原研哉(@haraken_tokyo)さんの人気ツイート(リツイート順)

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ロスで仕事をしている日本デザインセンターの大黒大悟が送ってきたもの。ビール飲んで問題を忘れる国はどこだっけ。ああ、アイルランド。スタウトか。
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人間は「私」という一世代を、なかなか乗り越えられない生き物。脳が私という幻想を作ってしまった。三世代後のことを考えて、目の前のトロを食べることを我慢できない。人類はよく考えるか、その程度の賢さであるということも自覚しておいたほうがいいのかもしれない。
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人工知能は人の営みのあらゆる無駄を絞りとって、富に変えていくようなところで働くのかもしれない。AIが生み出す最後のフロンティア。資本主義の終章はどうやら強烈な格差社会になりそうだ。
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柳宗理が逝去。
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日本の伝統住居は今日どんどん失われているが、失われているのは建築だけではない。空間秩序に呼応する身体所作までが同時に消えかけている。襖・障子・畳は美しいが、それと対をなす襖の開け閉てや立ち居振る舞い、そして他者への礼儀や配慮もそれに呼応して美しく出来上がっていた。
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「人は、自分を助けてくれるものにお金を払う」昨日の松浦弥太郎さんのお話は勉強になった。アピールするとか、評価されるとかではなく、助けてあげられるかどうか。これがお金を払っていただく営みの基本。肝に銘じておこう。
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水田はもっとも端的な景観資源。農産物の輸出入の話だけではもちろんないはず。多少不自然でも守るところは守らないと。
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できるアイデアばかりを探すと、発想は貧しくなる。できないと感じるアイデアも、丁寧に蓄積することで、圧倒的な未来資源をもつことになる。東北は今そのチャンスなのだ。
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ゼミ生達。いい答えを出そうとしないで、まずはたくさんトライしてみてください。結局、物事の上達や発見は「試行錯誤」につきるのです。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるというけれど、多数を撃ってまぐれ当たりを期待するのではなく、回を重ねるごとに徐々に的の中心に着弾が近づいていく。
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時を経たものが美しいのではなく、美しいものだけが、時を経て残る力を持っているのかもしれない。
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こうすべき、と言われて従うと大抵後悔する。やはり本能というか、直感的にこうしたいと強く思う方向に行くのがいい。データも見るが、それが思う方向に合致していると、心底勇気づけられる。
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絶対見ておいたほうがいい展覧会です。佐藤直樹「秘境の東京、そこで生きている」展。明後日、11まで。アート千代田3331。
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ハノイの旧市街。電柱にあきれる。この街の人のエナジーに相応するダイナミズムか。
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アメリカははっきり変わりつつある。暮らしのつつましさと、質と産地とコストに対する感度の高まり。質素へ向き合う姿勢。それは欧州でも感じる。そう言う風潮に感覚の目盛りをを合わせた方がいい。中国に引っ張られて、福袋を用意しすぎてはいけない。
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『白』から10年。yomiuri onlineで2年ほど連載していた『白百』が書籍に。紙の本で読む言葉を書ける時代に生きていることを噛みしめつつ。明後日10日発売。
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仕事は自分でつくる時代になる。デザインの仕事は価値の差配、微差のコントロール。自分の出来ることにどの程度の対価がもらえるかを考える。一方で、大きなお金はどのように循環しているかも知らなくては。
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スリランカの真中あたり、ホテル、ヘリタンス・カンダラマの階段の踊り場に置かれた、ジェフリー・バワ愛用のデスクとか椅子。建築は環境の最良の解釈。
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無駄な経験というものはない。苦い経験も、ひどい失敗も、死にたくなるような恥辱も、夢のように甘い経験も、乗り越え方次第で毒にも薬にもなる。
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評価されるのではなく、機能すること。地域が人口を増やしていくなら、都市よりも所得の多い事業を、地域に生み出す以外にない。眠っているものを資源と見定め、活用していく主体性と持続性。
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一方では、お金をたくさん稼がない代わりに、使わない。資源やエナルギーの循環もよりコンパクトに、という状況へ移行しようとする動きもある。マーケティングの網から逃れていく人々。
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松林図屏風のよう。吉野杉の密植の林。美しいというか、神々しい。人と自然が長い時間をかけてつくる景色。
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「使いやすくてきれい」を目標に、母親が持てるように考えました。スマホの機能は限定すると使いやすい。ケータイは2つ持つ必要があるので自分も持つかも。若い方々も、ご両親にいかがですか。8月に発売。帰省のお土産にいいですよ。japanese.engadget.com/2014/05/13/3-f…
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原ゼミ生。壁塗りに集まってください。自分たちがこれから1年使う空間を、他者任せで掃除や塗装をやってもらうことに耐えられますか?デザインは掃除から、というより掃除、なのです。
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デザイナーとは何かを自問することは多いが「何者でもない」というのはどうだろう。何者かにならないように、無数に仕事をしていくことで成長していく、という感じ。
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集合知の時代に力を持つのは「正しさ」ではなく「覚醒力」である。「正しさ」に言及し、それを論拠とする政治や行政の力は弱まり、「適性」や「希望」について、いかなる「目覚め」を誘発できるかが力となる。デザインは「覚醒力」をさぐりあてていく知性。