昔の風俗をつぶやくよ(@LfXAMDg4PE50i9e)さんの人気ツイート(リツイート順)

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フランツ・カフカによる「変身」。不条理文学として有名ですね。ある青年が目覚めると虫になっていたというこの物語を本にする際、カフカは「変身した虫の姿を描かないでほしい」と要望しました。この要望は基本守られており、近年出版されたArianna Vairo の本でも敢えて虫の姿は描かれていません。
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このどことなく不吉な感じのする建物は電話塔です。噴水のように放射されているのは電話線。1887年、ストックホルムに建設され「Telefontornet」と呼ばれていました。塔から伸びる電話線は空中を覆い閉塞感MAXで、住民には大不評。地下ケーブルの発達により無用の長物となり1953年に取り壊されました。
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猫は昔から「九つの命がある」と言われる不思議な生き物です。子猫の時はわが子の様に可愛く、若猫の時は恋人のように可愛く、老猫になると自分の親のような貫禄を漂わせます。そんな恋人のように可愛く美しい若猫を描いたのが小林古径(1883年生)。胸の白さが神々しくさえ見えますね。
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画像は鈴木春信の「鷺娘」。白を主体とした美しい版画ですが、この娘が着ている着物、よーく見ると細工がしてあります、これは空摺というもの。色を塗っていない部分を強く版木に刷ることで紙に凹凸を作っているのです。現代で言うエンボス加工でして、いかに日本の版画が凄かったのかが解ります。
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ペットは時々恐ろしい事をしでかします。昔飼っていたチワワがテーブルに飛び乗ってきて缶コーヒーをひっくり返し、お陰でNintendo-dsが死んだのは苦くて懐かしい思い出です。画像はヘンリエッタ・ロナー=クニップ(オランダ・1909没)の「音楽のレッスン」。これ絶対やっちゃダメなやつですね🤣
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《補足》 「メメント・モリ」「カルペ・ディエム」の二語については解釈が様々であり、このツイートはあくまで私個人の見解となります。またこうした言葉が流通した背景には、中世ヨーロッパのペストや飢えによる死亡率の高さがあると言われています。
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1879年のある日、郵便配達人シュバルは奇妙な形をした石につまずきます。その石を見て彼の中で何かが覚醒しました。建築の知識は皆無にも関わらず、以後彼は33年の歳月をかけて一人で理想宮を構築。当初は村人に馬鹿にされましたがのちピカソに絶賛され、今ではフランスの重要建造物に指定されています
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画像はVictor Vasnetsovの「シリンとアルコノスト」(1896)です。これはロシア民間伝承の生き物で、黒いシリンは悲しみを、白いアルコノストは幸福を歌います。二匹は一対の生き物で住処は冥界。時に幸福をもたらす事もありますが、彼女らの歌に心を奪われた男性はみな忘却と死に至るそうです。
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スタイリッシュ! 画像は1920~30年頃のルワンダの男性です。この独特の髪型はアマスンズと呼ばれ、男性の社会的地位や特性、未婚や既婚などを表していました。女性も結婚適齢期にはこの髪型にしたそうです。しかし植民地化と内戦以降、アマスンズ文化はすっかり失われてしまいました。
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ここはパリのカフェ。画面手前に黒服の女性がデンと構えていますが、他の客は皆彼女を見ています。彼女は何故注目を浴びるのか? それは女性が連れもなく一人でカフェに来る行為が当時は破廉恥だったから。これはイリヤ・レーピンの「Parisian Café」(1875)。絵自体も破廉恥と非難されたと言います
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小洒落たカフェを見回せば、40%位の確率で飾られているのがミュシャの絵です。言わずと知れたアール・ヌーヴォーの旗手でありますが、この方は写真家の面も持ち合わせていました。彼が専用スタジオで撮影した写真は1万枚以上にも及び、その一部は彼の絵の写真モデルとして活用されたようです。
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まず尼僧とチョメした場合、その聖職者は7年間に渡り年40日の苦行(パンと水だけで過ごす)をしなければなりません。「暗闇でついうっかり妻と間違って」妻の姉や妹とチョメした場合は真剣な懺悔でOK。一般信者とのチョメもちょっとした懺悔でOKのようです。地域差もあるでしょうが結構ユルいですね
