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UAEは、シノファーム製(中国)、ファイザー製、スプートニクV(ロシア)、アストラゼネカ製の4つのワクチンを使っています。この4つのワクチンを比較した結果がそのうち報告されるのではないかと期待しています。
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ワクチン接種が先行しているのも関わらず苦戦しているアラブ首長国連邦(UAE)やチリはどうなんだ、という意見もあるでしょう。他の要因が強くてワクチンの効果がまだ見えていないだけかもしれませんし、変異株のせいかもしれませんし、ワクチンの種類のせいかもしれません。
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ランダム化比較試験で対照群と比べてワクチン群で発症者や重症者が少ないこと、イスラエル国内の観察研究で接種が先行した年齢層でまず死亡者が減ったこと、同年代の比較でも接種者に死亡者が少ないことなど、複数の証拠がワクチン接種と新型コロナ死亡者減少の因果関係を強く示しています。
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イスラエルの新型コロナ死亡者減少はかなりの確度でワクチンのおかげだと言えますが、ワクチンを接種後に集団の死亡者が減ったという単純な時系列の観察によるものだけでそう言っているのではありません。ワクチンとは無関係の要因で死亡者が減った可能性を否定できないからです。
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たくさんの国や地域があるので、たまたま同じような傾向の集団は探せば見つかります。自説に都合の良い集団だけを取り出して比較してみせるようなやり方はよくありません。これはワクチンの効果を否定するにも、肯定するにもです。
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PRESIDENT Onlineに書きました[ president.jp/articles/-/453… ]。据え置きタイプの空間除菌製剤を幼児が誤食し気管挿管・小児集中治療室管理された事例や、38歳男性が空間除菌製剤使用後に中毒性メトヘモグロビン血症を起こした事例の報告も。
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青山まさゆき氏は、実験室内のポビドンヨードのウイルス不活化の研究でもって「伝播低下(感染拡大防止)が期待できる」「吉村知事が会見で伝えられた通りなのだ」と持ち上げる一方で、臨床試験でもリアルワールドでも効果が確認されているワクチンに懐疑的な立場。
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名前に聞き覚えがあったけど、青山まさゆき氏、ポビドンヨードうがいによる重症化予防にずいぶん好意的だった人でした。[ ameblo.jp/masayuki-aoyam… ]。
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[イソジンうがいで新型コロナの重症化予防という話はどうなったか追いかけてみた natrom.hatenablog.com/entry/2021/04/… ]。ランダム化比較試験をやる(やっている)そうです(正確にはイソジンうがいではなく『ポビドンヨードガーグル液7%「明治」』です)。
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米山隆一さんは過剰診断の害について「後程論考にまとめ」てくださるそうです。過剰診断の代表的な論文を踏まえた上で書いてくださることを期待します。もし、『「過剰診断で有害」という事は起こり得ない』ことが示されれば定説を覆す大発見ですので、しかるべき媒体でも発表されるべきです。
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過剰診断は有害です。「情報が多ければ多いほどいい」のであれば、まず、過剰診断の害についての情報が不足していることを心配すべきです。 twitter.com/RyuichiYoneyam…
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甲状腺がん検診に限らず、不安解消を口実にした介入については気をつけたほうがいいよ。単なる風邪に抗菌薬を安易に処方するヤブ医者は「だって患者さんが安心するから」と言い訳する。空間除菌を売る会社は「感染予防効果がなくても不安の解消になる」と言う。
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甲状腺がん検診に予後を改善させる効果はないかきわめて小さいことを認めざるを得なくなった検診推進派の最後のよりどころが「不安の解消」です。ただ、検診の害は大きく、「不安の解消」を目的とすると集団検診をすべきではありません。少なくとも害が大きいことがわかった時点で方針を変更しないと。 twitter.com/nek0jita/statu…
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子宮頸がん検診は甲状腺がん検診と違って、子宮頸がん死や浸潤子宮頸がんを減らすことが示され、有効性が確認されています。国際的にも広く推奨されています。推奨年齢になったら子宮頸がん検診を受けることをお勧めします。
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福島県の子供たちが有効かどうかわからない、おそらく害の方がずっと大きい検診を受ける羽目になったのは東京電力の、ひいては国の責任だと私は考えます。福島の問題に注目するならば、がん検診の疫学についても勉強し、被ばく以外にもさまざまな害が生じていることに注目していただきたいと願います。
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検診で発見されたがんの予後が良くても、がん検診が有効だとは言えないのはなぜか?[ natrom.hatenablog.com/entry/20170307… ]でご説明しました。疫学の教科書にも載っている基本的なことです。
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甲状腺がんは症状が出てから治療しても予後はよいです。おおむね死にません。放置されたら死ぬかもしれませんが、無症状で治療介入されても、症状が出た時点で治療介入されても、予後が変わらないなら、検診する意義はありません。害だけあります。
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なぜなら、検診をしなくても、症状が出た段階で治療介入され、放置されないからです。「無症状のうちに治療」対「放置」ではなく、「無症状のうちに治療」対「症状が出て治療」で比較すべきです。
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「無症状のがんを放置していたら死ぬ」は、甲状腺がんの場合は必ずしも正しくないのですが、百歩譲ってよしんば「無症状のがんを放置していたら死ぬ」が正しいと仮定しても、検診をして無症状のうちに治療をしたほうがいいとは言えません。
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甲状腺がん検診が甲状腺がん死を減らすというエビデンスはありません。というか、甲状腺がん検診をしても甲状腺がん死は減らないというエビデンスがあるという状態です。「減るかどうかわからない」ではなく「減らない」です。 twitter.com/hamemen/status…
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免疫力がアップするなどと称して健康な人に自費でビタミンDを筋注している医療機関は100%インチキです。
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残念ながら、ニセ情報を流布したりニセ医学を実践している医師を、医師免許はく奪や停止によって処罰する制度はない。医師免許は相当強い。個人的に「医師の裁量権広すぎズルイ問題」と呼んでいる。
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[ワクチンを接種しない人を批判してはいけない natrom.hatenablog.com/entry/2021/01/… ]。そもそもワクチンを接種しない人を批判しているは、私の観測範囲内では、それほどいないけど。