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いったいなにが始まるんです? ぜんぜん推理できないぞ……! twitter.com/hisui_ntv/stat…
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@801_CHAN 観劇後に「ほえー、しゅごい……」って呆然としていたら、いつの間にか水島監督に連行されて、おれは神谷さんと面会していた。な、なにを言っているのかわからねーと思うが、おれもなにをされたのかわからなかった……。
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あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。ふと思い立ち、翡翠と真ちゃんのショートストーリーを書きましたので、お年玉代わりにしばらく公開します。
note.com/sakomoko/n/n92…
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倒叙モノに興味を持った人は、ぜひ『古畑任三郎』を観てほしい。どの話も傑作なので……。いつも、あれには敵わないなぁと思いながら倒叙を書いています。
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とある回のカーテンコールを観た人には通じると思いますが(笑) でも監督も周囲の人たちも、何故か神谷さんがやりたがっていたと、そう思い込んでいたという……。いや、神谷さんもやりたかったようなんですが、まさかまた探偵役をやるとは思わなかったようで……。
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脚本のリクエストはこんな感じだったかしら。「ミステリであること」「横溝正史的な雰囲気を出したいこと」「一つの建物が舞台であること」「過去と未来の事件を行き来するような構成であること」「登場人物の人数が決まっていること」「過去は昭和や大正時代が望ましいこと」
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medium原作こぼれ話として、今日はkiramuneさんのリーディングライブを観てきたのですが(明日感想をツイートします!)、2019年公演のリーライ脚本として書かせて頂いた『幻視探偵』と『medium』はプロット思考や執筆時期が重なっていたということもあり、お互いに影響し合う部分があります。
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「いつかミステリやりたいから、そのときに協力してもらおうと思って連れてきちゃった」と水島監督は言っていた。神谷さんは「そのときは是非よろしくお願いします」と仰っていた。ひゃあ、こんな面白いものに協力させてもらえるならいくらでも頑張りましゅ、と噛み噛みになりながらさこもこは答えた。
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「二人の関係性とか、過去の事件とかが想起できるタイトルにできれば……」と、神谷さんの望まれる方向性をお聞きして、うーんと首を捻る。ところが、僕もすぐには思い付かず、ちょっと困った。これは持ち帰る必要があるかもなぁ、と思いました。ただ、スケジュール的にはこの場で決めるのが望ましい。
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結果、大成功だったと思います。伊藤さん凄すぎる。「幻視探偵」というギミックは、小説で表現するのが難しいと感じてて、お蔵入りしていたネタだったんですが、今回のリーライと絶対に相性が良いと思って蔵出ししたんですよね。伊藤さんとの相性、大正解だったと思う。
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ただそのままではひねりがないし、「もう少しドラマに絡んだタイトルにしたいですね」と神谷さんが仰ったので、その場にいた皆さんでタイトルを考えることになりました。とはいえ、なかなか妙案が思い付かず、長いことううーん、とみんなで首を捻る打ち合わせだったと思います。
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興奮してハイテンションになりながら、「頭の中を密室に喩えるんですよ! 帰ってタイトル回収できるように原稿を直しますんで〜〜!」と説明するさこもこは、閃いた探偵みたいに挙動不審だったかもしれない……。
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ともあれ、そこに『多重解決』のプロットは相性が良いと思いました。容疑者一人一人に主役となるドラマがあって、それぞれが犯行に至る動機や、殺害のシーンなどを描く……。できる限り、舞台に立つ皆さんにスポットが当たるプロット作りに『多重解決』はマッチしている。
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今回のお話は、本格ミステリの世界では『多重解決』や『多重推理』などと呼称されるジャンルです。一つの事件に対して、複数の解決が提示されて、そのどれもが正解であってもおかしくはない……。というような構造を取るものが多いのですよね。
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ただ、「伏線を読み返すことができない」の問題のクリアは難しく、もう、わかりやすく記憶に残るように伏線を張って、気付く人は途中で気付いてもらって、伏線を楽しみながら回収するお話になっても良いかな、という感じでお話作りをしました。
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原作では早々に「読者に犯人を推理させて、それ以上を考えさせない」罠があるのですが、ドラマ四話では、「犯人は誰なのか?」という問題に挑んでしまった時点で、真相に辿り着きづらくなるという構造になっていました。これは見事に成功していましたね。みんな犯人のことばかり考えていた(笑)
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これは、AグループBグループと、複数の演者さん達が演じることで、同じ脚本でも、まったく違う雰囲気になるよ、という水島監督の言葉から連想しました。だったらAとBとで犯人が違うと面白いかも→それは流石にコストが高いか→でも「多重解決モノ」ならば……。みたいな思考の流れですかね。
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僕は挫折しやすい性格でして、「作家を続けられないかもしれない」などと考えたこともこれまで多かったんですよね。それでも十年、続けることができたのは、読み続けてくれた読者の皆さんの力です。「あなたの物語で救われた人がいる」そうした言葉を頂けて、立ち上がることができました。
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さて、朗読でミステリをやる上で懸念したのは、「伏線を読み返せない」点でした。巧妙に伏線を張っても、真実を知ったあとに読み返すことができない。チケットを取るのが難しいという話も聞いていたから、二度観ることができる人も、そんなに多くないかもしれない……。
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まずは簡単に、シナリオができる経緯を……。水島監督と知り合ったのは共通の知人(@801_CHAN)のおかげなのですが、そのときにアニメの脚本の仕事もしたいんですよね、とアピールをしたら、本当にすぐ、リーライ2018のカラーズにご招待を頂き、『朗読劇』の先入観をブチ壊されてビックリしたんですよ。
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あとは密室の構造とか、推理の解説とか、朗読でどこまで丁寧に情報を伝えられるのか。ここはもう、演出の伊藤さんを信じるしかない。まぁ、カラーズを観させて頂いた時点で、「幻視」という映像的なギミックを組み合わせれば、この方なら絶対にわかりやすく伝えてくださるだろう、とは思ったんですが。
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『透明な悪魔』という呼称は原作にはないのですが、提案を頂いたときに、「あ、この二人の出演だからか?」と思って、それなら面白いのではと採用しました。このシリーズは原作からしてオマージュ、パロディ要素がちょくちょくあるので、こういうのが合うのではないかなと思いました。