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まずよくわからんのは、インド映画がインド以外を舞台にしない、中国のコンテンツが中国舞台ばかりとかは言われないのに、なんで日本の創作でだけ日本が舞台だと「想像力」が狭いことにされてしまうのかということです。その発想自体が外国コンプなんじゃないだろうか。
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昭和生まれのオレにとって「大震災」と名付けられた災害はまず阪神・淡路大震災があって、それから東日本大震災になるんだけども、なんで前者のときと違って後者だけ全国的かつ永続的な記憶に位置づけられてるんだ?というのはある
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ここは「エリーがうっかり過失で3人殺した」のでなく「エルノラが明確な殺意をもって、エリーを子機にして3人殺した」という実情の方が倫理的観点からも好ましい
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アニメ大全は案の定アダルトカテゴリがまるっとなかったことになってて、そんな黒塗り欠損データベースで日本アニメ史を標榜できるんかという…アダルト原作版「A KITE」だけ載ってんのはなんでなんや
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こういうのを「原作愛のあるなし(制作側は仕事でやってんだからファンのような原作愛を求めるな)」にヌルく纏めるのは大ッッ嫌いなんだわ。「愛」のあるなしじゃあねえんだよ。ただの読み取り不足だ。むしろ「仕事する能力が低い」ということを「愛がない(から仕方ない)」て誤魔化すのをやめろ。
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冨岡は炭治郎への質問攻めにまったく関わろうとしない。それはとうぜん。しかしその間じっとしてたワケではなくて、アイツはアイツで仕事をしてんだわ。そういうとこまでは拾えずに、しかし甘露寺がドツかれてコケることだけは再現する…「原作再現路線」といっても「なんちゃって」のハンパなやつよ。
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そしてそれをゼスチャーいっぱつで静寂に戻すからこそ「お館様は絶対的な威厳を持っている」ということ、そして「どんなに興奮してても絶対にお館様からは目を切らない柱の忠誠心がすごい」ということが原作では表現されている。アニメ版はそんなもんゴミ箱に捨てて「見た目」の再現だけしかやらない。
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問われまくる主人公・炭治郎が聴き取れないくらいの発話の重なりがワッと起こるからこそ「”鬼舞辻無惨”とはそれほどまで重要かつ幻の存在なのか」「大物っぽかった連中がここまで動揺するほどのヤツなのか」ってなんだよ。表層を忠実再現して漫画のコマ進行を台無しにする漫画原作アニメが溢れてる。
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逆にいうと「コマ内に収まらない皆の勝手な言動は漫画では省略されている」ということ。吹き出しにある台詞がここの喧噪のすべてではない。ほんらいここを映像化したなら「ガヤ」めいて全員の発話が重なりまくって聴き取れないくらいになってるはずなんだ。昔の漫画原作アニメはそうやって翻案してた。
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冒頭提示した三枚は「ネトフリ版だけ乳袋がある」てこと以上に「"乳袋"と"その下エリアの皺の引き方"がぜんぜん合ってない」みすぼらしさに文句をつけてます。乳袋ができるくらい上下に緩んでるのに、乳袋から下はなぜか原作やOVA版のような上下に引っ張られてできる皺を入れてるからヘンテコだと。
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様式をそのまま再生産するということは、「様式が確立されるまで、しっかり考えて掛けていた往年のコスト」からそっくり逃れられてるということなんだから、たかが「なんでそういう様式になったか」くらいのことは考えてから描いてくれよ!てことなんです。
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最初はちゃんと考えて創っていたものが、その結果様式が確立していくと、しだいに様式の再生産だけをするようになって劣化する。「服の構造なんか気にしたことない。アニメで見たことある服の皺を引いときゃ済むじゃん」ていう意識を問題視してるんです。
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「わざわざ枚数をかけて芝居をさせてるのに、その芝居がシチュエーションに丸ごとあってない」「二号影をわざわざ細かくつけてるのに、つけかたがおかしくて効果が出ていない」みたいなのは「もっと手間をかけろ」じゃなくて「ムダに手間かけてるがソレそもそもやらん方がマシやで」つってんですよ。