「植物忌」面白かったのだ! 想像力で繁殖変体可能になった人類、身体から草花を生やす新ファッション・スキンプランツ、植物転換手術、反乱植物鎮圧戦、崩壊する言語… 奇想天外な着想がみずみずしい言葉で調理される様は、まるで文学meets奇想SF!コロナ禍に呼応する箇所も。いま刺さる本なのだ〜
遅ればせながら「テスカトリポカ」最強徹夜本だったのだ! メキシコ麻薬カルテルから日本臓器密売ルートへと至る物語の過程に、あまりにも多くの死体が転がる。血塗れの運命を廻すのはアステカの旧き神── 現実的暴力と魔術的暴力が吹き荒れる未体験ノワール。物語にぶん殴られる修羅の筆致なのだ〜
以前紹介したとき好評もらいながらも、プレミアで入手難だった高原英理先生の「抒情的恐怖群」、7月15日に全作+α収録の完全版が出るのだ……!! 併録「闇の司」も呪言の如き禍々しさで最強!楽しみなのだ〜(^^) 高原英理恐怖譚集成|国書刊行会 kokusho.co.jp/np/isbn/978433… twitter.com/SF70687131/sta…
石田彰さんの朗読する「人間椅子」、鳥肌が立つほど凄いのだ……語りだけで息苦しくなるほどの密室感と陶酔感…… 人間椅子 youtu.be/PA0oRfmNAZM @YouTubeより
コア層に話題騒然の「インディゴ」凄かったのだ! 謎多き奇病・インディゴ症候群の子供達に何が起きていたのか── 解雇された教師とその足跡を追う元生徒の記録 膨大な虚実のコラージュと、ナイーヴな思考。奇妙な齟齬と仄かしに膨れ上がる不安…凝ったCHIPSも楽しい、ポストモダン到達点なのだ〜!
今日は異形コレクションの発売日! 甦る異能・飛鳥部勝則の! 這い寄る混沌・小中千昭の! 綺想の女王・皆川博子の! そしてホラーシーンを牽引する作家陣の、最恐書き下ろし新作が読めるのだ……! (末長く続いてほしいので勝手に宣伝w)
谷崎潤一郎「金色の死」は履修必須の暗黒教養なのだ 文学を志しながらも肉体美に憑かれた富豪の級友。彼が全財産を賭けて築いた"芸術"とは 乱歩のパノラマ島綺譚に影響を与え、三島に深く言及されつつも、著者が全集収録を拒んだ曰く付きの逸品。華美の裏側にダミーの悲哀。青空文庫でも読めるのだ〜
隠れた危険書「アムネジア」がkindle化してたのだ 男の不審死と闇金融の繋がりを巡るサスペンスはしかし、奇妙な機械の登場から混濁を始める 破綻した現実/嘘をつく記憶。実存不安度3000倍の語りに、暴力すら呪術に視えてくる。 lain好きにもお薦めの出口なき迷宮幻想。この魔書は人を"呑む"のだ──
「尸 古から隠されているもの」良かったのだ 村に眠る名づけてはいけない"沼"と黒の碑、謎の神を祀る神社、八十八年に一度の大禊。隠された巫女伝説と碑文が尸解き明かさ尸尸れる尸尸尸とき尸尸尸尸── プロ作家では珍しい?kindle単独発売の正調民俗ホラー。男の子ってこういうの好きなんでしょ!
第二弾「葬送習俗辞典」も刊行されたのだ〜(^^) フリーレンのお供に!(ならない)
祝復活!飛鳥部勝則「黒と愛」はぶっ飛びゴシック啓典なのだ 心霊が巣食う奇傾城で起きた首なし殺人。背後に蠢く製薬会社、人外の影。鍵は黒尽くめの美少女。「鋏は好きですか──」 登場人物全員怪人&狂人!超展開に次ぐ超展開!血塗れた果ての美しいラスト!10人中1人には突き刺さる怪作なのだ〜
刺さる帯……!
