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鴻巣友季子さんに書いていただきました。日本メディアの「オバマ回顧録」の訳し方が問題になりましたが、その訳文の危険性を、過去の事例(普仏戦争!)も参照しながら解説してくださっています。翻訳という行為の繊細さがとてもよく伝わってきて抜群におもしろいです。
gendai.ismedia.jp/articles/-/778…
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西森路代さんに書いていただきました。ジェンダーを意識したドラマというと女性脚本家を思い浮かべがちだけど、宮藤官九郎さん、坂元裕二さんなど男性脚本家もフェミニズム的な要素を持った作品を描いてることを指摘してくださってます。『問題のあるレストラン』見たい。
gendai.ismedia.jp/articles/-/757…
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ベンジャミン・クリッツァー(デビット・ライス)さんに書いていただきました。スティーブン・ピンカーの学会除名騒動の背景事情を、広い文脈で考察してくださってます。ピンカーの思想(進化心理学的発想や合理的な楽観主義)が米国のリベラルから反感を買う理由について。
gendai.ismedia.jp/articles/-/748…
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女性に「しなやかさ」を求めることが、逆に女性の登用を阻んでいる…という記事を以前書いてもらったことがあったな。いま読み返したら、超クリティカルなことがいっぱい書いてあった。
「しなやかな女性リーダー」という言葉こそが女性の活躍を阻んでいる
gendai.ismedia.jp/articles/-/645… twitter.com/shoemaker_levy…
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北村先生によるハリー・ポッターのクィア批評的読解、すごく面白い。
wezz-y.com/archives/71162
阿部幸大さんのofficial髭男dismの批評(gendai.ismedia.jp/articles/-/669…)と一緒に読むとクィア批評っていうのがどんなものかイメージが掴める。言葉は物事を縛りもすれば、自由にもすることがよくわかる。
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どれくらい違いがあるのか、実証的な研究を読んでみたくなる。記事の後編には、アメリカの現実のひどさゆえにZ世代がラディカルにならざるを得ないという指摘もあって、良くも悪くも日本は微温的な環境なのだろうなあと感じる。アメリカの内部もすごく多様ではあるだろうが。
gendai.media/articles/-/103…
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松尾匡先生に書いていただきました。現政権で持続化給付金の中抜き問題など「縁故資本主義」的な事態が続出している。こうした行政の非効率を打破すると言われていたはずの「新自由主義」は何を勘違いしていたのか、1970年代に起きた「転換」に遡って解説してくださってます。
gendai.ismedia.jp/articles/-/737…
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岡野八代さんに書いていただきました。「見えない家事」に象徴されるような「ケア」を日本の政治がいかに軽んじているか、そうした姿勢がいかに社会に根を張っているかについて解説してくださってます。安倍前首相の一斉休校などから考える「ケア論」、とても興味深いです。
gendai.ismedia.jp/articles/-/851…
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〈この概念を用いて考えると、劣悪な環境にいる人は、その環境に適応することで些細なことでも満足度を高めてしまうかもしれません〉
gendai.ismedia.jp/articles/-/946…
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堀田義太郎さんに書いていただきました。女性専用車両の存在が「男性差別」や「男性蔑視」と言われることがありますが、実際に「不当な差別や蔑視」と言えるのか、丁寧に考察してくださっています。問題をこまかく腑分けしてくださっていて、とても勉強になります。
gendai.ismedia.jp/articles/-/976…
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共同通信社編集委員の大木賢一さんに書いていただきました。宮内記者として皇室を見てきたからこそ書ける、たいへん考えさせられる文章です。「リベラル」が皇室に自分たちの思いを仮託する例も見られる今こそ、ぜひぜひ読まれてほしい内容です。
gendai.ismedia.jp/articles/-/683…
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鎌塚亮さんに書いていただきました。男性である鎌塚さんが美容に目覚めるなかで、自身の「セルフケア不足」を発見していく過程について経験に基づいて書いてくださってます。男性がセルフケア不足に追い込まれがちな社会構造の問題も示唆され、すごく興味深いです。
gendai.ismedia.jp/articles/-/876…
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渡辺健太郎先生に書いていただきました。近年、大卒層において「権威主義化」(≒非リベラル化)が進んでいることが社会調査で明らかになってきたが、中でも「文系大卒男性」でその傾向が顕著であることを数字で示してくださってます。年末にめちゃくちゃ面白い記事きました。
