576
子供が家でだらけるのは当たり前。外でも家でもがんばるのは大人でも無理。家でリラックスできて初めて外でがんばれます。でも、親が強圧的だと子供は家で緊張して過ごし、園や学校で発散することになります。困った先生が親に伝えると、「園・学校の指導が悪い。家ではしっかりやってる」と言われます
577
男の子脳の度合いが高い子は、「やりたいことしかやらない」「嫌なことはやらない」「マイペースで遅い」「チャンネルの切り替えができない」「自己コントロール力がない」「だらしがない」「片づけが苦手」「人の気持ちが読めない」「落ち着きがない」「乱暴・雑」「手がかかる」などの傾向があ
578
「○○しなきゃダメでしょ。何度言ったらできるの!」などと言ってないで、何度でも同じことを言ってあげてください。子育てというものは、誰がやっても、同じことをそれこそ何万回も言い続ける生活だから。どうせ言うなら、否定的に責める言い方でなく、よりよい言い方で言ってあげましょう。否定的な
579
子供でも大人でも整理整頓ができない人はたくさんいます。そして、それは親のしつけが悪いからではありません。実は、それは生まれつきの資質によるものです。だから、整理整頓ができる人も親のしつけのおかげではありません。私は640件の家を家庭訪問する中で証拠をたくさん見てきました。親は整理
580
欧米の夏休みは2ヶ月。宿題はゼロで家庭学習教材もナシ。つまり、遊んでばかりで勉強はしないのです。そんな子供たちが大人になると? 1人当たりの名目GDPで、ほとんどの欧米各国は日本より高い。日本は26位で先進国でビリに近い。ということで、夏休みに大量の宿題を出すのはもうやめましょう。
581
連帯責任はやめるべき。親は子供たちをコントロールするために、先生は学級を牛耳るためにこれを取り入れます。でも、これは真面目にやる子が馬鹿を見る制度であり、できない子がいじめられる制度でもあります。これで人心が乱れモラルが崩壊します。その結果、学級崩壊や親子関係の崩壊に至ります。
582
日本人は未だに家父長制を引きずっていて、男は偉い、父は偉いという刷り込みから抜けきれていません。だから、夫婦でも親子でも対等な関係が築けないのです。本来、夫も妻も同じ人間同士で対等な存在。同様に、親も子も同じ人間同士で対等な存在。でも、この当たり前のことが常識になりきれていません
583
「子供の言うことを何でも聞いているとわがままになる」という説は、児童心理学の研究で否定されました。真実は逆。「抱っこ」と言ったら「歩けるでしょ」と言わずに抱っこして「読んで」と言ったら読んであげる。自分の言うことを聞いてもらえている子は、親の言うことにも聞く耳を持つようになります
584
学校は疲れます。学校が好きな子でも疲れます。まして嫌いな子は尚更。帰宅後に家でダラダラするのは当たり前。学校でがんばり家でもがんばるなんて無理。大人も職場でがんばり家でもがんばるなんて無理。のんびりリラックスさせて休ませてあげて欲しい。家でも追い立てていると元気の回復ができません
585
20代女性Eさん曰く「私の母の自慢は、私の幼稚園の弁当で手を抜いたことはなく、授業参観や学校行事にも皆出席。夏休みの自由研究でよく賞を取らせたことなど。でも私はそんなことより、もっと話を聞いて欲しかっだし、あんなに叱らないでニコニコしていて欲しかった」。これが子供の正直な気持ち。
586
面談で「お子さん学校でがんばってますよ」と言うと、親から「家ではだらだらして困る」という反応が返ってくることがほとんど。でも、家でだらだらするのは極めて健全なことです。子供も外では色々大変なのですから。大人もみんな外でがんばって家ではだらだらしていますよね
587
親という立場に甘えていると、大人同士では言えないことも、わが子には平気で言ってしまいます。でも、親子関係も含めてよい人間関係は相手の気持ちを思いやることでのみ作られます。子供を一人の人間としてリスペクトし、もっと思いやりを持ちましょう。親しき仲にも礼儀あり。
588
