少なくとも私の知る限りではHPVワクチンを推奨していた医師で子宮頸がん検診を否定していた人は一人もいません。 twitter.com/noche_y_calima…
2020年のノーベル医学生理学賞はC型肝炎ウイルスの発見に対して与えられました。慢性C型肝炎の治療の進歩は著しく、ここ20年ぐらいの間に対症療法しかない状態からほぼ100%治るようにまでなりました。だからこそノーベル賞の受賞対象になったのでしょう。
「PCR検査を感染症の診断に使ってはならない」というデマを信じている人が、今年のノーベル医学生理学賞「C型肝炎ウイルスの発見」を肯定的に述べていて、なかなか興味深い。
ワクチン反対者の人たち(の一部)は「実験で死んでるからワクチン反対!」「生理食塩水群で4人も死ぬなんておかしい!」と考えるようです。「臨床試験に参加した人は死なない」「生理食塩水を打った人は死なない」と勘違いしているのでしょうか。
ワクチンの臨床試験によっては対照群(プラセボ群)に既存のワクチンを使うこともありますが、プロトコルによればファイザーのワクチンの臨床試験ではNormal saline(生理食塩水)が使用されました[ pfe-pfizercom-d8-prod.s3.amazonaws.com/2020-09/C45910… ]。
ファイザー/ビオンテックのワクチンの臨床試験では報告段階で6人の死亡がありました。ワクチン群2名、プラセボ群4名です。何万人を何週間も観察するので、ワクチンと無関係に亡くなる人もいるのが当然です。
モデルナワクチン群の重篤な有害事象の一つに72歳のワクチン接種の28日後に落雷後の不整脈が報告されています。反ワクチンの論理だとワクチンが落雷を招いた、「明らかにマイクロチップのせいに違いない」だなんて言い出すんじゃないかというジョークがありました。 twitter.com/gorskon/status…
「有害事象」といって、ワクチン接種後に起きた好ましくない出来事はワクチンとの因果関係を問わずすべて集めます。ワクチン接種による副作用を漏れなく検出するためです。残念ながら、ワクチンに反対する人たちの一部は、有害事象がすべてワクチンのせいであるかのように誤解しています。
『「コロナウイルスは存在しない」なんてデタラメだ。人々を油断させ、感染を拡大させて、ナノチップ入りのワクチンを売りつけたいのだろう』といった主張を見つけた。ボールゾーンから鋭く曲がってド真ん中に入る変化球。オレでなきゃ見逃しちゃうね。
自粛はうんざりでしょうし経済的ダメージを受けている方も大勢いらっしゃるでしょう。しかし、「新型コロナはただの風邪」とツイートしたところで新型コロナはただの風邪にはなりません。それどころか感染拡大を抑えられず自粛期間が長くなるだけです。敵はウイルスであって科学ではありません。以上。
表現の自由・言論の自由・出版の自由がありますので彼らの主張は弾圧されるべきではないと強く思います。同時に、マスコミやメディアは彼らの主張を安易に紹介することのないように願います。医療に関する言論は人の命を左右することを忘れないでいただきたいものです。
地球平面説ならほぼ無害ですし、「抗がん剤は毒だ」系のニセ医学でも被害は本人・家族に限定されますが、集団に一部でも新型コロナ否認主義者がいると感染症の流行を拡大しかねません。たぶん現状の一因にぐらいはなっていると思います。
地動説とか天動説とかおっしゃっているのは、ニセ科学信奉者がよく持ち出す論法で、ちゃんと「ガリレオ詭弁」という名前もついています[ガリレオ詭弁(Galileo Fallacy, Galileo Gambit) seesaawiki.jp/transact/d/%A5… ]。典型的です。
抗老化作用があるとされるNMNサプリメントについてプレジデントオンラインに寄稿しました[ president.jp/articles/-/415… ]。
サプリメントのリスクについてプレジデントオンラインに寄稿しました。なお、ウコンによる死亡事例は2001年の話です。新聞でも報道された事例ですが、覚えていらっしゃる方は少ないようです。 / htn.to/4gX3bLawfk
鹿を生食したからといって全員がE型肝炎にかかるわけではないし、かかっても重症化するのは一部です。でも、劇症肝炎を一度でも診た経験があれば、絶対に鹿や猪を生で食べようとは思いません。
鹿肉を生で食べるのは、どんなに新鮮であってもE型肝炎のリスクがあります。冷凍してもウイルスは死にません。食文化との兼ね合いもありますし絶対禁止とまでは言いませんが、食べるなら自己責任で。
大橋眞氏、池田としえ氏の主張の医学的な問題点は、[新しいニセ医学「新型コロナ否認主義」 natrom.hatenablog.com/entry/2020/06/… ]で指摘しています。今後、勉強会の会場提供を依頼された担当者の方のご参考にでもなれば幸いです。
「公民館におけるホメオパシーの講習会」問題にも通じる。会場側が、会の内容を事前に把握し医学的な妥当性を判断するのは難しい。どうすればいいのかわからない。弁護士会の担当者は、会の内容がどうであろうとマスク着用や換気といった感染対策は徹底させる、と言ってくださった。
会場となった県弁護士会館には事前に注意を促す情報提供をしたが、会員が利用を申請すれば、よほど反社会的な活動ではない限り、会場提供を断るのは難しいらしい。まあ、言論の自由とか集会の自由とかとの兼ね合いもあるだろうし、それはそうなのだろう。よくわかる。
宣伝になりかねないので事前にはツイートしなかったが、「新型コロナは存在しない」というニセ医学を提唱する人物の勉強会とその後の集会が、11月23日に福岡で行われた。「コロナは茶番」「マスクを外そう」と主張する人たちが一か所に集まる。東京からの参加者も。勘弁して。 twitter.com/toshi2133/stat…
「エビデンスも論文も関係ない。自分を向上させるものこそが重要だ」などと体験談のみを重視し、客観的に効果を確認できる方法を避けるのは、ニセ医学によくある手法です。「エビデンスを確立し、論文として発表し、より多くの子どもたちに届けたい」と主張するほうが望ましいと考えます。
医学においては、効果がなかったり、かえって有害であったりする方法でも「改善した」と誤認することはいくらでもあります。成功事例をつぶやくのはかまわないですが、子どもたちを救う一番確実な道は、比較試験等で効果を客観的に確認することです。 twitter.com/Kageyama_hideo…
天然痘は感染症ではない、というトンデモ説は初めて見た。インカ帝国の滅亡のきっかけになったのは天然痘じゃなかったのかな?現在、天然痘が根絶されたのは(先進国だけではなく発展途上国を含め世界中の)人々の血液が不純にならなくなったからであろうか。 twitter.com/MitNak5/status…
「ドイツの神経科のトップドクターGriesz-Brisson氏」とあるけど、これが本当なら、動画やSNSじゃなくて、論文で発表すればいいのに。話はそれから。論文を書かずに動画だけで標準的な学説を否定する主張を振りまくのは専門家のやることじゃないです。