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某新聞の取材でインタビューを受けていたら、聞き手の女性記者がさめざめと泣き出してしまって、キツいのは美術界だけではないのだとあらためて思った。新聞記者界の男性中心主義もとてつもないものがある。あなたは一人ではない、絶対に一人にしないと伝えられてよかった。
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ユニオンでの交渉の結果、多摩美の非常勤講師は科研費に応募できるようになりました。交渉の手法を動画で公開しています。現状、科研費応募ができない大学非常勤講師の方はぜひ参考にしてください🧅
大学非常勤講師の科研費応募をどのように実現したか:多摩美ユニオンの場合youtu.be/c3nLZ00YRCg
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広島市立大学芸術学部の卒業・修了作品展でギャラリーストーカーが複数現れ、学生が被害を教員に相談するも「『来場者は作品のファンなのだから』『我慢するように』」などと言われたり、男性教員からの二次加害言動もあったという件について、毎日新聞が記事化しています。私もコメントを寄せています twitter.com/mainichi/statu…
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明日から始まる「フリーランスアーティスト・スタッフのための契約レッスン」にあわせて、文化庁が策定した「文化芸術分野の適正な契約関係構築に向けたガイドライン」をもとに重要なポイントをわかりやすくまとめたガイドブックが無料公開されました。ぜひダウンロードを!
theatreforall.net/contractlesson…
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「ご不快構文」そのまま。「ご不快な思いをさせてしまい申し訳ありません」を典型の言い回しとするご不快構文は、騒動の原因そのものではなくそれによって皆が不快に思ったことについて謝罪することで、騒動の原因そのものには触れず、謝罪した体裁に見せかける話法のこと。asahi.com/articles/ASR26…
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「フリーランスアーティスト・スタッフのための契約レッスン」チラシ、明日から置ける限りの場所に置いていきます。話題にならないと文化庁に「必要ないんだね」と判断されてしまうので、結構必死です。 twitter.com/odawaranodoka/…
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彫刻界隈に蔓延する同調圧力が文春に取り上げられている。早く一掃したい。
「彫刻科の新歓では毎年、新入生は全員、一発芸をしないといけないんです。一発芸は大体、セクシャルなもので、男性が喜ぶようなものです」
新入生に「性的な一発芸」を強要する“東京藝大のヤバさ”bunshun.jp/articles/-/600…
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「フリーランスアーティスト・スタッフのための契約レッスン」が2月に開催されるそうです。参加は無料、「フリーランスアーティスト・スタッフのための契約ガイドブック」がもらえるとのこと(!)。美術領域の作家の対象回は2023年2月11日、会場は東京都現代美術館。
precog-jp.net/news/3183/
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来月発売の猪谷千香さんの新著『ギャラリーストーカー 美術業界を蝕む女性差別と性被害』(amazon.co.jp/dp/4120056163) にささやかに協力しています。非常勤先の多摩美メディア芸術コースの学生有志が昨年起こしたアクションの証言が収録されています。絶対になかったことにしないぞと思っています。
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問題が起きたときに声を上げたら仕事がなくなる、扱いにくい作家だと思われる、だから黙ってやりすごすのが正解的な風潮を、完膚なきまでに打破していきたい。
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本件については、Change.orgでの署名も始まっています。集まった賛同の声の大きさが、小池都知事と東京都人権部に今回の出来事の深刻さを受けとめさせるための力になります。ぜひ賛同をお願いします。
chng.it/2jtKrXGNpZ
#東京都の歴史修正とレイシズムによる検閲反対
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飯山由貴さんの映像作品《In-Mates》をめぐり、極めて深刻な都政による差別の内面化が明らかになりました(詳細:tokyoartbeat.com/articles/-/iiy…)。これに強く抗議し、都議会に請願を行う計画です。ハッシュタグでの抗議が請願の後押しとなります。
#東京都の歴史修正とレイシズムによる検閲反対