「また○○してない。ちゃんとやらなきゃダメでしょ。何度言ったらできるの」などと叱るのは、子供への攻撃であり否定です。親や先生に叱られることが多い子は、自分のことを否定的に捉えるようになります。また、自分以外の人を攻撃するようにもなります。自己不信と他者不信の根っこは同じです。
589
今、わが子はぼうっとしたりだらだらしたりしているかも知れません。マイペースで行動が遅いかも知れません。自分がやりたいことばかりやって、やるべきことをやらないかも知れません。でも、それは今のその子に必要な状態なのです。発達段階のステップを踏んでいるのであって、今はそういう状態でじっ
590
あるお母さんは、イライラしてきたとき、子供に避難警報を出すそうです。「お母さんは今イライラしているから、あんた、ここにいないほうがいいよ」と言うと、子供はマンガや玩具を持って別の部屋に避難します。これはいい方法ですね。子供にイライラをぶつけずに済みます。
591
親が過干渉、しつけ優先、細かすぎ、強権的、暴力的だと、子供は常に親の顔色をうかがって行動するようになります。それで手がかからなくなったのを見て、「成長した」と満足する人もいます。でも、学校とか友達同士でいるときなど、親のいない状況で反動が出ます。非常に自己中かつ衝動的になるなど。
592
親が「9時だから寝よう」と言い、子どもが「もうちょっと」と言える親子関係が丁度いい。子どもは、交渉次第で願いが叶うことや、自分には願いを叶える力があるということを知ります。厳格過ぎて交渉の余地のない親だと、子どもは無力感にとらわれます。ぶれない親は危ない。ぶれ過ぎもいけないけど…
593
学校では「一人だけ勝手なことをするな。みんなと同じことをしなさい」と言われて育ちます。大人になって仕事を始めると、「みんなと同じじゃダメだ。他がやってない企画を考えろ。オリジナリティーを出せ」と言われます。でも、急に言われても無理。日本の学校教育が時代遅れなのは明らかです。
594
男の子脳の度合いが高い子は、女の子脳の子より5歳ほど割り引いて見てあげましょう。「2歳割り引く」という専門家が多いけど、私はそれでは足りないと思います。6年と1年のペア活動では、しっかり型の1年女子がぼうっと型の6年男子の世話を焼く姿がよく見られます。なので、5歳は必要と思います
595
女の子脳の子は親の気持ちが読めるので、親の願いを酌み取ってそれを叶えようとします。「ママはピアノをやらせたがってる」とわかると「私、ピアノやりたい」と言い出します。そして、自己管理力が高いので本当は嫌なことでもがんばり続け、あるとき限界に達して燃え尽きてしまうことがあります。
596
他人は中々ほめてくれません。たとえほめてくれたとしても勘違いによることが多い。勘違いでほめられても心から満たされることはありません。なので、自分で自分をほめましょう。自分のことが本当にわかるのは自分しかいません。自画自賛で自己満足して幸せになりましょう。自画自賛こそ幸せへの近道。
597
あるママさんが「もうトーマスは卒業!トーマスなんてテストに出ないよ」と叱っていました。確かにトーマスはテストに出ませんが、大好きなことに熱中しているときシナプスが増えて地頭がよくなるのです。地頭がよくなっていれば勉強もスイスイ入ります。地頭をよくするという発想がない親が多いです
598
中学の数学の先生曰く。「小学生が通信教材や問題集をやるとき、答を見るなと教え込まれている。中学生になって自分で勉強するときは、できない問題は「答を見て、理解して、頭に入れる」パターンを身につけないと自分で勉強する力がつかない。一律に「答を見るな」と指導するのはやめて欲しい」
599
洗濯物をたたんでくれた子に、Yさんが「ズボンは端と端を合わせなきゃ」と否定的なひと言。で、子供は「もうやらない」と。まず「ありがとう。助かるよ」。次に「タオルがきれいにたためたね」とよい部分をほめ、その後で「ズボンは端と端を合わせると楽だよ」と言えばよかったかも。言葉は順番が大事
600
先生だったとき、ある母親から「ノートの使い方が上手だと、家でほめてるんです。先生からもほめていただけるとうれしいです」と頼まれました。それで、私も「ノートの使い方が上手だね。うまく間を空けてあって見やすいよ」等とほめました。後で知ったのですが、この母親は塾の先生にも同じお願いをし