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学校は疲れます。学校が好きな子でも疲れます。まして嫌いな子は尚更。帰宅後に家でダラダラするのは当たり前。学校でがんばり家でもがんばるなんて無理。大人も職場でがんばり家でもがんばるなんて無理。のんびりリラックスさせて休ませてあげて欲しい。家でも追い立てていると元気の回復ができません
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「叱られて育った人は叱られ慣れているから打たれ強い。仕事で失敗しても立ち直れる」「ほめられて育った人は打たれ弱い。失敗すると立ち直れない」等は迷信でした。レジリエンスの研究で「ほめられて育った人の方が自己肯定感も他者信頼感も高いので、失敗から立ち直れる可能性も高い」と判明しました
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「子供の言うことを何でも聞いているとわがままになる」という説は、児童心理学の研究で否定されました。真実は逆。「抱っこ」と言ったら「歩けるでしょ」と言わずに抱っこして「読んで」と言ったら読んであげる。自分の言うことを聞いてもらえている子は、親の言うことにも聞く耳を持つようになります
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特に幼児期には、手や指を使って砂、土、泥、水、粘土、積み木、落ち葉で遊ぶ、身体を使ってジャングルジム、シーソー、ブランコで遊ぶなどが大事です。幼児期にスマホやタブレットを使う時間が多過ぎると、こういう時間が減り、五感、固有覚、前庭覚を使って感覚統合する時間が減ってしまいます。
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好きなことに熱中している子は、主体的に生きる喜びをたっぷり味わっています。その喜びを知っている子は、大人になってからも、自分がやりたいことを自分で見つけてどんどんやれるようになります。子供のころ熱中体験がないと、大人になってから「自分は何をやればいいのか?」と悩む可能性があります
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自分はダメな親だと言う人は多いけど、常に他人は立派に見えるものです。比較は不幸の始まりなので、比べるのはやめましょう。自分にできることを誠実にやればそれでOK。それしかできませんし、それで充分です。子供のことも自分のことも加点的に見ましょう。あなたはもう十分がんばっています。
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は、ほめた人もほめた甲斐がありません。そこで、まず「ありがとうございます。そう言っていただけてうれしいです」と答え、子供には「よかったね。ママもうれしい」と言いましょう。親が自分のことで喜んでくれると、子供のうれしさは倍増しますし、ほめた人もほめた甲斐があるというものですね。
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他人に子供をほめられたママが「でも、家ではわがままで困ります。外ではいいみたいなんですけど」「挨拶できるのはいいんですが、お調子者でけじめがつかなくて」などと謙遜して、聞いていた子が「ママは私のことをそんなふうに思ってるんだ」とショックを受けるというのがありがちなパターン。これで
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子供がだらしないのもマイペースなのも片づけができないのも生まれつきであり、親のせいでも子供のせいでもありません。ですから、親は自分も子供も責めてはいけません。子供のうちなら直るというのは嘘であり、叱り続けても直りません。そこは目を瞑って、先に長所を伸ばした方がよい循環が始まります
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店が混んでいてイラッとしたとき、「人気店で買い物できてうれしい」と思い直してみる。子供の屁理屈にムカついたとき、「成長したなあ。屁理屈は論理的思考力がついてきた証拠だ」と思い直す。心ひとつが世界を作る。世界は心の反映。天国も地獄も今ここにある。幸も不幸も心が決める。
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親には子供を一人の人間としてリスペクトする意識が必要です。そこから人間同士の共感と寛容性が生まれます。実際、子供も一人の人間であり、親は一人の人間の一番大事な時期をお預りしているのです。天から授かったのではなく預かったのです。それを思えば、自ずとわが子に対する言動も整ってきます。
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日本人は相手を無条件に肯定する言葉が苦手。夫婦でアイラブユーが言えません。子供にも言えません。日本の子供の自己肯定感が低いのはこのせいかも。「大好き。一緒にいられてうれしい。パパとママの宝物。あなたがいるだけで幸せ。生まれてくれてありがとう」と言ってあげて。LINEで伝えるのもOK。
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次のような説には反対です
1頭がいい人は机の中もきれい
2仕事ができる人は服も一流
