501
障害のない大人に傷つけられ、障害のある子どもに癒される。
502
普通校や支援級からの引き継ぎで「この子はあれもできないし、これもできないです」ばかり担任から言われることがあるけど
「 (まだ1人では)できないけど、こうしたらできます」
なんて「支援の方法」を伝えてほしいよね。その視点があれば、ひとつでも「できない」が減ったかもしれないのにさ。
503
特別支援学校では「感情のコントロール」を学習する。
そこでは「怒りを“爆発”させちゃいけない」と繰り返し伝えてく。
イラっとするのは仕方ない。腹が立つのも当然。なにもかも許せるはずがない。問題は怒ることじゃなく、怒りを「爆発」させること。導火線に着いた火を、爆発までに食い止める💣🙅♀️
504
「◯◯しないと◯◯できないよ」じゃなく「◯◯したら◯◯できるよ」と伝えていこうね。
このむつかしい話わかる?
505
はじめての美容院でスタンプカード。カードに「大吉」と押されてた。「わ、くじ引き要素?うれしい。でもつぎは中吉かもな」と思いつつ次もその次も大吉。悪い気もしないけど「客に気をつかいすぎたよ」と少し嫌気が刺したころ別のスタッフに押された「伊藤」のスタンプに白目。み、苗字なのかよ大吉…
506
これだけはほんとに心の底から思ってることなんだけど、いくら稼げなくたって、いくらたくさんの手助けが必要だからって、それを理由に見下されたりバカにされたりするのは絶対に間違ってるんだよ。どんな人間だってきれいなところも汚いところもあるし、できることとできないことがあるだけ。それだけ
507
特別支援学校には「聴覚過敏」の子どもが多い。ある男子はチャイムの音が苦手で、1日何度もその時間がくればつらそうに耳を塞ぐ。
それを「大変だけどみんなのために我慢してね」ではなく「チャイムってどうしてもないとダメ?」の方向から考えたうちの学校は、今チャイムの音が一回だって聞こえない。
508
小学校では、ほとんどの先生が怒ってた。大声を出し、威圧し、萎縮させ、子どもを制御してた。そうしないと40人はコントロールできないのかも。
でも、自分にその方法は向いてないし、やりたくない。勤務初日から「怒るより有効な指導を探そう」と叩き込まれる特別支援学校で先生できてたのしいよー!
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特別支援学校に入学した保護者は「うちの子は◯◯ができないし、◯◯をしちゃうからご迷惑をおかけします」なんて“まず先に”謝ってくれる。もしかしたら今までそうやってたくさん謝ってこられたかもしれませんが、大丈夫ですよプロなんで。困ってること減らしていって、うれしいことは増やしましょー。
510
オードリー若林さんの書いた「ネガティブを潰すのはポジティブじゃない。没頭だ」の一節は、背骨じゃないかと思うほど、わたしの身体を支えてる。
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日本の子どもは減る一方なのに、ほとんどすべての特別支援学校で子どもの数が増えている。
このむつかしい話わかる?
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障害児に自立は無理。常に様々な人に助けてもらわないと生きていけません。
なんて言うけどさ、いろんな人に助けてもらわないで生きてる人間なんてこの世にひとりだっていないよ。「自立」ってひとりで生きてくことじゃないし、ひとりでなんでもできることでもない。多くに依存して生きてくことだよ。 t.co/9WUSX0iCnh
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特別支援学校において「自立」は極めて重要なキーワード。
ただ「自立」と聞くと「◯◯ができるようになる」とすぐ“攻撃力”を目標にしちゃう。
でも、ほんとは不当な要求や介入に対して「やめて!」と適切に拒否や交渉ができる“防御力”もおんなじくらい大事なんだよ。
なにができて、なにを防げるか。
514
「障害のある人が一生懸命がんばってる」が、いつかなんのドラマにもなりませんように。
「障害のある人が全員ピュアでズルしない」が、いつかみんなの笑い話になりますように。
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特別支援学校に通う子どもは「注目して!」と不適切な行動を起こすことが少なくない。ポイントは不適切な行動がしたいんじゃなくて、注目されたいが「目的」であること。ここで教員が注目すると、彼らの思うツボ。だから対応の基本は無視。目的を達成させない。渋谷ハロウィンや炎上商法もおなじ話🎃
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投票に行くのはいつだって「ユポ紙」のため。ユポはすごい。筆記特性が高く、軽い筆圧でもしっかり書き込める。原材料に木材パルプをつかってないから破れにくく形状変化が起こりづらい。折り曲げて投票しても、箱の中で元通り。あとなんたって手触りが最高。すべすべツルツル。あぁ触りたいよ触りたい
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特別支援学校の保護者さんは「高等部を卒業したあとの進路」をなるべく早く見学してね。
就労継続支援A.B型事業所は街中で喫茶とかしてる場合も多いから探せば見つかるはず。生活介護施設も放課後デイサービスなんかと隣接してる場合もあるよ。なんとなくでも未来から逆算して、必要なスキルを考えよう
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特別支援学校でいう「見通し」はスケジュールや手順書で「つぎの活動を知らせること」だと思いがちだけど、これだけじゃないよ。たとえば
「味噌汁の具がわからなくて不安」
なんて子に中身を説明したり、汁と具を分けたりするのも「見通し」だよ。
先行きが分からない不安を少しでもやわらげよう。
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特別支援学校に通うほぼ全員の子どもたちがYouTubeの右下にあらわれる「広告をスキップ」を光の速さで押す。発語のない子も、重度のあの子も。その姿を見て「自分に得があるストレスの少ない活動」は習得しないわけないと確信する。
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特別支援教育では“具体的”に伝えることが大切。わたしたちも
「もうすぐ着く」
の「もうすぐ」が5分ならそのまま待つけど30分なら本を読むし、1時間なら店に入ってコーヒーを飲める。
「◯分で着く」のように“具体的”に伝えることは正確な「見通し」をもたせ、相手が感じるストレスを減らせるんだよ
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まえに勤務してた地方の特別支援学校。そこの修学旅行がコロナの影響で今年も中止だと知る。田舎に住む支援学校の生徒にとって「友だちと飛行機に乗ってディズニーランドに行く」なんてのは比喩でも大袈裟な表現でもなく「一生に一度」の機会だって子がほとんどなのに。悔しくて虚しくて泣けてくる。
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学校ではあまりオープンに語られないけど、障害のある子どもを育てる上で大きな負担となるのは「経済的な側面」なんだよ。
各所からの急で頻繁な呼び出し、送迎や通所による仕事の制限。医療費や利用料、支援のためのグッズや日用品にも出費がかさむ。
もっともっと、時間的にも金銭的にも助けてほしい
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たくさんのお金持ちが住む地域の特別支援学校で「明日は土を触るので服が汚れます」と伝えたら9歳の男子がBurberryのアウター着てきた。教員の目、死んだ魚の目より死んでた。
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「障害は個性」なんてワード、特別支援学校でだれの口からも聞いたことない。一回も。