文フリに出展したコピー本のPDFをnoteで配布するのだ〜 そのまま読めるようnote記事版もついてお値段300円 SF、スカトロ、エログロナンセンス、LGBT…何でもありの最強奇書作家ソローキン紹介本。よろしくなのだ〜(^^) 奇書が読みたいアライさんのソローキン全作紹介SP note.com/kisyo_arai/n/n…
note連載の実話怪談「土地遣い」凄かったのだ! 5年で火災や泥棒が相次いだ故郷の忌み地を調べる著者。家主の黒い噂、奇妙な地鎮祭、住民への違和感、全てが繋がるとき現れる真実は… 怪談上級者も唸る慄然のオチまで一気読み必死!地方の息遣いと闇が溶ける筆致はルポ/ミステリとしても絶品なのだ〜 twitter.com/SF70687131/sta…
やべ、明日の朝礼お嬢様口調でスピーチだった!ビジネスマンによくあるピンチに「お嬢さま言葉速修講座」なのだ 語尾に「こと」「の」「て」をつける、省略の禁、ごきげんようの遊び心…謙譲語まで学べちゃうまさかの超実践的指導で、淑女から創作クラスタまで大推薦 いまprime reading無料なのだ〜
日本印度化計画ネタが話題だが、ティーンな君も大槻ケンヂ「ステーシー」は必読なのだ ゾンビ化する15〜17歳の少女たちを、165の肉片に切り刻み殺し直す再殺部隊。異能の畸形児たち ノイローゼで病んだ魂が吐いた、精神を突き刺す悪夢の風景。破綻したストーリーに宿る血塗れの切なさ。怪作なのだ〜
【告知】 5/16 文学フリマ東京 タ-24 『奇書が読みたいアライさんのソローキン全作紹介SP』(16頁/300円) 開催の是非が読めなくてコピー本だけになっちったが、最狂奇書作家、ロシアの怪物ソローキンをまとめたのだ!よろしくなのだ〜(^^) 中止時はnote有料記事&別イベントで配布! #文フリ東京
今月の東京人、ほぼ帝都人なので怪奇探偵小説ファンはぜったい買ったほうがいいのだ……エモい……
ほのぼのした絵柄でコミックエッセイにすればなんでもセーフみたいな風潮しんどいのだ……(´・_・`)
外宇宙の意思で無料配信が始まったTBSドラマ版インスマス、寂れグロテスクな港町の恐怖に日本情緒が効いてて、案外面白かったのだ……! これ、小中千昭監督の短編集「深淵を歩くもの」に小説版入ってるのだが、ド絶版なので復刊してほしいのだ……ほんと傑作…… tver.jp/feature/f00717…
封印されたオカルト禁書「完本 黒衣伝説」を紐解くのだ 失踪した編集者の手記から感染する狂気&怪現象。黄金の夜明け団、モスマン、バネ足男、十字軍…膨大なオカルト知識の読解と、異次元の啓示に撫でられる感覚は、読者にまで侵食する危険度 真実は何処に。キールや稲生平太郎ファンも必読なのだ〜
わ!絶版だった「葉書でドナルド・エヴァンズに」が講談社文芸文庫で復刊してるのだ! 架空の国の切手を描き続けた早逝の画家・エヴァンズの足跡を旅しながら、亡き彼へ手紙を綴る平出の書簡体エッセイ 異国の画家と詩人のことばが交わり、静かに胸を打つ奇跡の書。澁澤龍彦との思い出も素敵なのだ〜
荒削りでも気骨のあるホラーとぶつかりたいなら「二階の王」が中々なのだ 引きこもりの兄に悩む妹と、異端の考古学者が示した「悪因」なる現象を追う6人の男女。虫や獣に異形化する人々、悪魔を哀れむ歌、街がカタストロフに遭うとき、兄は── 独自のホラー体系を構築せんとする意気やよしなのだ〜