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乃木神社への参拝がただ軍国主義と関連づけて批判されているのを見るに、かつての日本人にとっての「乃木将軍」は忘れられて久しいのだなと思った。
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国会報道は統一教会漬けになってる間に政府はあれよあれよと戦時体制の準備を進めて敵地反撃能力まで来ちゃったわけだけど、機密保護法や安保法制の騒ぎは一体何だったのという感じはする。
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タリバンの主要構成員たるパシュトゥン農村の部族の男性にとって女子教育は、自分が触れ得ないコードに女たちがアクセスして、自分の知らない知識や概念を身に着けた、理解できない存在になってしまうということがあるように思います。
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昭和前期までは、漢文読み下し式の文語体がフォーマルな文体であった。漢文教育されてないと戦前の公文書とかも理解できなくなるのよ。
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吉良邸討ち入りは同士の統率や襲撃隊編成、情報収集、武器の選定と交戦規定の策定、さらに資金管理まで、周到な調査と準備で緻密に立案され、ほとんど破綻なく遂行された「軍事作戦」なんですよね。
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東京五輪、ロゴデザインにはじまり電通的なやり方がことごとく悪い方向に回ってる感じがする。
大手広告代理店のセンスと世間のトレンドが徐々に噛み合わなくなってきた亀裂がついに露呈したと言うか。
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少なからざる戦闘大隊群がマウリポリに拘束されたのが祟り、キーウやハルキウでロシア軍の勝ち目が無くなったのだから、ほぼ勝利と言ってよい。
世界戦史でもこんな事例は稀だな。
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古代から現代まで、貧苦の中で過程を持てず独身のまま死んでいった男女は多いのだが、記録や記憶は子孫により継承されるという性格上、独身者は長い間、歴史の陰に沈んだまま顧みられることは少なかった。
かく言う私もまた、歴史の陰の中に消えていく存在であるのだが。
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山県有朋が暗殺された伊藤博文を追悼した歌を菅前首相が安倍元首相に読み上げたの、見事な締めだな。
将来の歴史学者が必ず伝記のエピローグに入れるだろ。
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「本来の敵ではない」標的を銃撃したのは、社会に衝撃を与える効果を意図したものだから、明確なテロリズムでしょう。
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この防疫が無惨に崩れれば、非常時に備えない戦後憲法体制そのものが、国民の生命財産を保護しえないものとして、主権者たる国民自身により棄却される可能性に直面するだろう。現下の事態はそういうことでもあろう。
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昨日の「プロフェッショナル 仕事の流儀」はさあ、最終的に完成してヒットしてハッピーエンドだけどさあ。
クオリティ至上主義とやらに振り回されて関係者全員消耗した挙げ句に、誰も幸せにならなかったという例も世の中には転がってるわけでね。
何とは言わんけど。
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武断から文治へ、自力救済から公権力による法執行へという歴史の流れの最終局面で「武士とは何なのか」を突きつける形で赤穂事件は起き、時代に波紋を投げかけました。
現代の理非では簡単に断じ難い、この時代の価値観の問題がそこにありました。
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あと恐いのは薙刀で抵抗した吉良義周が武林唯七に斬られて昏倒した時、不破数衛門が薙刀の銀造りで義周と知りながらそのまま放置したこと。
義央の養子で実孫の吉良家当主なのに、とどめを刺していない。狙うのは上野介の首級、という大石の指示が不破のような狂犬クラスにまで徹底してる。
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是非はさておき、戦士としての極めて高度な任務遂行能力を目の当たりにした幕閣や武士たちの衝撃はいかばかりか。
武士である限り、この襲撃の見事さ、戦士としての才は否定できない。それを全く否定したら、そもそも何で武士が支配階級やってるのかという話になる。
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国民の個人情報を管理せず戒厳令的手段に拠らず、これまで低い死亡者に押さえてきたことは、まさしく戦後憲法体制の成果と呼ぶべきだろうが、いままさに累卵の危機にあることは確かだ。左派的な用法に倣うならば、これは「護憲の戦い」でもある。
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実際には過去の歴史において家庭を持ち子を成すことができるのは、それ自体が幸運な成功と評すべきなのだが、歴史は長らくその「勝者」のありようを自明として、「勝者」により語り続けられてきたところがあったと思う。
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なぜか海外で有名になっている、日本で起きたとされる都市伝説「存在しない国から来た男」の元ネタについての記事。そういや佐々淳行の本にあったな。
note.com/taraiochi/n/n1…
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幕末に自作された蒸気機関は真鍮製でした。鋳鉄を加工する水準に達していなかったのです。
本当に「スゲー」のは、蒸気機関や反射炉の研究を通して欧米との圧倒的な格差を思い知り、追いつくための資本主義の必要性に気付いたところでしょうか。
twitter.com/urakkun26/stat…
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あの戦争から得られる教訓があるとしたら、そのひとつは「昨日の戦争を前提にして明日の戦争を考えるな」だと思うんですよねえ。
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過去30年の経緯からすれば、タリバン最大の資金源かつ軍事技術供給元であったパキスタン軍情報部の組織的策動を疑うのが自然でしょう。
中国の関与を疑う人もいますが、中国とタリバンとの付き合いは浅く、また現在の米中関係でアメリカが非難しないはずがないので、その線は薄いと考えます。
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だからこの期に及んであのような呆れた論説を抜け抜けと掲載した琉球新報は、左翼でもリベラルでは全く無いどころか、もはや外国のファシスト勢力の走狗、全体主義の第五列としか言いようが無い。
twitter.com/tsukasafumio/s…
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この大作戦の司令官がタリバン内部の人間なら、突出したカリスマかつ天才のはずだが、それらしき名前が一切出てこない。この奇妙な匿名性は、背後のスポンサー組織による企画立案を疑わせます。
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残るパワーは核戦力だけだが、経済は石油とガスの輸出頼りというイラク並みの経済構造だし、スラヴの「兄弟国」たるウクライナに殴りかかってこの有様では、イランほどのイデオロギー的影響力も持たない。
それもまた憂鬱であるが、「でかい北朝鮮」は言い得て妙だ。