今年のアカデミー賞授賞式における、作品賞受賞作発表ミスというハプニングに沸いた『ラ・ラ・ランド』と『ムーンライト』を、「人生は甘く切ない。」というキャッチコピーで括った朝日夕刊コラボ広告には、技能賞をあげたいね。
『やすらぎの郷』が、まさかの70代任侠アクションに。集団暴行の仇討ちを「先のない老人のやる仕事」と買って出た、藤竜也(大追跡/プロハンター/裏刑事)、伊吹吾郎(無用ノ介/必殺仕事人/水戸黄門)、倉田保昭(闘え!ドラゴン/Gメン'75/七福星)が痛快な大乱闘。急所を狙う実戦的格闘!
『ブレードランナー2049』試写at品川IMAX。妥協なき完璧な作品。ATARIやPanAmが存続し、更に環境が悪化したディストピア。ディーキンスの撮影に酔いしれ、前作より深化した生命を巡るテーマに息を呑んだまま、2時間43分は一気。ヴィルヌーヴはキューブリックの域へとひた走る。
試写を観逃した『ナラタージュ』を、詰めかける松潤ファンに混じって初日の六本木で観た。もっと早く観ておけばよかったと後悔。スイーツ映画全盛の時代に、よくぞメジャー作品として成立させたものだと敬意を抱く。難点がないわけではない。『エル・スール』はともかく、まずは『浮雲』を観直そうか。
今朝あたりから、全米興行情報の翻訳に絡めた『ブレードランナー 2049』に関する信じ難い情報がSNS上に拡散されているので、ご注意を。「ネタバレ」の定義は定かではなく、本人に悪意はないのかもしれない。しかし、それは本作未見の人にとって、明らかに「暴力的な情報」であることは確かだ。
映画への愛が薄いのだろう。ショウビズであるゆえ興行は重要だが、数字中心に語る人は、予想を下回ると鬼の首を取ったように嬉々として語る。数年に一本の名作なのに、こうした記事を目にして「観に行かなくていい理由」を得るとしたら不幸なことだ。 headlines.yahoo.co.jp/article?a=2017…
2018年3月、東京ミッドタウン日比谷内に、11スクリーン/2300席のシネコン「TOHOシネマズ日比谷」オープン。「日劇 1」跡に900席キャパの貸ホールを同年夏オープン。「日劇 2・3」跡にはプラネタリウム(コニカミノルタ)を中心とした複合型映像体験施設が同年冬オープン。
ハリソン・フォードが来日したにも関わらず、『ブレードランナー』公開前夜の新聞広告は、ハイテク装甲車を乗り回す特殊部隊が砂漠で戦う『メガフォース』より小さめだった。もちろん「SE<サイエンス・エンターテインメント>」という造語は浸透しなかった。その35年後を、誰が想像出来ただろう。
なんと、2019年度前期の朝ドラ『夏空』は、戦後を生きるヒロイン・広瀬すずが、“漫画映画”ことアニメーション草創期にアニメーターを目指す。脚本は大森寿美男。 www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/ori…
朝日一面に「ハリウッド性被害」。東京の映画配給会社社長の「業界にワインスタイン氏と同じような人物はいる。公になっていない分、よりひどいとも言えるだろう」との言葉で締めているが、日本の映画人に勇気ある告発を呼び掛けた記事ともいえるだろう。デジタル版→ asahi.com/sp/articles/DA…
アンチが多い『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。あえてポジティブなリピーター向け5000字コラムを書きました→ eiga.com/extra/shimizu/… 興行的には国内10日間で32.3億円/211.9万人。12/29からIMAX3D、1/5からはMX4Dと4DXの“ダークサイドVer.”が始まる。
友人から「今年はたくさん映画を観ようと思うので話題になりそうな100本を選んで送ってくれ」という厄介なメール。スルーしようかと思ったが、案外容易に列挙できた。もちろん未見が8割強。鑑賞済みで外したものも多し。ついでにツイートしておこう。【2018年公開作セレクト100★映画CALENDAR】▼