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古道具には魂が宿ると言われます。妖怪とも付喪神とも呼ばれるそれらを楽しく描いたのがこの「大新板化物飛廻双六」(19世紀)です。たらい、湯桶(ゆとう)、ぜに、すりばちと個性的な面々が活躍。個人的には湯桶のスンとした佇まいが好きですね。
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問答無用に暑いので水の話。江戸の水道水は夏になるとヌルいし臭いし、とても飲める代物ではありませんでした。そこで活躍したのが水売り。井戸から汲みたての冷たいお水に砂糖を入れ、白玉を浮かべて売りました。掛け声は「ひゃっこい」。一杯4文程度だったとか。画像は鈴木春信の「水売り」です。
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上野公園をお散歩していたら石畳にパンダさんが!見ると年配の男性がバケツに入った水で動物を描いていました。リクエストに応えて様々な動物をさっと描く技はかなりのもの。いつか仕事を引退したらこんなボランティアもいいなと思いました。でも絵心はゼロなので「思うだけ」ですが。
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狙撃兵で歌手で女優で、そして著述家。いるかそんな人と思いますがキーラ・ペトロフスカヤは”そんな人”です。彼女はソ連の狙撃兵としてレニングラード包囲戦に参加。以後2度負傷し3つの勲章を得ます。終戦後米国人と結婚して米に移住。音楽番組のホストを勤め歌を披露し、また多くの本を執筆しました。
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画家も商売。肖像画を頼まれれば美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに描きます。でも17世紀オランダの画家エグロン・ネールは時に顔以外に力を入れすぎる肖像画家だったようです。例えばこの「Judith 」を見て下さい。お顔はまぁそれなりなのですが、衣装の照艶の描き込みが半端ないです。
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右の男は「神曲」で有名なダンテ。左三人組の真ん中の女性はダンテの想い人ベアトリーチェです。ダンテの熱い視線とは裏腹に、ベアトリーチェは目線も合わせません。どうしてこうなったのか? ダンテは9歳の時にベアトリーチェと出会い一目ぼれしました。その9年後、再び彼は彼女と再会します→続
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世界で初めて開通した地下鉄は、英国のメトロポリタン鉄道と言われています。左の絵画はその駅のひとつであるベイカー ストリート駅(1863頃・作者不詳)の様子。そして右は現在のベイカー ストリート駅の様子です。150年以上前と全然変わってないことにびっくりしますね。
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犯人は、お・ま・え・だ~♪ ミュージカルの一番面のような過剰演技!これはジョゼフ・ウェールツの「マラーの暗殺」(1880)です。フランス革命指導者マラーが美人アサシンのシャルロット・コルデーに暗殺された瞬間を描いていますが、みなリアクション盛りすぎ!兵士などは犯人を見てもいませんw
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1974年イタリアで「リズム0」と名付けられた実演アートがマリーナ・アブラモヴィッチにより行われました。彼女が6時間観客の前で「物体」となり、その間観客と彼女の間で起こった事は責任を問われない、という内容。客の前にはムチやナイフ、薔薇や羽、そして実弾入拳銃等が用意されました→(続)
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教育系の本には「ピグマリオン効果」が良く出てきます。褒めることで能力を伸ばす方法ですが、これはキュプロス島の王ピュグマリオンの伝説が元ネタです。彼は自分が掘った大理石の乙女をひたすら愛したため、見かねたアプロディーテーは大理石に命を与える事にしました。願えばそれは現実となる訳です
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1960年Bruce Davidsonがロンドン郊外で撮った少女と仔猫の写真です。彼女はよく見ると肩から寝袋のようなものを下げています。もし家出少女だとすれば、何故仔猫を拾ってしまったのか。行き場のない孤独な者同士、猫を放っておけなかったのかも。今は老人であろう彼女に真実を聞いてみたいです。
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これは室町時代のおとぎ話の一部。「雀の発心」または「小藤太物語」です。ある日、雀の小藤太夫婦が可愛がっていた赤ちゃんが蛇に食べられてしまいます。世を儚んだ夫婦は出家。妻雀は尼となり、小藤太は梟の僧のもと剃髪し諸国修行の旅に出ます。重いテーマですが、絵はことごとく可愛らしいです。
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幽体離脱は古代よりあらゆる文明に於いてその存在を確認されています。夢とか睡眠障害とか様々な原因が考えられていますが、最近有力なのはこれが幻肢の全身バージョンではないかとする説です。幻肢は失った手足がまだそこに有るかのように痛むという現象。幻肢があるなら幻体だって、という事ですね