伊豆の美術解剖学者(@kato_anatomy)さんの人気ツイート(リツイート順)

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画家のエゴン・シーレは、ヘルマン・ヘラーという美術解剖学講師のアトリエに住み込み、人体描写を学んでいた。感情的に見える彼の人体描写は、誇張されているものの、骨の起伏やカーブなどの特徴が非常に正確である。
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ポーズは立体的な構図。対角線、ジグザグ、s字カーブ、円弧、三角形など。骨格を抽出すると構成要素がよく見えてくる。
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『名画・名彫刻の美術解剖学』よりamazon.co.jp/dp/B098B1SLCM/
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外形に影響する腺と脂肪体。女性ではこれらに加え胸部、腹部、腰部、殿部、にのうで、内股に脂肪が蓄積する。*書き込みは書籍の指示出し用。
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骨格の目視可能な部分(濃い赤)と見えないので推測で補っている部分(薄い赤)。濃い赤で描いた部分は、美術解剖学を学び始めた人にとって把握すべき優先順位が高いといえる。薄い赤で描いた部分は、体験や知識に応じて精度が変わってくる。
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指の長さはそれぞれ異なるので、節の長さや曲げたときの位置もそれぞれ異なる。
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毛流。美術解剖学では稀に体毛の記述がある。この他に毛髪の直毛や巻き毛具合、色彩など。添付はポール・リシェによる体毛の方向を示した図と毛根部の拡大図。体表にはいくつかの「つむじ」が見られる。
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デュシェンヌに基づく表情筋の模式図。
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膝から下の遊脚(体重がかかっていない脚のこと)。
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トポグラフィーの原稿書き終えました。夏に刊行予定です。
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11月のボーンデジタルさんの講座では「骨や筋を簡単にするとこうなる」という解説をしていきます。解剖学は難しいと思っている方も、骨格や筋肉をデフォルメして使う人もどちらにも有益かと思います。マイナーな用語はあんまり使いません。どうぞよろしくお願いします。 骨編→passmarket.yahoo.co.jp/event/show/det…
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鳥類の美術解剖学書。オーストラリアの研究者Natalia Baloさんの博論を編集した実用書。「花鳥風月」というように鳥類は美術のモチーフの一つだが、歴史的に見ても解説書が少ない。手頃なサイズとページ数なので、出版社さんが和訳本企画として手を出しやすそう。
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上手くなることに注目しがちだが、納得できているかどうかも大事である。どんな構造を描いているか判断できるようになると、これでいいのだと納得できる部分が増えていく。
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ベルニーニの『プロセルピナの略奪』。技術が高くなり、造形に余力ができると、指が食い込む表現など、物と物の干渉部分のリアリティに注力できるようになる(ただし、技術に偏りすぎると大きな形が失われる)。この像は足元のサポート部分がケルベロスになっている。