某ワイドショーにコメントを求められ、「見出しはネット記事のままでも仕方ないですが、「見つかったのは一歳くらいの子供のキリンで、元々大人の半分ほどの背丈」「小人症のような病気」ということをちゃんと伝えて下さい」と言ったのにオールカット。最後には、新種?なんて煽りも。うんざりする。
正しい情報を伝えるご協力は厭わないつもりでしたが、「間違った・誤解のある情報」の信憑性を高める道具として使われてとてもしんどい思いをしたので、本件に関するテレビからの取材は全てお断りします。ご了承ください。
電話取材では「矮小化・低身長症キリンが正確ですが、難しいからミニキリンでも仕方ない」「子供のキリンなので、大人と比べて背丈が半分は明らかに言い過ぎで、だめ」とお伝えしました。 その後もう一度電話があり、「最初に知った時どう思ったか?」と聞かれ、その回答のみが放送されました。
「ミニキリン」の顛末をnoteにまとめてみました。 情報が歪んでいく様子を追跡してみた:「ほぼ嘘」のミニキリンが誕生するまで|郡司芽久 #note note.com/anatomygiraffe… twitter.com/AnatomyGiraffe…
英語版ロイターの「3行まとめ」で「背丈が平均の半分」という文章が登場していることを教えていただきました。ありがとうございます。 あちらもやはり、「センセーショナルなハイライトで釣る」という感じなのですね… twitter.com/kentarofukuchi…
いくつか追記して、noteにまとめました。 情報が歪んでいく様子を追跡してみた:「ほぼ嘘」のミニキリンが誕生するまで note.com/anatomygiraffe…
某ワイドショーについては、このツイートをみて連絡してくれ、「この表現の何がNGなのか?」も質問してくれたため、「わかってくれてる」と過剰に信頼してしまいました。ちゃんと伝えたと言っても、絶対に!という強い表現では言っていないので、私にも非があります。勉強になりました。
Yahoo!ニュースの記事タイトルが変わっている…!中の文章は変わっていませんが、きちんと発信すれば、対応してくれる人はいるんだなと多少は希望がもてました。 (「体高」は本当にただの間違いなので、そこだけでも「背丈」に修正した方が良いですよ) news.yahoo.co.jp/pickup/6382106
今回の本質はまさにこれで、今回はちっちゃいキリンがいるかいないかという話ですが、政治や国際情勢、医療関係の記事でも、ネットニュースやワイドショーでは同様の情報操作が起きているはずです。まずはそのことを頭の片隅に置いておくことが重要と思います。 twitter.com/taguchi2_0_1_6…
今週日曜日は@ikra_newife さんのYouTubeチャンネルでお話しする予定だったんですが、最後に二人で今回の件についても話すことにしました。ヅマさんは新型コロナに関する発信を積極的にやっているので、発信の仕方や情報の歪められ方には色々と思うところも多そうです。アーカイブも残る予定です。 twitter.com/ikra_newife/st…
年齢についての修正です。片方のミニキリンは、地主によると2014年生まれの3〜4歳児だそうです。それでもまだまだ未成熟の亜成体(キリンの寿命は20年ほど、研究者は0〜6歳を亜成体としている)であり、大人と比較して背丈が半分とするのは不適切です。
また、ジュリアン博士のご発言は「一歳くらいに”見える”」というもので、一歳と言っているわけではありませんでした。この点に関しては、私の誤解です。修正してお詫び申し上げます。
「最低でも1歳以上」「地主によると4歳」のキリンと大人を比較したのは、もしかしたら研究者が「はっきり年齢はわからないけど、ほぼ大人なのでは?!背丈半分のキリンなのでは?!」とアピールしたかったのかもしれないなという気もします。誇張したいのは、マスコミだけではないですものね。
3歳のキリンと大人のキリンの比較。論文のデータを元に背丈を求めると、左の3歳が3.6m、大人は4.4m。3-4歳で2.6mのウガンダのミニキリンを並べると、青いラインくらいですかね。4歳だともう一回り大きくなります。小さいけど、「背丈が半分」ではないです。 🦒平川動物公園のマサイキリン親子🦒
「キリンは、首と脚が長くて、他の動物には届かない高い場所の葉っぱを食べられる」とよく言われますが、野生のキリンが一番よく食べているのは「肩くらいの高さの葉っぱ」らしい。 onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.11…
【受験する君へ】 大学受験についてのインタビューを受けました。「試験会場にいる人は、蹴落とすライバルでもあるけど、4月からの友達候補だよ」という恩師の言葉は、今でもとても大事にしています。 健康に気をつけて、自分の努力と可能性を信じて、目一杯試験を楽しんでください!幸あれ! twitter.com/asahi/status/1…
プラハ動物園の「岩陰の隙間からこっそり覗く展示」、とても素敵だった。
現役で東大に受かった結果、「キリンの研究者になろう」と決意して、解剖学にハマっていく私を見て、眉を潜めることもなく、「そういう学問やそういう選択肢があるって知っていたら、私の人生ももっと面白くなったのに!羨ましい」と言ってくれた母親が、今の私を作っているんだなぁと改めて思いました twitter.com/AnatomyGiraffe…
デバネズミが歯を使って穴掘りするところ、ずっと見ていられるな。激しい。
ちなみに、デバネズミの「デバ」は、いわゆる人間の"出っ歯"みたいなものではなく、歯が唇を突き破って出てきた"出歯"です。口を閉じてても歯が外に出ているため、歯を使った穴掘りをする時に、口に土が入りこまないそうです。よく出来ている。 イラストを描くときはお気をつけください!
数年前から、キリンの血液に触れた場所が炎症を起こすことがたまにあって、キリンアレルギー疑惑があります。体調が良い時はならないので、あくまで疑惑ですが🦒 twitter.com/tama_lion/stat…
キリンに殺される可能性は低いが、ゼロではない twitter.com/ReaICosy/statu…
最近中学生に仕事について話す機会が数回あったんですが、「なりたい仕事」じゃなくて「何をして生きていきたいか」を考えてみようと言う話を必ずします。職業は世の中に沢山あって、「動物園・水族館で働く」にもいろんな形があります。動物園の機関誌編集に美大出身のデザイナーさんがいたりもする。 twitter.com/suymuc/status/…
NHK出版の「本がひらく」にて、生き物の体の構造や形、進化に関するエッセイを連載します。全十回の予定です。 第一回のテーマは呼吸!浅野文彦さんのイラストがとてま素敵なので、イラストだけでもご覧ください🦒 nhkbook-hiraku.com/n/n92b88f3e4a75
19歳の時に初めてキリンを解剖(正確には解体)した時の日記がでてきた。 この時の「楽しかった、感動した、身体ってすごいな」が、今でもずっと続いているんだなあ。