東畑 開人(@ktowhata)さんの人気ツイート(新しい順)

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イルツラのじんぶん大賞、感慨深いです。この本の半分は、臨床心理学を学ぶ人の多くが共有している基礎的な知で出来ていて、それが「人文」という文脈で評価されたのは嬉しい限り。これを機に「人間が生きていくこと」についての臨床心理学的人文知が多くの人に届けば幸いです。
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この一年、心理士、経営者、学部生など多様なメンバーで勉強会をしているのだけど、その中にひとり哲学者がいるだけで議論が異常に盛り上がる。それぞれの現場感覚の話を、古今東西の賢人が既に考えてきたことに繋げてくれるので視野が強烈に拡大する。どんな会議にも哲学者を一人常備すべきではないか
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「居るのはつらいよ」が大佛次郎論壇賞を受賞しました。この賞は過去に、国際関係など大きな社会の問題を扱った著作に贈られていますが、小さな場所で行われているケアの本がその対象になったのは意味深く感じています。応援いただいた方々、深く感謝申し上げます。asahi.com/articles/DA3S1…
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「村上さんのところ」、読者の質問にお気楽に答えてきたはずの村上春樹が、なぜか突然まともになって、身も蓋もないひどいことを言うのが楽しい。
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大学に「絶望名言2」が届いていた。今回は遠藤周作の名言が載っていて、しかもよく思い出す「ふとした記憶が蘇って「アー!」と恥ずかしくなってしまわない人とは友達になれぬ」という一節が出てて、なんか嬉しい。
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学生とゼミで行なっている調査です。 今現在、大学を卒業後の方で、大学時代に心理学を勉強したことがある方、よろしければ下のアンケートにお答えいただけると幸いです。 心理学をちょっとだけ「かじった」という人も大歓迎です。 よろしくお願いいたします。 docs.google.com/forms/d/e/1FAI…
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うつを「心の風邪」と呼ぶのは賛否両論あるけど、本当に「心の風邪」と言えるのは「仮病」ではないか。体の症状はないけど、仕事や学校に行ける気がしないときに使う「仮病」は、心が風邪を引いてるときの症状で、休ませてあげると大体の仮病は治る。治らないときは、心が風邪どころじゃなくなってる。
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スクールカウンセラーの知人に聞いたのだけど、6月と11月に仕事が凄く忙しくなるとのこと。それは勿論調子を崩す生徒が多くなるということなのだけど、やはり人間頑張れるのは2ヶ月くらいが限界なのかもしれない。そこからはケアされながら不調をしのいで、ギリギリ休みに逃げ込めるのが健康なのかも。
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「普通の家族で育った」と思っている人がいかに傷ついてきたのかの卒論。そこでの傷つきは主に親の言葉によって生じるもので、それはその後の人間関係の消極性と繋がる。しかし、「経済的に支えてくれたから」という理由で「普通の家族」と思うのだとのこと。「普通」によって隠蔽されるものの話。
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彼氏にお金を貢いでしまう「課金彼氏」についての卒論。当初はお金を出すことで彼氏をコントロールしようとしていたのが、気づけばお金を出すよう彼氏からコントロールされるようになっているというプロセスが描かれていて大変面白い。お金にはコントロールの魔力が潜んでいることがよくわかる。
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メンタルヘルスの問題の多くで「休養」というのは必須なのだが、メンタルヘルスの悪化によって一番損なわれるのは「休む」力でもあるから難しい。罪悪感や焦りで休みが休みにならなくなる。よって、必要なのは周囲による「休む必要のある人」扱いで、それはインフルエンザのときの特別扱い感に通じる。
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衝撃的。正常な心理状態ではいられない事態を受け止め、扱うことが如何に難しいかが全く想像されてないと感じる。心というものは時に正常心理の範疇から大きく外れて動くことがあるから専門性が必要なのだけど、そういうことは正常心理で対応可能な日常を送っていると理解が難しいのかもしれない。 twitter.com/emil418/status…
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炎の人類学者と勝手に呼んでいる磯野真穂さんの「ダイエット幻想」を読み始めているのだけど、「本能論は思考停止には適しますが、考えるには適しません」と炎の名言が出てきてシビレる。「本能」で説明してしまうことは、安易に現状肯定になってしまうからこそ、炎の右フック。
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書けないというのは基本的には「よくわかってない」ということなので、考えを深める必要があるが、考えようとして考えられるくらいなら書けてるはず。だから、本を読む。本とは人が代わりに考えてくれたプロセスそのものなので、1人では考えられないことを考えることを可能にしてくれる。
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これは勉強になった。 「寄生」とは一方的に利益を受けるだけではなく、害をなすことなのですな。
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オルデンバーグの「サードプレイス」で、常連ばかりのお店に新参者が馴染むための方法が書いてあった。曰く、通い続けて、常連に不快感を与えないようにすること。そのために基本自分の話をするより、人の話を聴くこと。サードプレイス、柔らかい名前とは裏腹に、ハイレベルなコミュ力が必要で辛そう。
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ちなみにやりたいことが何もないという学生には簿記を勧めている。どの仕事も結局は「帳簿内存在」なので、やりたいことが見つかるまで世界一周するより、簿記を勉強するのがいいという理由。このアドバイスは、現役学生にはキョトンとされるが、就職後に傷ついて転職相談にきた卒業生にはよく通じる。
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教育の仕事をしていて、「褒める」という行為が最大に役立つのは不確かさの領域と思う。例えば、アイディアの価値や自分の技量など、客観的基準がない領域では、尊敬できる人に褒めてもらわないことには、「確かさ」の感覚が得られない。この安心をもたらす褒めが、教育者の中核的な仕事ではないか。
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編集者氏に教えてもらったのだが、書くべきことが始めからしっかりと分かっている本の場合、文体は無個性な方が良いらしい。ストレートに書きたいことを書ける。だけど、書きながら考える本にはその人なりの文体が必要。わかっていないことを書き続けるために文体というものが存在している説。
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ケアについての講義をしたら、学生がリアクションペーパーでの感想で「ケアは優しさではなく、賢さから生まれる」と書いていた。けだし名言。
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共同通信で連載している「心辞苑」。心をめぐる色々な意味がこめられている言葉についてのエッセイ。特に心を見えなくさせるけど、ときどき心を見えるものにすることもある言葉たちを選んでます。そのうちのいくつか「普通」「面倒くさい」「関係ない」をご紹介。
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「自分で自分を褒める」ってよく言われるけど、自分の内側でエネルギーを無限に生み出していく原子力発電みたいで不自然ですな。やはり、自尊心は周りの人に褒めてもらう風力発電モデルが良い。 twitter.com/shiraishimas/s…
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臨床心理学って「人を知るとは何か」についての学問と思うのだけど、他者の強い部分を知っても、二人の関係は縮まらない、と個人的には思う。そうではなく、弱い部分を知ったときに、僕らはその人の心に触れたように感じる。そういう意味で、「生きづらさ」は確かに他者と繋がれる部分と思う。
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カウンセリングとコーチングの違いについての記事で面白かった。付け加えると、カウンセラーは人間の心のネガティブな領域ー例えば自己破壊性などーを扱う訓練を受けているように思う。それは普通の人間関係やセルフケアだと手に余る部分で、「専門性」が必要なところ。 note.mu/marisakura/n/n…
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この本、高齢者の万引きについて、お金がないという生活困窮よりも、一人暮らしのような人間関係の貧困による影響の方が大きいと書かれている。盗みというものが、大変不器用なやり方ではあるにせよ、他者との繋がりを求める行為であることを考えさせられて大変興味深い。