内田樹(@levinassien)さんの人気ツイート(古い順)

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「喜ぶ」は脳内現象ですが、「不利益」は感染して健康を損なう(場合によっては死ぬ)という生物学的事実です。「喜び>不利益」と予測しているということは、この政権は「幻想は現実を圧倒する」という信念を抱いている人たちで構成されているということですね。すごい。文学的だ。
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そういえば「スピード」より「スピード感」、「安全」より「安心」、「結果」より「努力」、「感染者数」より「勇気」・・・と客観的事実より主観的妄想を上位に置くのは安倍政権以来の常でした。後年の歴史家はこの時代を「シャーマニズムで政治が行われた時代」とみなすかも知れません。
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昨日の市民集会では維新の政治についてお話しました。なぜ維新の政治が「壮大な無駄」を生み出すのかについて。維新の政治的目標は「トップダウンの組織を作り上げて、管理コストを最少化する」ということです。それが自己目的化しています。
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東京五輪なんだか末期的な様相を呈してきましたね。たとえ感染が拡大しても、医療が崩壊しても、死者が激増しても、それでもどんちゃん騒ぎでの開催を強行したいのだとしたら「お祭り騒ぎに紛れてどうあっても隠蔽しなければならないこと」が山のようにあると僕は推論しますけど。
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AERAの明後日締め切りの原稿900字だん。「五輪中止を求める」です。政府が最優先に配慮すべきは国民の生命です。ですから、問いを単純化すれば「五輪を開催することによって救われる命」は「五輪を開催したせいで失われる命」よりも多いと政府は予測しているということになります。ですよね?
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AERAに「五輪中止を求める」を送稿。民主国家の政府の最優先の仕事は「国民の命を守ること」です。であれば、世論の反対を押し切って五輪を強行開催するのは、「開催することで救われる命は、中止することで救われる命より多い」ことについて政府は確証を有しているということを意味しています。
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政府の面子も、IOCへの義理も、スポンサー企業の利益確保もすべて「国民の命」に比べたら副次的です。ましてや「スポーツで国民に勇気を」などというのは悪い冗談に過ぎません。感染者に向かって「あなたの健康は五輪が与えた勇気とトレードオフされました」と言ったら殴られますよ。
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天皇陛下が「国民の間で不安の声がある中」での五輪開催が「感染拡大につながらないかご懸念されている」との報道。五輪開催の可否を決するのは政治判断でもビジネスマインドでもなく、科学的知性であるべきだと言われているのだと思います。
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これを「政治的発言で憲法違反だ」と言う方たちはそれによって五輪開催の当否は「政治問題」だと主張しているいることになります。むしろ陛下は「五輪開催の可否を論じることは科学の問題であって、政治問題ではない」と判断したからこそコメントされたのではないのですか?
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陛下は五輪開催による感染拡大を懸念し、対策の万全を希望しただけですが、官房長官は「それは天皇の言葉ではない」と打ち消しました。懸念と希望を語ることが許されないということの異常さを僕は「懸念」します。 ft.com/content/8dc11d…
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五輪開催賛成が30%、反対が58%。内閣支持率が25%、不支持率が59%という相関がこれほどはっきり出るとは。 twitter.com/karyn_nishi/st…
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上野千鶴子さんから「五輪中止」アピールへの参加のご依頼がありました。即答。これからもあらゆる機会をとらえて「五輪中止」を告知してゆきます。こんな政府や組織委に危機管理は任せられません。
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神戸市がワクチン接種予約をキャンセルするということで僕の7月19日の予約も消えてしまいました。いつになったらワクチン打てるのかしら。年金が消えたり、予約が消えたり、僕の身の上には「日本の統治機構のダメさ」が集約的に訪れているみたいです。 twitter.com/masaru_kaneko/…
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「65歳以上の接種希望者については、大部分が今月中に接種を終えられる見込み」だそうですが、僕は7月19日の第一回がキャンセルされてしまって、いつ最初の接種があるかわからない状態です。基礎疾患のある高齢者なんですけど、「大部分」には含まれないらしいです。😭kobe-np.co.jp/news/sougou/20…
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2013年東京五輪招致が決まった時に新聞社から続けて電話取材があり、うんざりして「どうして僕ばかりに訊くんです」と言ったら「五輪招致反対を公言していたのは内田さんと小田嶋さんと想田さんくらいしかいないんです」と教えられました。それに比べたら、今の東京五輪反対論の陣営の分厚いこと!
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週刊金曜日には2013年から僕が書いてきた五輪招致反対論を時系列に並べてご紹介しました。僕の反対論の第一の論拠は猪瀬都知事の暴言、第二はラミン・ディアク元国際陸連会長の招致票買収疑惑です。感染爆発の中での開催に至るまで、東京五輪は最初からついに正気の沙汰ではありませんでした。
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釈先生、米山君と朝ごはん食べてから懇談。緊急事態宣言下で五輪開催など「狂気の沙汰」以外のなにものでもありません。五輪で暴走して、感染爆発で自爆して、政権交代、自民党解党というシナリオが妙に生々しく思えて来ました。
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朝日新聞のインタビュー。五輪中止署名について。終わりの方で「どうして政府はワクチンでも五輪でもこれほど前後矛盾したことを言うのでしょう」という質問がありました。「矛盾というのは、論理的に整合的なことを語ることにおのれの知的威信をかけている人間にとってのみ意味を持つ語です。
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これまでの為政者は「矛盾」を指摘されることはおのれの知的敗北であると考え、それは政治家としての評価を下げることだと思っていました。安倍前首相は戦後はじめて登場した「自分が知的ではないと思われることを気にしない」為政者です。菅首相もそうです。
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だから、記者たちが彼らの食言を咎めたり、政策の不整合を指摘しても彼らはまったく気にしません。それはたかだか「少し前に言ったことは忘れてしまう」というだけのことに過ぎず、政治家としての適性とはまったく無関係であると彼らが信じているからです。
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記者会見がいつの間にか不条理劇のようなものになってしまったのは、政治部の記者たちが相変わらず「知的であると思われることに政治生命をかけている政治家」を相手にするような質問をしているからです。という話をしました。
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朝日のインタビューではこんなことを言いました(一部)「今の政権は発言や政策の『矛盾』」ということをあまり意識していないと思います。安倍政権以来そうでした。野党議員やメディアが矛盾や食言や前言撤回をいくら指摘しても、それは政治的致命傷にならなくなった。
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すでに「質問に対しては誠実に答える。自分が言った言葉は忘れない」という程度に常識的な政治家に国政を委ねたいという思いが国民の間には蓄積していると思います。その不満がこれから噴出して、世論を動かしていくかもしれません。わかりませんけど。」😟
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「日本共産党」という党名を変更して、もっとカジュアルな名称にしろという人がいますけれど、共産党が日本では100年の風雪を「生き延びて市民社会に根づいた」という事実を国際社会に示すことの方がはるかに歴史的意義は大きいと思います。そんな国は日本以外にはほとんど存在しないんですから。
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朝一のお仕事は『赤旗』に「日本共産党創建100年に寄せて」のコメント400字。まさか半世紀後に自分がそんな文章を書くことになるとは1970年に駒場で民青の諸君とどづき合っている時には想像もできませんでした。🥺