551
自分の不機嫌を子供にぶつける大人に、子供たちの本音を代弁してみよう。「自分の機嫌は自分で取れ」「自分はそんなに立派なの?」「自分は子供のとき何でもできたの?」「言ってることとやってることが違わない?」「あなたに言われたくないよ」「子供のせいにしないで」「だってあなたの子だもの」。
552
あなたは既に精いっぱいやっていて、十分がんばっています。そんな自分を受け入れてほめてあげましょう。そして、できないことはできないと言い、無理なことは無理と言いましょう。自分にも周りにもそう言いましょう。
553
80代の人曰く「昔は1クラス60人はいた。今の先生は甘えてる」。昔は先生が絶対権力者で「右向け右」の一斉指導。やらない子は拳骨か見捨てるの理不尽がまかり通っていたから60人でも可能でした。もうそんな時代に戻ってはいけません。1人1人を大切にする教育のためには、先生の増員が不可欠。
554
理不尽な人っていますよね。親、先生、上司の中にも。例えば次のようなことです。
1,その日の気分や自分の都合で言動が変わり一貫性がない
2,自分にも責任があるのに一方的に弱い立場の人を責める
3,叱ってばかりでほめることができない
4,感情的で突然キレる
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「最高の親でなければならない。子育ても家事もがんばらなければならない」などの自分に対するmust思考。「子供は勉強すべきだ」「子供は自立しなければならない」などの子供に対するmust思考。これらが苦しみとイライラの原因です。これらは、ただ自分の思い込みにすぎないことを理解し、捨て去るこ
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中学の数学の先生曰く。「小学生が通信教材や問題集をやるとき、答を見るなと教え込まれている。中学生になって自分で勉強するときは、できない問題は「答を見て、理解して、頭に入れる」パターンを身につけないと自分で勉強する力がつかない。一律に「答を見るな」と指導するのはやめて欲しい」
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子供が親と一緒にいてくれる時間は無限ではなく、それは意外と短い。今日という一日の中で、一緒にいられる時間を大切にしましょう。おしゃべり、スキンシップ、共に大笑い。「大好きよ」「一緒にいられてうれしい」と言葉でも伝えましょう。言わなくても伝わるなんて言ってないで、言葉で伝えましょう
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日本は、夫婦共働きなのに家事や子育ての大半を女性が負担する家庭が、未だに多いです。たとえ男性が家事や子育てを分担していても、「自分は理解のある男だから手伝ってやってる」という意識が抜き難くあり、これが女性には不愉快。イクメンという言葉があること自体が後進性の表れといえます。
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人に迷惑をかけない。わがままを言わない。自分のことが自分でできる。こういう子にしたいという思いで、事細かに叱るしつけ主義・減点主義に走る親が多いです。それが行き過ぎると、子供に「親の顔色を伺う」「親の前でよい子を演じ外で発散する」「友達の失敗を許せなくなる」などの表れが出てきます
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人間にとって所有物と自我は固く結びついています。自分の所有物は自我の延長であり、自我が寄って立つ土台でもあります。だから、自分の物を勝手に触られると、自我が不当に侵されたと感じて頭にきます。親だからといって、子供の気持ちを無視して勝手に捨てるなどの強権発動はやめたほうがいいです。
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子供を叱って育てた某60代男性が、成人したわが子から完全拒否されています。彼は、自分の子育てを振り返って「叱りすぎた。もう一度息子が0才の時からやり直せたら」と嘆いています。本当は、親子だったら最高によい人間関係になれたはず。でも、他人以上に冷え切った関係になってしまいました。
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妹や弟が生まれると、上の子は自分への関心が減ったと感じて不安になり、赤ちゃん返りします。この時、多くの親は自立させたいと考えて突き放しますが、上の子はよけい不安になって悪循環に。なので、上の子を十分甘えさせて不安を解消してあげましょう。十分満たされれば、また元に戻ることができます
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笑えば笑うほど幸せホルモンが出て幸せになります。笑いヨガというものもあるほどです。だから、毎日子供を笑わせてあげましょう。毎日よく笑っている子は幸せホルモンが出やすくなって、幸せ体質になります。これは勉強やしつけより大事なことでは?毎日叱られている子は不幸せ体質になってしまいます
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人生は時間の集積ですから、時間の使い方が人生の質を決めます。人を恨む、怒る、攻撃する、責める、咎める、叱るなどの否定的な感情の時間は少なければ少ないほどいいです。ほめる、許す、親切にする、笑わせる、癒やすなどの時間を増やせば、人生の質が上がります。自分も他者も幸せになります
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親が曇りのない眼でよく見れば、子供たちはとてつもなくすばらしく、美しい人たち。でも、ほとんどの親はそれを味わえていません。なぜなら、「これを直さなければ」「しつけなければ」「○○できるようにしなければ」という親の「願い」イコール「欲」があるからです。これが全ての苦しみの原因です。
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子供の宿題に間違いが2つ。何と言う?
