内田樹(@levinassien)さんの人気ツイート(古い順)

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朝一仕事とてGQJapanウェブ版に「小田嶋さんの思い出」4500字を送稿。2000字の依頼でしたが、つい長くなってしまいました。彼のポジションは「オープンマインデッドな少数派」という独特のものだったというのが僕の考えです。
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丸山眞男が日本人の特性として「絶えずきょろきょろして、新たに到来する現実に必死に適応する態度においてはみじんのゆらぎもなく首尾一貫している」ことを挙げていましたけれど、この定義を準用すれば「純正日本人」だということですね。なるほど。 twitter.com/nakajima1975/s…
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福島さんのような、名もなき市民からの訴えでも、しっかり受け止めてくれる国会議員が日本には必要です。福島さんの議席をなんとか守りましょう。 twitter.com/kidkaido/statu…
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GQJapan に寄せた小田嶋さんの追悼文が公開されました。どうぞ。gqjapan.jp/culture/articl…
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現場からは「朝7時出勤で休憩はなく夜9時退勤。新任が7日で辞めた」「わが子と1日10分しか話せる時間がない」などの声が上がり、県教委は教員不足の背景には教育現場の多忙に伴う教員志望者の減少があるとみているのだそうです。kobe-np.co.jp/news/sougou/20…
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雇用条件を切り下げ、過酷なタスクを課し、上意下達システムで現場の声を圧殺し、イエスマンしか出世できない仕組みに作り替え、政治家がうるさく教育内容に干渉できる現場にしておいてから「教員志願者減少で困りました」という行政ってはっきり言って「頭がものすごく悪い」と思います。 twitter.com/levinassien/st…
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教員志願者を増やす方法なんて簡単です。給料を上げ、ブルシットジョブをなくし、民主的な学校運営に替え、政治家が教育に口を出せないようにすればいい。それでも相変わらず教員志願者が増えなかったら、僕は不明を恥じて以後教育については一切発言しません。
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自民党執行部は「社会的実力がないので、自力では国会議員になれない」「党執行部と対立しても貫きたいような政治的信念を持たない」人々を優先的に候補者に選んできていますが、これには二つのメリットがあります。一つは完全な上意下達組織になるので、党組織の運営コストが最少化すること。
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一つはこの議員たちが失言したり、嘘をついたり、問題行動をしたりするたびに「国権の最高機関」である国会の知的・倫理的権威が低下し、「国会なんか要らない」という機運が醸成され、行政府への権力集中が容易になることです。
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議員である政治家たちにとっては「おのれを無力化することで権力集中を図る」というのは一歩誤ると自滅の道となる危険な曲芸ですが、官邸に蟠踞している官僚や政商や、政府広報で飯を食っているメディアや言論人にしてみると国会の威信低下はむしろ「歓迎すべき事態」なのだと思います。
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いつでもそうなんですけれど、選挙で問われているのは個々の政党の掲げる公約の良否だけではありません。「どのような議員であれば、国権の最高機関の知的・倫理的威信を守ってくれるのか?」についての評価が問われているのです。有権者の「人を見る目」が問われている。そう思います。
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参院選、まだ50%の有権者が選挙区での投票先を決めていないそうです。僕からのお願いは「誰に投票していいかわからないので、投票しない」という判断をしないで欲しいということです。誰に投票すべきか揺るがぬ確信を持って投票所に向かう有権者なんてたぶん全体の20%くらいだと思います。
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僕だって比例区は誰に入れたらいいのか、ほんとうに迷っています。今回も投票所で鉛筆を握るまで迷うと思います。でも誰に入れるべきか、ぎりぎりまで迷っているというのは「困ったこと」ではなくて「それがふつう」でいいんだと思います。選挙って、たぶんそういうものです。
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そして仕方がないから「えいや!」と誰かの名前や党名を書く。そういう直感的な選択の結果、集団的には民意が反映される。 「誰に入れていいかわからないから投票しない」という50%の有権者にお願いです。「わからない人間は権利の行使を控えるべきだ」ということはありません。
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投票日の朝になっても心が決まらなくてもとにかく投票所に足を運んでください。そして前に並んでいる名簿を見て、ふと目が留まった文字列を「えいや!」と書き込んでください。選挙って、そういうものなんですから。
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セックスワーカーに対する給付金差別がTLで問題になっています。この論件についての僕の基本的な立場は「まず人権保護を、職業の良否についての議論はその後で」ということです。学術論文なので読みにくいと思いますが、興味のある方はどうぞ。blog.tatsuru.com/2022/07/01_093…
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福島さんにも辻元さんにも水道橋博士にも大門さんにも当選して欲しいんです。票を4つに割れたらいいのに。 鈴木健さんは『なめらかな社会とその敵』でそのアイディアを提示してました。技術的には難しくないんだそうです。実現して欲しい。 twitter.com/product1954/st…
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品川駅新幹線ホームで茂木健一郎さんにばったり。「茂木さん!」と声をかけて肩を叩いたらびっくりされてました。僕はマスクした上にサングラスでしたから誰だか分からないですよね。歩きながら小田嶋さんの話と参院選の話をしました。茂木さん情報では「予想外の展開」になる可能性があるそうです。
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「予想外の展開」というのはメディアの当落予測がかなり外れるということです。与党に投票する人たちのなかで「自公政権が続いたお陰で生活が楽になった」というのはほんの一部でしょう。あとは「現状が日々ゆっくり悪くなる」方が「状況が急激に変わる」よりはましという方たちだと思います。
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「ゆっくり」と「急激に」の間には副詞の違いしかありません。ほぼ気分の問題です。「このままでは急激に生活が苦しくなる」という「感じ」がすれば投票行動は変わるかも知れませんし、変わらないかも知れない。分かりません。
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小田嶋さんの送別会。平川君、阿部君、釈先生と僕からの供花が一列に並び、期せずして温泉麻雀仲間勢揃いでした。木下弦二さんの歌から始まった無宗教のお別れ会、平川君と僕で「弔辞対談」をして小田嶋さんの人と仕事についてお話しました。弔問においでの方で献花は長蛇の列でした。
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午後の講演は日本クリスチャンアカデミーというところです。牧師さんと信者さんたちの集まりで「グローバル資本主義の終焉と私たちの立場」という演題で話をします。 グローバル資本主義は気象変動、パンデミック、国民国家の再強化、人口減によっていま終焉を迎えつつあります。
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英国の人口は1800年の1100万人から1900年の3700万人まで「爆発」しました。労働者の「替えはいくらでもいる」社会だったのです。ですからマルクスの時代のリバプールの労働者の平均寿命は15歳(!)でした。5歳から働き始めて10年間収奪され尽くして死んだのです。
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「プロレタリア」というのはラテン語で「子どもしか財を持たない最下層労働者」のことです。逆に言えば、どれほど貧しくても、収奪されていても、抑圧されていても、子どもだけは生み続けるのが「プロレタリア」です。だから人口減は「決してあり得ないこと」だったのでした。
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資本主義は「労働者の替えはいくらでもいる」という前提の上に築かれています。だから労働者がどれほど短命でも不健康でも気にしないのです。たしかに19世紀英国の労働者たちは短命で不健康でしたが子どもを作り続けました。