内田樹(@levinassien)さんの人気ツイート(リツイート順)

1476
朝一仕事とてGQJapanウェブ版に「小田嶋さんの思い出」4500字を送稿。2000字の依頼でしたが、つい長くなってしまいました。彼のポジションは「オープンマインデッドな少数派」という独特のものだったというのが僕の考えです。
1477
僕のセックスワーカー論blog.tatsuru.com/2022/07/01_093…を読んだ僧侶の方が法然の言葉を教えてくれました。 法然は遊女が「私も阿弥陀さまの救いに適いますか」と尋ねると、出来るなら遊女をやめてお念仏しなさい。出来ないなら遊女をしながらお念仏しなさい。必ず浄土に往生する事が出来ると説いたそうです。
1478
一見すると腰が引けた表現なんですけれど、「起きてしまったことなんだから今さらどうしようもない」「天災だと思って諦めてくれ」というような押しつけがましさが気に障るんです。
1479
ハリウッド映画の底力というのは自国が抱えている根元的な分裂や葛藤や外傷的経験を娯楽として作品化できるところです。自国の暗部を娯楽作品にできる国は「国運右肩上がり」です。50~70年代のアメリカにはその力がありました。ある時期の日本映画、香港映画、中国映画にも。今は韓国映画かな。
1480
「大日本帝国」の威信が地に墜ちた後、もはや軍事力も経済力も文化的発信力でも誇るべきものが何もなくなった日本人にとって「世界初の戦力放棄国家」として「倫理的に世界に冠絶する」という物語は魅力的なものでした。「世界に冠絶」という条件に大日本帝国臣民は飢えていたからです。
1481
人口減は資本主義の前提そのものを覆します。しばらくは「囲い込み」によって人為的に「労働者人口の過剰」場面を作り出して「替えはいくらでもいる」という幻想を維持しようとするでしょうが、資本主義が骨まで染み込んだ人たちは自分たちが作り込んだ幻想と現実がもう区別できなくなっています。
1482
気がついたらフォロワー数が26万超。1月で1万人ほど増えた勘定です。統一教会のことを書き出してから一挙に増えたので、たぶん大半は「こいつ何を書いているんだ」とチェックしている関係者だと思います。僕のtweetってほぼすべて身辺雑記と思いつきですけどせっかくだから楽しんでくださいね。🙆
1483
『寝ながら学べる構造主義』が20年で50刷り、20万部となりました。皆さんのお支えあればこそです。ありがとうございます。
1484
「ゆっくり」と「急激に」の間には副詞の違いしかありません。ほぼ気分の問題です。「このままでは急激に生活が苦しくなる」という「感じ」がすれば投票行動は変わるかも知れませんし、変わらないかも知れない。分かりません。
1485
弁護方針は「陰謀論の嘘に影響されての犯行なので、情状酌量を求める」のだそうです。まともな判断力があった人間が行えば犯罪だが、嘘を信じた者が犯した罪は許されるべきという法理はたしかに人道的ではありますが、人を知性的にするインセンティブにはならないみたいですね。
1486
僕も在職中はよく「内田のこの意見は大学の公式見解と見なしてよいのか」というタイプの「一蓮托生」的クレームをつけられましたが、学長は「そんなわけないだろう」とスルーしてました。 twitter.com/yuuraku/status…
1487
でも、日本人は生まれてからずっと「査定されて、数値的に格付けされ、それに基づいて資源の傾斜配分を受ける」という生き方しかこの世には存在しないと教え込まれています。決して状況の先手を取れない人間を量産することがあらゆる制度の目的になっている。国が衰微するはずです。
1488
残念ながらもう資本主義は甦りません。
1489
僕たちが「品が悪いなあ」と感じるのは、「敬意を示すべきときにそれを怠って、まるで他者と地続きの関係であるかのように、誰もが自分と同じ価値観を共有しているかのように、その場が『自分の家』であるかのようにふるまう人」です。
1490
銀行周りだん。久しぶりに「山崎雅弘さんの裁判を支援する会」の通帳記帳をしました。もう入金はないと思っていたら、まだ毎月3000円きちんと送金してくださっている方がいます。佐々木さま、もう資金は十分ですので、送金止めてくださって結構です。ほんとうにありがとうございました。
1491
「市民が良識的で健全でも、体制は腐敗する。でも、権力者がどれほど非道な暴力をふるっても、市民は臆せずに抗う。ロシアはそういう国だ。それが『革命を起こせる国』の条件なのかも知れない。だとすると、次に革命が起きるのはロシアかも知れないと思った。」
1492
僕たち属国民は誰一人主権国家の国民であった経験がないので、「主権国家の国民がどれほど祖国の唯一無二性を渇望していたか」に想像が及びません。今の自分たちの空疎な「祖国への期待」をそのまま1946年の日本人の真摯な「祖国への期待」に適用することはできない。という話をしました。
1493
週刊金曜日の原稿だん。「村上春樹文学の世界性」について書きました。文学の特権は「この世に存在しないもの」をリアルかつタンジブルに造形できることです。それが僕たちの生活に侵入してきて、愛するものを拉致し去り、深い傷を残してゆく。それは久しく人類の実感だったはずです。
1494
おでかけ前に二兎社の公演「歌わせたい男たち」のパンフレットのために「国歌」について一文を草したのを仕上げて送稿します。国旗国歌に対しては「どうふるまっていいか確信が持てないで困る」というのが現代日本では適切な立ち位置ではないかと僕は思っています。それについて書きました。
1495
杉並区議戦、兵庫県時代から応援してきた安田真理さんが立候補しています。兵庫県では二回国政選挙で惜敗しましたが、今度こそ彼女には議席を得て欲しいです。中央政界は「世襲議員」ばかりです。日本の政治を地方議会から変えましょう。 twitter.com/suginami_d_vot…
1496
昨日のバンコクオンラインでは「ハイコンテクストとローコンテクスト」についてお話しました。日本社会のコミュニケーションは過剰なまでにハイコンテクストなので、「内輪の語法」についていけない人間とはコミュニケーションができません。
1497
「権利はある」と言ったら分裂内戦のリスクが増すし、「ない」と言ったら独立宣言の正統性が毀損される。そうやって困ったまま250年が経った。その間にたいそう繁栄して超大国になったので「まあ、これはあいまいにしておいて正解だったんだ」ということになった。だから分断が終わらない。
1498
イノベーターはつるまないんです。できあいの組織的支援や助成金とかに頼らないでもやっていけるスタンドアロンな人間だけしか過疎地でイノベーションなんか起こしませんよ。『ローンウルフの会』って論理矛盾でしょ?」
1499
現代日本の学校教育は「反武道的」という点ではほんとうに徹底しています。中等教育への武道導入の目的は「礼儀正しくなる」「愛国心が涵養される」というものでした。「武道とは何か」ということについて一度も真剣に考えたことがない人間の口からしか出てこない言葉です。
1500
ソマリアで投降兵の受け入れをしている永井陽右君の話では、携帯電話でかかってくる投降希望者から居場所を聞き出して、そこから最寄りの投降受け入れポイントまでの安全なルートを指示するんだそうです。ウクライナでも当然同じことをやっていると思います。 twitter.com/iunomesu/statu…