代の、この地球に生まれたのか。全うすべき使命によってわたしたちの存在に意味が与えられる」と、俳優チャドウィック・ボーズマンは生前語っていた。俳優として、そして黒人として、今日も米社会を分断する人種差別と闘い続けたボーズマンの一生。
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「ブルシット・ジョブ - クソどうでもいい仕事の理論」の著者で人類学者のデヴィッド・グレーバーが、9月2日イタリアで亡くなった。彼にとって、全世界を襲ったコロナ禍は、必要不可欠な仕事と、そうではない職業のギャップを浮き彫りにした。(2020年5月1日配信)
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【スパイク・リーBrut.独占インタビュー】
「全ての戦争で黒人はアメリカのために戦ってきた」。映画「ドゥー・ザ・ライト・シング」や「マルコムX」など、1980年代後半から人種差別問題や黒人社会を描いてきた映画監督スパイク・リー。世界中に広がるBLM運動について語った。
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手編み手袋から始まったネットミームの物語。大統領就任式で一人佇むバーニー・サンダース米上院議員。その姿がネット上で話題になり、200万ドルの寄付金が集まった。彼が着用していた手袋や、自身を真似たサンダース人形に注文が殺到。手作り製作者たちはその売上を慈善団体に寄付した。
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「もう我慢できない。本当に限界なのです」。少女は泣きながら叫んだ。失業率35%、国民の半分が貧困状態にあるレバノン。政治汚職と経済破綻ですでに瀕死の状態だったレバノンは、ベイルート港爆発事故でカオスと化した。政府に対する国民の怒りと憤りは頂点に達した。