オミクロンの影響もあり、妊婦さんの感染事例も増えてきています。 オミクロンはデルタよりも病毒性(重症化リスク)が相対的に低いとはいえ、COVID-19にとって「妊娠」自体が重症化リスクです。ご家族含めどうぞ細心の注意を払って下さい。 オーサーコメントを書きました。 news.yahoo.co.jp/articles/b1aa9…
記事内に「北里大学との共同研究(非臨床試験)」と明記されていますね。 薬剤について、人への臨床的な治療効果を判断するのに、「非臨床試験」を根拠とするなんて聞いたことがありません。 本当に、ちょっと意味がわかりません。。 jp.reuters.com/article/kowa-i…
現在進行中の「第3相臨床試験」の結果が明確に出なければ、臨床的有用性としては何の意味もないです。 誤解されないようにご注意くださいね。
よく「産後の骨盤の歪みを治そう」というような表現を目にしますが、骨盤は硬い骨で構成されているため、変な方向に「歪む」ことはないです。 また1回の骨盤矯正で骨盤の容積が減ることや、ダイエット効果、明らかな見た目の変化も期待できません。 過度な広告に惑わされないようご注意下さいね。 twitter.com/obstetricsjp/s…
新型コロナウイルスに感染した母親が、母乳を通じてウイルスを赤ちゃんに感染させる恐れはないという研究結果です。 感染後でもワクチン接種後でも、乳児へ母乳を与え続けても問題ないという根拠になります。 「ワクチン打つと母乳にスパイク蛋白が〜!」は無用な心配です。 pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35042956/
今日のnews zeroで、HPVワクチン未接種を後悔している女性の特集が。 あくまでお一人の事例ですが、同じように検診で引っかかり、ワクチンを若い時に打てばよかったという思いを抱いている女性は少なくないでしょう。 メディアもupdateしてくれることは有り難い。 @ntvnewszero #HPVワクチン
なお、決してお母さんにもご本人にも、当時の判断を悩みすぎてほしくはありませんし、他人がもちろん批判することではありません。 多くの人が混乱した9年間でした。 今からこの流れを変えましょう。4月から接種の勧奨再開が本格的に始まります。 少しでも次世代に安心できる社会を残せるように。
HPVワクチンの定期接種年代は「小6〜高1相当」と設定されていますが、「12-13歳で接種した方が16歳頃に接種するより子宮頸がん予防効果はかなり高い」ということも重要な事実です。(既に海外からのデータあり) どうぞ知っておいてください。 そして、男性(男子)も接種することが非常に重要です。
Yahoo!記事を公開しました。 今回は「コロナワクチンと月経について」です。 最近になり、いくつかワクチン接種後の月経状況に関する研究報告が出てきました。 それらをもとに、現時点で妥当だと思える見解を述べました。 不安な女性も多いと思います。届くと嬉しいです。 news.yahoo.co.jp/byline/shigemi…
妊娠中にコロナワクチン(mRNAワクチン)を接種していた場合、生後6ヶ月未満の赤ちゃんが新型コロナウイルス感染症で入院するリスクが大幅に減るという研究報告が出ました。 小さな赤ちゃんを感染から守るための非常に有効な手段となります。 オーサーコメント書きました。 news.yahoo.co.jp/articles/af635…
父の最期を迎え、お世話になっていた施設のスタッフさんとお話をした際に「口数が少ない方でしたが、息子さんの話になると自慢気でしたよ。産婦人科医で今も大学院行ってる。やる時はやる奴なんだよ。」と普段からよく話していたと、聞きました。 全然知らず、思わず涙が溢れました。 ありがとう。
米国CDCのウェブサイトでは、明確に妊娠中や授乳中の女性へのコロナワクチン接種を推奨しています。 また、最近の更新で、妊婦に対するブースターショットが「受けられます」から「受けるべきです」に変更されました。 こちらの記事で解説しています。 news.yahoo.co.jp/byline/shigemi…