何とまあ、ギレルモ・デル・トロは愛されキャラなのだろう。会見の舞台替えの合間に、歌まで披露。ここ10年くらい低迷期だと思っていたが、『シェイプ・オブ・ウォーター』は間違いなく彼の最高傑作だ。時代が彼に追いついた。公開後あと3回は観たい。アカデミー賞監督賞も獲れるような気がしている。
金・銀、おめでとう。素晴らしい演技に加え、羽生くんが宇野くんをなでなでする、ほんの3秒のシーンの破壊力に、ファンがメロメロになるのは無理もない。
「ZIP!」の『シェイプ・オブ・ウォーター』特集。インタビュー中にピグモンが現れて、ギレルモ・デル・トロが、怪獣愛にあふれるリアクション。
ロジャー・ディーキンス、14作目ブレラン2049でオスカー撮影賞初受賞!過去候補作⇒●ボーダーライン●不屈の男●プリズナーズ●007スカイフォール●トゥルーグリット●愛を読むひと●ノーカントリー●ジェシージェームズの暗殺●バーバー●オーブラザー●クンドゥン●ファーゴ●ショーシャンクの空に
怪獣愛に溢れるギレルモ・デル・トロの『シェイプ・オブ・ウォーター』が作品・監督・美術・作曲賞の最多4部門に輝き、「モンスター映画」が愛でられた年の追悼コーナーで、ゴジラのスーツアクターを務めた俳優・中島春雄の写真が掲げられたのも象徴的な出来事だと思う。【第90回アカデミー賞】
アカデミー賞授賞式の視聴者数が過去最低の2650万人だったことに、トランプが「オスカー史上最低の視聴率。問題は、もはやスターが存在しないこと。我らが大統領を除いては(もちろん冗談さ)」とツイートし、司会者キンメルが「ありがとう、史上最低支持率の大統領」と返す。 twitter.com/jimmykimmel/st…
『レディ・プレイヤー1』完成披露試写で屈託なき“80年代スピルバーグ”に会ってきた。彼の名の下であの頃のIPが活き活きと繋がる。けれどオタクの自己満足では終わらない。現政権に牙をむく『ペンタゴン』と同時期に本作を進めていた71歳の巨匠恐るべし。そしてVRへの彼のスタンスにも大いに共鳴した。
読売までもが、こうした記事を掲載するほどの事態。 ーー放送業界は「民放解体を狙うだけでなく、首相を応援してくれる番組を期待しているのでは。政権のおごりだ」と警戒を強めている yomiuri.co.jp/politics/20180…
『アンナチュラル』最終回。「職員一人に背負わせて、知らぬ存ぜぬは出来ない」とするUDIラボ所長・松重豊が、ふてぶてしい権力者に正論で立ち向かったこの35秒は、文書改竄で揺れるこの国にタイムリーすぎて、クソ素晴らしい。
久々に駅で東スポを買った。監督4人のうち誰かのこだわりか。制作進行そのものの遅れか。傑作か駄作か、完成度が極端に分かれそうな予感。いずれにせよ、この記事の宣伝効果はデカい。 ●元SMAP3人のオムニバス映画『クソ野郎と美しき世界』公開約2週前になっても未だ完成せず。試写会なしで公開へ。
NHKニュースウォッチ9のアカデミー賞メイクアップ賞受賞者・辻一弘インタビューは、充実の10分だった。内面を反映している顔は「苦悩を重ねている人ほど左右対称が崩れていく」という人間観察論から、「生活しやすい日本ではハングリー精神が出て来ない」という夢実現論まで。
日比谷に出現した「新・ゴジラ像」は様々なアングルから写欲が湧く。全長3m(台座0.5m)、ブロンズ製。内部に魂として『ゴジラ』第1作の決定稿(中島春雄サイン入)と絵コンテ(川北紘一特技監督保管)を納め、台座プレートには『シン・ゴジラ』矢口蘭堂の台詞「人類は、ゴジラと共存していくしか無い」。
東京ミッドタウン日比谷を内覧。「TOHOシネマズ日比谷」(全13スクリーン=11スクリーン2200席+スカラ座・みゆき座) は“ 映画の宮殿”を標榜するだけあって、日比谷公園を一望できるロビーは広大。1番スクリーンには、プラス3000円で革製リクライニングのプレミアラグジュアリーシートも。 IMAXは4番。