昔の風俗をつぶやくよ(@LfXAMDg4PE50i9e)さんの人気ツイート(いいね順)

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画家も商売。肖像画を頼まれれば美しい人はより美しく、そうでない人はそれなりに描きます。でも17世紀オランダの画家エグロン・ネールは時に顔以外に力を入れすぎる肖像画家だったようです。例えばこの「Judith 」を見て下さい。お顔はまぁそれなりなのですが、衣装の照艶の描き込みが半端ないです。
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もういくつ寝るとお正月。そしてお正月と言えば凧ですが、そもそも江戸時代凧は「いか」と呼ばれていました。いか揚げは大変な人気でしたが、落下した「いか」が次々と屋根を破壊。幕府はいか禁止令を出したのです。のち庶民の「いかじゃなくてたこならセーフ」という謎理論で現在のたこが定着しました
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王妃の浮気を見つめる王様。現場を押さえられたドラゴンは焦っているように見えます。これは中世写本「Les faize d'Alexandre」からのイラストです。王様と王妃はアレキサンダー大王の両親。大王の誕生伝説に基づいたものなのですが、パパであるフィリップ王が何だかとてもかわいそうに見えます😭
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司祭の隠れ穴。そう呼ばれる場所が今も英国には残されています。これは16世紀のエリザベス1世統治時に主に作られたもの。彼女はイギリス国教会を支持し、カトリックを強く弾圧しました。専属のプリーストハンターから逃すため、隠れカトリック教徒は司祭を隠す場所を家のあちこちに作ったのです。
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教育系の本には「ピグマリオン効果」が良く出てきます。褒めることで能力を伸ばす方法ですが、これはキュプロス島の王ピュグマリオンの伝説が元ネタです。彼は自分が掘った大理石の乙女をひたすら愛したため、見かねたアプロディーテーは大理石に命を与える事にしました。願えばそれは現実となる訳です
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恋人同士の逢瀬に見えますが、この絵は中々に曲者です。画像はウォーターハウスの「ラミア」(1905)。ラミアはゼウスの愛人でしたが子供と男性を食い殺す魔物へ変貌しました。帯のように見えるのは蛇である彼女の抜け殻。男性は一見ピンチですが、実は足で抜け殻を抑えてます。腹の探り合いなのですね
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東京は既に雪。「少しも寒くないわ」なんてこと全然なくて寒いです。こんな時はウラジスラフ・エルコの絵本「雪の女王」をご紹介しましょう。アンデルセン原作のお話を圧倒的画力で可視化した彼は現代作家。他にも多くの絵本を出版していますが、ウクライナ出身の方との事。少し心配です。
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猫は昔から「九つの命がある」と言われる不思議な生き物です。子猫の時はわが子の様に可愛く、若猫の時は恋人のように可愛く、老猫になると自分の親のような貫禄を漂わせます。そんな恋人のように可愛く美しい若猫を描いたのが小林古径(1883年生)。胸の白さが神々しくさえ見えますね。
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私が現在使っているiphoneは128ギガバイト。最近ちょっと容量不足気味ですが、一昔前から見れば128ギガは恐ろしいまでの数字です。画像は1956年のIBMのハードドライブ。デカいですが、コンピュータではなくこれがHD本体です。容量は5MB(写真数枚分)で、リース料は当時の価格で約3千ドルでした。
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画像は1908年(明治41年)、ドイツ生まれのアメリカ人写真家アーノルド・ゲンテが日本を訪れた時の写真です。彼は日本に六か月間滞在し、風景や行事、そして人々を記録しました。江戸末期から明治にかけての人物写真は「やらせ」も多いですが、これはリアルガチである模様。子守、大変そうですね。
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シャーウッドの森の英雄ロビンフッド。この画像はその最後を描いています。体調不良により尼僧の瀉血治療を受けることにしたロビン。しかし尼僧は敵に通じており、彼は致死量の血を抜かれます。死を自覚した彼は最後の矢をつがえ、こう言うのです。「この矢が落ちた所に私の墓を掘ってくれ」→続く
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悲しいにも程があるアンデルセンのお話「マッチ売りの少女」。世間ではクリスマスの物語として誤解されることが多いようですが、原作では大晦日の晩の出来事です。マッチを擦った時の幻でクリスマスツリーが現れること、また児童書等でクリスマスの話に改変されているのがその原因と考えられています。