A:2つ違う。直そう
B:8こも合ってる。2つだけ直そう
C:惜しい。もったいないのが2つ。見つけたら天才
Aは先に否定で×
Bは先に肯定で◎
Cはユーモアがあり◎
思ったことをそのまま言うのではなく、相手が受け入れやすい言い方に自己翻訳しましょう
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日本では、子育てを妻に任せきりで、自分は仕事しかやらないという夫が未だに多いです。「仕事は家族のためにがんばっているのだ」が夫の言い分。そして、「子供が巣立ったら夫婦で旅行しよう」などと思っていたりします。一方、妻は「子供が巣立ったら離婚しよう」と思っていたりします。
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子供に「はやく、はやく」と言っていると、かえって子供が焦って、失敗したり雑になったりすることがあります。逆に、「ゆっくりでいいよ」と言ってあげると、子供が安心して集中でき、それでかえってはやくなることもあります。焦っていると、大人でも普段できることができなくなったりします。
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プライドが高いだけの子は謝れません。真に自己肯定感が高い子は謝れます。前者は既に自己評価が低いので、自分の非を認めることでそれがさらに下がるのが怖いのです。後者は自己評価が高いので、謝っても自分が揺らぐことはありません。謝れない子には、真の自己肯定感を育ててあげる必要があります。
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親は子供を自分のコピーにしてはいけません。どの子にも固有の人格があり資質も価値観も違います。親は本能的かつ無意識的に、わが子を自分のコピーにしたがるので、気をつけて欲しいです。「自分は親のコピーになりたい」と思っている子は一人もいません。みんな自分らしく生きたいと願っています。
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「わが子に遠慮など要らない。自分は親なのだから、子供に何を言っても許される。しつけのためなら理不尽なことも許される」。このように思っている強権的な親が未だにいます。子供の心は離れていくばかりです。
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親がやらせたいことばかり子供にやらせていると、子供は自分でやりたいことを見つける主体性が育ちません。微妙な強制が多い親だと親の顔色を見て行動する”よい子”が育ちます。自分は一体何をやりたいのか、どういう生き方をしたいのかなど、人生で一番大切なことがわからなくなってしまいます。
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6才くらいまでの子育てで最優先なのは、子供の心に安心感と信頼感を育てることです。毎日安らかな気持ちで安心して過ごせて、ママとパパが自分を大切にしてくれると感じられるようにしてあげてください。それが自己肯定感と他者信頼感につながります。しつけや勉強を優先すると大事なところが壊れます
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小学生時代にしつけを優先して子供を抑圧していると、思春期反抗期が必要以上に激しくなります。さらにそれも強圧的に抑圧した場合は、大人になってからの反動が大きくなります。小学生時代に共感的かつ民主的な親子関係を作っておけば、思春期反抗期も必要以上にこじれることはありません。
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脳科学によると脳は勘違いの名人とのこと。例えば、親が「勉強しなきゃダメ」と叱っていると、子供は「勉強って不愉快だから嫌い」と感じるようになります。本当は勉強の中身ではなく親の否定的な言葉によって不愉快になったのに、脳が勘違いして「勉強って不愉快」になってしまうとのことです。