gendai.ismedia.jp/articles/-/694…
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明治期の公私分離のなか、男性は仕事で滅私奉公しつつ「本当の自分」を家庭に求めたが、他方で〈女性にとって家庭とは…男性が自己解放できるように、愛の名のもとに慰安することが求められる場であった。女性の「本当の自分」は、議論の蚊帳の外におかれていた〉。→
gendai.ismedia.jp/articles/-/712…
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5・18と言えば韓国の「光州事件」ですが、真鍋祐子先生によるこの記事が、事件の概要、位置づけを知るのに好便でしかも超超面白いです。映画『タクシー運転手』をもとに、事件が韓国の人々にどう受け止められてきたか、韓国現代史の「民主化と反動」の動きを描いてます。
gendai.ismedia.jp/articles/-/569…
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河内秀子さんに書いていただきました。COVID-19対策で経済政策が評価されているドイツ。実際に60万円の給付を申請から2〜3日で受け取った著者が、その仕組みとその他の支援について解説します。物凄いスピード感に驚く。支持率が急上昇しているメルケル政権は何が凄いのか。
gendai.ismedia.jp/articles/-/718…
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さらにこの記事は、その結果だけでなく、「共助」が浸透しにくい理由についての仮説も提示してる。政治的な活動への関心が低い人ほど、「共助」的な行動にも忌避感がある、というもの。「政治嫌い」が「助け合い嫌い」の背景にある可能性がある。
gendai.ismedia.jp/articles/-/671…
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三浦ゆえさんに書いていただきました。雑誌「an・an」の名物「セックス特集」、2010年代は「男性を喜ばせること」や「愛され」が重視される傾向があったが、今年はそれが大きく変化し「女性の主体性」や「性的同意」にスポットライトが当たっている。時代の変化が面白い。
gendai.ismedia.jp/articles/-/747…
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秦正樹さんに書いていただきました。「自分の政治的意見は他の人と同じだ」「自分は『普通の日本人』だ」と思っている人ほど陰謀論を信じやすいという実証研究を紹介してくださってます。ほかにも「普通自認層」の政治意識が様々な方法で分析されててめちゃくちゃ面白いです。
gendai.ismedia.jp/articles/-/776…
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話題になってる美術館女子、〈見た瞬間の…感動。それが全てだった〉という文章が出てくる。こういう感性至上主義的な発想は、「あいトリ問題」の背景にある「芸術は自由に見ていい」と相性がいいことに注意してもいいかも。森功次先生に書いていただいた以下の論考を参照。
gendai.ismedia.jp/articles/-/678…
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〈適応的選好形成は…人はある状況に置かれたときその状況に「適応」して「選好」(何をもって満足と感じるか)を形成してしまう可能性があることを示す概念です〉
gendai.ismedia.jp/articles/-/946…
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アルテイシアさんの記事、たくさん読んでいただいてます。前回寄稿していただいた童貞についての考察も、とんでもなく面白くかつためになるのでぜひぜひ読んでほしいです。こんなにクリティカルなことを最高に面白く書けるアルテイシアさん、本当に何者なのか…。
gendai.ismedia.jp/articles/-/666…
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成原慧先生にインタビューしました。ツイッター社がトランプ大統領のアカウントを凍結した件とそれに対するメルケル首相による批判について解説してくださってます。米独における「表現の自由」の考え方の違いがものすごく興味深く、勉強になりました。
gendai.ismedia.jp/articles/-/793…
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東島雅昌さんに書いていただきました。コロナ禍で権威主義体制のパフォーマンス(の高さ)が議論される機会が増えましたが、この記事では、民主主義体制と権威主義体制のいずれのパフォーマンスが優れているのか、乳幼児死亡率などを用いて検証しています。超面白いです。
gendai.ismedia.jp/articles/-/912…
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森功次先生に書いていただきました。あいちトリエンナーレの騒動が「芸術は自由に見ていい」という発想の、悪しき果実である可能性を明晰に指摘してくださってます。Chim↑Pom作品に対する「失礼な解釈」など具体例も豊富。問題の深層に切り込むめちゃくちゃ面白い論考です。
gendai.ismedia.jp/articles/-/678…