先日スタバのレジでトレイを受け取ろうとしたらコーヒーが溢れてしまい、慌ててトレイやドーナツを替えてくれたんですが、私が「そこ大丈夫ですか?」と指差したら「えっ、すみません!どこですか!」と謝られました。 まだ拭き取れてないところがあったと思い慌てたのだと思います。 でも、
米国CDCでは、コロナワクチン接種時に妊娠していた20万人以上の女性が登録されており、その副反応や妊娠関連合併症などを分析しています。 出産後までの経過を追うレジストリにも16000人以上の妊婦が登録されています。 その上で、妊婦への接種が推奨されているんです。 他国からの研究でも同様です。
研究用アンケート調査のお願いです。 働く女性の月経と就労環境について、聖路加SPHの学生さんより。 jp.surveymonkey.com/r/GG8YDTJ 産婦人科ではなく主に公衆衛生の視点で、私は本研究に関わってないのですが、大事なトピックのためご協力いただけると幸いです。。! ↓
個人的な見解ですが、私がもし悪性腫瘍や難治性疾患に罹患しても、何千万円というお金を治療費のために欲しいとは思いません。 保険診療の中で最も最適な治療を受け、早期から緩和ケアも並行し、日常生活をいかに苦痛なく、そして日々の時間を最大限有意義にするために持っているお金を使います。
今日(3月4日)は「国際HPV啓発デー」。 「HPVってなんだ?」というところから、みんなで知っておきましょう。 これは、女性だけでなく男性を含めた全ての人に関わる話なのです。 news.yahoo.co.jp/byline/shigemi…
「双子は一度に妊娠も出産も済むから羨ましい」と言う人が時々います。 お気持ちはわかりますが、双子の妊娠は想像以上に様々なリスクが跳ね上がります。 半数が早産になり、胎児異常や妊娠高血圧症候群の発症率も上がる。 大多数が帝王切開で、産後の育児も大変。 産後うつにも繋がりやすい。
まだまだ誤解が多そうなので再掲。 自然流産は約10-15%で起こり、そのほとんどでお母さん側の生活などに原因はなく偶然の出来事です。 そして流産後に次の妊娠が早いと流産率が高まる、ということはない。 流産後の診察・検査で異常なく、月経が一度あれば妊娠を試みて良いと考えられています。
もちろん、特殊な状況(流産時に大量出血した、感染を併発してしまった)などでは対応が異なるので主治医にしっかり相談してくださいね。 また、精神面で辛い状況が続いている際はもちろん無理せず、パートナーと相談しながら療養の時間をとることを大切にしてください。
子宮頸がん検診をしていると「初めての検査」の方も当然いらっしゃいます。 20歳だったり30歳だったり40歳だったり。 これまで受けなかった理由は様々でしょうが、医療者が「来るのが遅い」などと説教を垂れる意味はない。 大事なのは「よく来てくれましたね」の一言と最大限の配慮だけと思います。
男性が女性パートナーにできること(産婦人科視点) ・婦人科検診を促し、一緒に健康管理を気をつける(禁煙、適度な運動、暴飲暴食避けるなど) ・月経周期や更年期による気分や体調変化を意識 ・避妊と性感染症予防をしっかり ・健康情報の正しい取捨選択に努める ・自分もHPVワクチンを接種する
子宮筋腫が交通事故を引き起こすわけではないです。 もう何年も前のことですが、たまたま軽度の交通事故に遭った女性が運ばれてきて、全身に大きな外傷はないのにショック状態で、検査で腹腔内に多量出血が疑われました。 その方は未治療の大きな筋腫があり、それが衝撃で子宮からちぎれかけたんです↓
子宮筋腫って病気があります。 子宮にできる良性のコブで、できる場所や数、大きさによって症状が変わります。多いのは過多月経や頻尿(膀胱圧迫)など。 ただ、時に命に関わることも。 過多月経による多量出血→貧血・ショック状態もありますが、私が経験して一番怖かったのは「交通事故」でした。 ↓
そこからの出血が止まらず、ショック状態になっていました。手術で治療できましたが、そんなこともあるのかと内心ショックでした。 もちろん稀なケースではありますが、良性疾患でも、早めの治療や定期検診は命を救うことになるんだなと実感したことをよく覚えています。 ぜひ婦人科の定期検診を。