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東京藝大主催「飯山由貴《In-Mates》上映会+シンポジウム「〈人権〉と展示の政治学:現代アートと精神障害、検閲、レイシズムの現在」」に、飯山由貴さん、卯城竜太さん、楠本智郎さん、中村史子さん、山本浩貴さんとともに登壇します。11月2日開催、配信あり、要予約。
ga.geidai.ac.jp/2022/10/23/in_…
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今夏見たなかで印象深い作品。ICCキッズ・プログラム2022で発表されたやんツーさんの新作《近代的価値から逃走する》。遅すぎるミニ四駆により遅さを競うサーキットゲームに参加する子供たちが遅さに魅入られた結果次々と新しいルールや遊びをつくり出し、競い合うこと自体が無効化していて脱帽した。
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文章が書ける男ではないアーティストがよほどめずらしいらしいが、私は生体見本ではない。一度あまりに失礼な扱いを受けて某社会学系の学会のシンポでは遺憾の意を表明したけれど、こちらの真意は伝わっていないようだった。
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「NOPE/ノープ」が私にとって他人事でないのは、チンパンジーのゴーディのような扱いを各所で受けてきたからだとはたと気がついた。学会のシンポや科研費ベースの研究会に「多様性枠」で呼ばれては、「言葉が話せる猿」のような扱いを受けてきた。
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「良い作品」「良い作家」「良い表現」を決めてきたのは誰か、その評価基準はいかにつくられたのかを見直すことが、美術史を学ぶ真の意義だと思います。 twitter.com/odawaranodoka/…
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「良い作品に犠牲はつきもの」とか「人格的に問題があるのは良い作家の証し」とか「表現者は狂気や暴力的な衝動を抱えているもの」とか、すべて幻想ですよ。「死刑囚表現展」の選考委員をしてはっきりと思いましたが、「良い表現」と暴力に切っても切れない関係などありません。これっぽっちも。
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芸術分野のジェンダー不均衡は構造的な問題です。男性教員に採点され、男性評論家に評価され、男性審査員に価値付けられ、偏った評価基準をくぐり抜けてようやく、美術館での個展開催や作品収蔵へとつながります。しかしそうして評価されても「女性アーティスト」として括られてしまう。 twitter.com/kyun_chome/sta…
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実力があれば評価される、良い作品をつくれば結果はついてくる、と言われるとき、その「実力」や「作品の良さ」を評価する仕組みそのものが非常に偏ったものである、ということが、今回のジェンダーバランス調査で明らかになったことです。
twitter.com/odawaranodoka/…
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国立ハンセン病資料館の企画展「生活のデザイン ハンセン病療養所における自助具、義肢、補装具とその使い手たち」が8月31日で終わってしまうので、美術評を連載している『東京新聞』に寄せたものを賑やかしに公開します。見応えのある展覧会です。私は3度足を運びました。
nhdm.jp/events/list/33…
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多摩美術大学で10年以上非常勤講師を続けてこられたユニオンメンバーの雇い止めについて、雇用継続の団体交渉を行いました。交渉の場では、学科が雇い止めを通達した最大の理由として、13年間のうち2度ほど、学内成績評価基準の「Sは履修者の5%程度」を超える成績評価をつけたことが挙げられました。
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その意味では「彫刻の問題」だと私は捉えているので、どのような彫刻家が関わっていたのかなど地道に調べています。
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霊感商法の商材としてあれほど多くの大理石製の壺や造形物をつくっていたのに、旧統一教会が国内に美術館をつくらなかったのが不思議ではある。旧統一教会の話題になると頻出する「壺」は陶製ではなく大理石製。韓国で産出される白色の大理石が用いられ、壺の表面には彫刻が施されている。
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昨年立て続けに審査員仕事をして、とくに資生堂アートエッグ賞の審査では思うところがありました。端的に言って、昨年の資生堂アートエッグの入選者3人全員が、修了年度の近い東京藝術大学大学院先端芸術表現専攻出身者、うちお2人が入選の決定権を持つ伊藤俊治さんのゼミ生。これは公正な選考なのか。