内田樹(@levinassien)さんの人気ツイート(古い順)

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感染者がいま周囲でどんどん増えています。高熱と咳とのどの痛みで、入院するほどではないのですが、もう両手に余るほどです。どこまで増えるのか。
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負傷者の救護義務より自己都合を優先させる政治家に「有事における国民の救護義務」を期待する人はたぶんいないと思います。それでも平気なのは有権者は為政者にいかなる倫理性も期待していないと思っているからでしょうね。 twitter.com/momotro018/sta…
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大阪府知事選は辰巳孝太郎さんが立候補するそうですね。西谷さんとのラジオで「大阪市長選の野党統一候補は辰巳さんがいいんじゃないの」という話をしたばかりでした。府と市でずれたけど、珍しく政治ネタで僕の予想が(ちょっとだけ)当たりました。応援します。
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僕たちが「品が悪いなあ」と感じるのは、「敬意を示すべきときにそれを怠って、まるで他者と地続きの関係であるかのように、誰もが自分と同じ価値観を共有しているかのように、その場が『自分の家』であるかのようにふるまう人」です。
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ロシアによる核攻撃と第三次世界大戦の勃発、中国の台湾侵攻から始まる米中戦争と、日本の戦争当事国化などの「最悪の事態」を事細かく想像してみるのは「最悪の事態を細部まで想像して記述しておくと、その到来を阻止できる」という太古的な信憑が僕たちの中にまだ生きているからだと思います。
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1950年代アメリカのストーリーテラーたちは「愚鈍な指導者のせいで偶発的に始まった核戦争で人類が滅びる」という物語を十万単位で量産しました。『博士の異常な愛情』も『渚にて』も『猿の惑星』もそうです。彼らの努力のおかげで以後70年間核戦争が先送りされたことを僕は高く評価します。
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ディストピアを克明に描くことでその到来を阻止しようとした企ての一つがオーウェルの『1984』です。英国のスターリン主義化はたしかに阻止されました。ですから島田雅彦さんの『パンとサーカス』のような「ディストピア」物語がこれから日本文学でも多く書かれるようになると思います。
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自民党政権を一日もはやく終わらせないと、その前に日本の文化と教育と医療が終わってしまいます。 twitter.com/Narodovlastiye…
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政府部内に人口減に「対処する」センターが存在しないのは、人口減は「放置する」ということについてすでに政官財の間で合意ができているからだと思います。人口は首都圏に集め、それ以外の土地は過疎化を進め、早く無住地化する「21世紀の囲い込み」しか日本の資本主義が延命する道がないからです。 twitter.com/ozawa_jimusho/…
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人口減少局面でなお「経済成長」を夢見るなら、短期的には「地方の過疎化を一気に進める」ことが有効です。首都圏の「シンガポール化」には時間と費用がかかりますが、無住地に太陽光パネルを並べる事業はすぐに金になるからです。山河を放棄することで資本主義は生き延びようとします。
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資本主義はただの「システム」であって「胸の鼓動」がありません。地球環境が人類の生存を危うくするまで劣化しても当期の利益を最大化しようと暴走するシステムです。マルクスが「大洪水」と呼んだのは階級闘争のことではありません。資本主義が人類を滅ぼし、資本主義も死滅する事態のことです。
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赤江珠緒さんは神戸女学院大学の卒業生です。僕のフランス語の授業もとってました。「たまむすび」に出演したときに「先生、覚えてますか」と訊かれましたけど、あれくらい目立つ学生だったら誰だって覚えてますよ。 twitter.com/takedasatetsu/…
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これは全く寺島さんの言う通りです。日本の国家戦略の基本は「国家主権の回復・国土の回復」であるべきです。 自民党政権は「属国の代官」の委嘱を米政府から受けていることが統治者の条件だと無邪気に信じていますから、この政権の下では日本は永遠に属国のままです。 twitter.com/kazu10233147/s…
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問題なのは日本国民自身が「属国民マインド」を深く内面化して、「米政府に可愛がられる」ことが日本の統治者であるための最優先条件だと信じてしまっていることです。そういう発想をしている限り、「主権者」という概念は日本人にはついに理解不能でしょう。
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ただ、「属国としてアメリカの世界戦略のコマである方が、日本人が安全保障政策を自力で立案した場合より日本は合理的な選択をするかもしれない」という自国政府の無能に対するかなり正確な評価が属国継続を選ばせているという事情もあるのです。 twitter.com/levinassien/st…
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水道橋博士の議員辞職、応援していただけに、残念です。でも、裁判闘争は続きます。「山崎雅弘さんの裁判を支援する会」は完全勝訴の後も、いただいたご寄付を原資としてスラップ訴訟の被害者となった市民の方を支援しております。伊藤詩織さん有田芳生さんに続いて、水道橋博士も支援します。
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28年前は芦屋でるんちゃんと二人で被災しました。マンションは半壊。朝日ヶ丘の公衆電話で長い列を作って電話の順番待ちをしていたら、前の女性が「うちは電子レンジが床に落ちただけ」と言っていました。僕は「無事です」と実家に電話するつもりだったのでちょっと怖がり過ぎかと思いました。
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これはほんとうにその通りですね。政治家がどれほど理不尽なことをしても「この人は理不尽なことをしても罰されないほど権力があるからそうしているに違いない」と国民は推論してくれる。だから「威張れる立場になるためには威張って見せるのが一番効果的」という経験則が通用してしまう。 twitter.com/mas__yamazaki/…
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朝一仕事は信濃毎日の連載。昨日伺った鷲田清一先生の「大学無償化」の話を書きました。これ、ほんとうに必要な施策です。 いま国公立大学の初年度入学金は80万円を超えます。それを自分で出せる高校生はいません。だから親に頼るしかない。親は「教育投資」だと思うから短期確実な回収をめざす。
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だから「実学」志向になる。でも、子どもの知的関心は必ずしも金主の意向とは一致しません。だから、多くの学生が「不本意入学」を余儀なくされる。大学が無償になれば、受験生は自分のやりたい学問領域を選択できる。親の意向に従わなくて済みます。
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家が貧しくて進学をあきらめるという若者に進学機会を提供できる。学問そのものの豊饒化にも資する。どうして、政官財が大学無償化にこれほど抵抗するのか。それは第一に大学生から自己決定権を奪い、無力化することが統治コストを引き下げるからです。
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「曲学阿世の徒」とそれに喝采する人たちはいつの世にもいます。ある者は権力に阿り、ある者は世論に阿る。共通するのは「一見論理的なのだが、言うことが非常識」という点です。常識と直感は政治的ファナティスムに対する最良の抑止力です。論争なんかしなくていいんです。「それ非常識だよ」で十分。
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日本のメディアの批評性が痩せ細った大きな理由の一つは「常識と非常識の区別がつかなくなった」ことにあります。非常識な言説は「いついかなる場合にも真である普遍的原理」として語り出されますが、常識的な言説はある歴史的条件下でしか有効でないことを自覚しているので一般性を要求しません。
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常識は「それ、昔からずっと常識でしたか?世界中どこでも常識なんですか?」という批判に耐えることができません。常識は「ここ」でしか通じません。でも、この弱さが常識の手柄なんです。「それ(よそでは通じても)ここでは通じないよ」で非常識の多くはとりあえず抑止できるからです。
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僕も若い人に「海外に進学したい就職したい」と相談されたら「ぜひそうしなさい」と答えるでしょうね。「今の日本には希望がないから」。でも、「踏みとどまってこの国をなんとかしてくれないか」とすがりつきたい気もするし。心は乱れます。 twitter.com/momotro018/sta…