3仕事ができる人は持ち物にもこだわる
4字がきれいな人は人間的にも立派
5食べ物の好き嫌いがあると人間関係や仕事でも好き嫌いをするようになる
6健全な精神は健全な肉体に宿る
7靴の整頓ができない子は伸
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親自身が子供の頃の話をわが子にしてあげましょう。よい思い出も悪い思い出も含めて。子供が特に喜ぶのは親の失敗談。これで親子の心が一人の人間同士として繋がります。同時に、子供は生きるヒントや考える材料を得ます。また、何らかの教訓を学ぶかも知れません。その全てが栄養になります。「パパも
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小学生時代にしつけを優先して子供を抑圧していると、思春期反抗期が必要以上に激しくなります。さらにそれも強圧的に抑圧した場合は、大人になってからの反動が大きくなります。小学生時代に共感的かつ民主的な親子関係を作っておけば、思春期反抗期も必要以上にこじれることはありません。
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毒親に育てられたことを自覚し、その影響から抜け出すために、あるいは自分がまた我が子にとっての毒親にならないためにという思いで、毒親関係の本や記事を読んでいるという場合、それは一見マイナスをゼロに戻す作業のようではありますが、その過程においてそうでなかった人よりも人間への理解がよ
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頭に血が上った親ほど子供にとって理不尽な存在はありません。親には「親だから許される。しつけのためだ。この子のためだ」という錦の御旗があるので、ブレーキがかかりません。圧倒的権力者である親の前で子供は実に弱い存在。さっきまで明るく元気いっぱいだったのに、今はしおれた花のようです。
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以下は人格否定の言葉なので絶対にNG
1,また約束を破った。ずるい子だね
2,弟を泣かすなんて意地悪なお兄ちゃんだ
3,また70点とは情けないやつだ
4,何度言ったらわかる?頭が悪いな
5,またごまかす。お前は卑怯だ
6,どうせお前には無理だ
7,あなたなんかにできるわけがない
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キレたり駄々をこねたりする子を叱っても無駄です。それより、ストレス発散と充分な甘えで心を満たしてあげることが大切です。ハグ&抱っこ。親子じゃれつき遊びで一緒に大騒ぎ&大笑い&大はしゃぎ。好きなことに熱中させる。好きな食べ物を食べさせる。話を共感的に聞く。わがままを聞いてあげるなど
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他者に変化を求めるのはやめましょう。他者とは、夫、妻、親、子供、友達、上司、同僚、部下、その他諸々、自分以外の全ての人。そもそも人間にはそういう権利がありません。たとえそれが愛情や親切のつもりでも、それは微妙な暴力にならざるを得ません。他者に求めた瞬間双方に苦しみが生じます。
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日本人は個が弱くて世間を気にしすぎです。子育て中は特に。人の目・評価・評判・世間体を気にしすぎると自分らしく生きられません。自分が思うほど世間は気にしてないので、自分軸を大事にしましょう。自分の人生ですから。同時に、子供にも自分の人生を生きられるようにしてあげましょう。
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小学校の内容を先取りして取り組む園が多いのは、親のニーズがあり経営が安定するから。でも、実は子供中心・遊び中心・自由保育の園の方が子供は伸びます。否認知能力・読み書き能力・語彙力も伸び、大学受験でもよい結果が出ています。(内田伸子先生の研究)園は小学校の予備校ではないですね。
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保育園長のS先生は、ある親御さんが「子供と一緒にいられる時間が少ないから自立できるようにさせてる」と言ったとき、「一緒にいられる時間が少ないからこそ、たっぷり甘えさせて」と答えたそうです。先生は「甘えられないと本当の自立はできないのに、逆のことをしている人が多くて心配」とも仰る。
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未来の学校では集団での一斉授業はなくなるでしょう。学力格差がある子どもたちに一人の先生が一斉に教えるのは非効率過ぎるから。また、分からないまま座っている多くの子どもたちを放置するのは人権問題でもあります。これまでは仕方がなかったけど、今はITがあるのだから個別学習に舵を切るべきです
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桑田真澄が息子に「Matt、お前の道を行け」と語りかけるCMは最高でした。全ての親にこうであって欲しい。自分の生き方は自分で決める、自分らしく生きる、自分の人生を自分で決める、人はそのために生まれてきたのですから。親に決められる人生はごめんです。親が子供の人生を奪ってはいけません。