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「これなら俺でも描ける!」。巨匠の作品をディスる時に使う慣用句ですね。そんな訳あるはずないのですが、つい「描けるかも」という言葉が浮かんでしまいそうなのが、ピカソが70代の時描いた「クリスマス」です。クレヨンでのなぐり描きですが、クリスティでは13万ドル以上での価格が付いています。
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メキシコには三つの死があるそうで... 一、心臓が止まった時 二、埋葬された時 三、生きている人々がその人を忘れた時 だそうです。映画「リメンバー・ミー」の基本コンセプトがここにあるそうですが、日本人の私もその通りだと思います。忘れられたくない。そして忘れちゃいけないですよね。
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浴衣姿の強面ヒゲの男達は日露戦争におけるロシアの捕虜です。愛媛県松山には戦時中多くの捕虜が送られ、最大4千人が収容されました。日本側の捕虜の扱いは大変手厚く、画像のように道後温泉で湯に浸かったり遠足に行ったり。戦場で戦うより捕虜のほうが安全なので、わざと投降する者もいたそうです。
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「夜警」で有名なレンブラントは晩年、「ゼウクシスとしての自画像」を遺しています。不気味にも見えるこの自画像の笑顔にどんな想いが込められているのか?それはタイトルにヒントがありそうです。 ゼウクシスは紀元前の画家。その腕は世界一と言われましたが、変わった死に方をしました→続
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日本橋高島屋の文庫カフェ「黒澤文庫」に行ってきました。コーヒーとインクの匂いがする場所というコンセプトだそうで、店は昭和の書斎といった雰囲気。置いてある本は自由に読んでいいそうです。ドリアとアイスダージリンのセットを注文。紅茶が薄くならない様に氷も紅茶で出来ていました。
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猫には9つの命があるそうです。3つは遊び、3つは放浪し、最後の3つで人間と過ごすとか。 画像は1860年の童話「The nine lives of a cat」です。猫は沈められたり撃たれたりと8回もピンチに見舞われますが、果敢に切り抜けます。そしてとういう9度目、寿命に追いつかれ静かに命を閉じるのでした。
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この画像はMonsiau, Nicolas-André(仏)の「Le Lion de Florence」(1801)。作者は古典的な画題を中心に描く人でした。 そして下も彼の作品。アレクサンドロス大王が貧乏哲学者ディオゲネスに会いにいった所、ディオゲネスに「日陰になるから退いて」と言われちゃった名場面を描いています。
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スタイリッシュ! 画像は1920~30年頃のルワンダの男性です。この独特の髪型はアマスンズと呼ばれ、男性の社会的地位や特性、未婚や既婚などを表していました。女性も結婚適齢期にはこの髪型にしたそうです。しかし植民地化と内戦以降、アマスンズ文化はすっかり失われてしまいました。
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「死刑台のエレベーター」という映画がありましたが、コレはまさにそんな感じ。画像はパーテルノステルと呼ばれる循環式エレベーターです。ノンストップで回る箱に人間が乗る訳ですが、タイミングを間違うと挟まれて体内のあんこがはみ出します。19世紀の発明品ですがまだ稼働中のものもあるようです。
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二枚の写真は同一人物。彼は超破天荒型詩人アーサー・キャラバン(1887生・1918失踪)です。芸術は自己表現にありとの信念を持つ彼はパリで権威的芸術に噛み付き、アナーキーな講演会を開いては観客と殴り合います。一次大戦が始まると兵役逃れの為パリ脱出を計画。米国への渡航費用の為なんと→続
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ハロウィンから一日遅れましたが仮装の話。画面左でヒトラーに扮しているのはあの近衛文麿です。1937年に内閣を組織する直前の姿だと思われます。生まれついての貴族である近衛は平民出のヒトラーに複雑な感情を持っていたと言われますが、いずれにせよ笑えないコスプレです。
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死後4日目にしてイエスにより蘇らされたラザロ。画像はその様子を描いたレンブラントの「ラザロの復活」です。奇跡は基本輝かしいものですが、この奇跡だけは個人的に陰惨なイメージを感じます。ラザロの表情を見ると、黄泉の国で「何か」を見た彼を引き戻す行為が果たして正しかったのか疑問です。
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ここはパリのカフェ。画面手前に黒服の女性がデンと構えていますが、他の客は皆彼女を見ています。彼女は何故注目を浴びるのか? それは女性が連れもなく一人でカフェに来る行為が当時は破廉恥だったから。これはイリヤ・レーピンの「Parisian Café」(1875)。絵自体も破廉恥と非難されたと言います