トラウマが体に刻み込まれると、緊張や警戒が強くなり、外の世界に意識が向きます。 恐怖が強くなると、自分の存在が小さくなり、他者の存在が大きくなって、他者にどう思われているかを気にします。 人に認められたい、嫌われるのが怖い、悪意を向けられたくないなど、この世界に安心できません。
小児期に逆境体験が多い人ほど、 体は緊張し、生存を司る部分は過剰警戒します。 頭の中では、勝手に考え事が浮かんできて、 好奇心の対象にはのめり込み、 嫌悪する対象には闘争・逃走の接近、回避が出ます。 不快な状況で問題解決できない場合は、硬直や凍りつき、パニック、解離、虚脱します。
両親が不仲や虐待、ネグレクトを受けた子供は、人生の局面において戦うしかなく、そのような行動パターンが体に染みつきます。 一方、両親の愛情に育まれている子供は戦う必要がなく育ちます。 人生において、逆境体験の多い人とそうでない人では、普段から人に対しての身構え方が全然違います。
発達の早い段階に外傷体験を負うと、自律神経やホルモン、免疫系に影響が出て、生きることが困難になります。 生存を高めるために、周りを気にして、観察者の立場に徹したり、表面上はあたかも正常かのように見せます。 思春期には、体調が悪くなり、大人になっていくと精神症状が出てきたりします。
トラウマや神経発達症の人は、不快な事の耐性が弱く、神経は張りつめて、一年中手足は冷たいことがあります。 季節の変わり目や温度差、気圧の変化に弱く、台風が近づくと、気圧のせいで体調を壊します。 低気圧で、体が縮み、イライラし、頭痛や腹痛、吐き気、耳鳴り、体が怠くて動けなくなります。
本来、人は生きていくうえで、自分を守るために辛い過去は、時間とともに忘れるようにできています。 辛い経験が、鮮明に、自分の身体や感情に残り続けるなら、辛すぎて生きていけないからです。 しかし、トラウマを負った人は、その傷が、記憶や思考、体に染みついて、忘れることが難しくなります。
トラウマや神経発達症の人は、寝ている間に不動状態に陥って、意識が低下して戻ってこないため、朝がとても辛くなる場合があります。 朝にうつになる傾向があり、起床後はお白湯を飲んで内臓の働きを戻し、歯磨き、シャワーで気分を覚醒させ、朝食をしっかり取って、ヨガで体を伸ばす習慣が良いです。
家庭環境に問題がある子どもは、苦しくなると、心を休めるための対象を探し出そうとします。 おもちゃ、空想世界、大切な人などを、自分だけの神様のようにして、他人には知られない心の奥深くにしまい込みます。 とくに大切な人に対しては、心を費やしてきた分、失うことを恐れて攻撃的になります。
ヨガがトラウマ治療に有効なのは、筋肉が現実を作るという点があり、筋肉の収縮と拡張により、心や知覚の在り方が変わります。 筋肉の状態により、防衛的な神経の働きが変わり、情動脳や理性脳、内臓、心まで変えます。 トラウマの人は、筋肉が慢性的に収縮しているか、伸び切ってるかもしれません。
痛ましいトラウマがある人ほど、原始的な防衛操作の中にいて、思考がグルグル、二手三手先を読む、最悪な事態を想定する、強迫観念が出ます。 不意を突かれると驚愕反応を起こし、不穏な気配には体が硬直して、動かなくなります。 身体の反応を怖がると、不動状態が慢性化し、トラウマが悪化します。
複雑なトラウマを負って、つらい状況にいる人は、これ以上傷つくことを避けようとして、誰にも見つからない場所で休みたいと感じます。 心と体が蝕まれると、自分が自分で無くなり、生きながらに死んだような状態になり、疲れ果て、深く掘り下げた井戸の中に閉じこもって安全を確保しようとします。
人一倍敏感なHSP体質の方は ・音や光、匂い、人混みに敏感 ・疲労やストレスを溜め込む ・情報処理しすぎる ・集団場面が苦手 ・体調不良が起きる ・親子関係でこじれやすい ・トラウマを負いやすい ・先読み癖 ・傷つきやすく生きづらい ・相手のことを考えて悩む ・パニックや恐怖症になる人も
愛情不足で育った子は、大人になっても自己肯定感が低く、自分には価値がないと思い込んで努力することを 諦めたり、他者の注目を集めることで自分の価値を感じたりします。 幼い頃から親に愛されず、心配されたこともなかったという経験は、自分が意識しないところで影のようなものとなり現れます。
トラウマを持つ人は驚愕反応が出ます。 ビックリすると心臓が縮みあがる、凍りつく、体からふっと離れる反応が出るため、人によって何度も殺されかけたかのように感じます。 苦手なことは ・音や気配 ・不意を突かれること ・想定外のストレス 健常者はこの反応を理解できないのですれ違います。
子どもの頃から安全感のない家で育つと、神経の発達が特殊になります。 大人になっても、家の中では、死んだふりの神経が支配して、ぐったりと疲れて、寝ることや空想に耽ることで安心を得ます。 一方、仕事や学校の行く時は、自分を奮い立たせることで、交感神経のスイッチをONにして活躍します。
慢性トラウマがあり、解離が強い人は、あたかも正常化のように見せて日常生活をこなします。 休みの日は、エネルギーが切れた状態になり、ベッドから起き上がるのを困難ですが、 仕事のときは、体のスイッチがONになり、一心不乱に頑張れて、優秀な成績を収めます。 過剰適応のあとは燃え尽きます。
生活全般にストレスと緊張が多くなると、体は戦うか防御して、大量のコルチゾールを分泌します。 長期に渡って、戦うことも逃げることもせず、生活のストレスに耐え続けていると、コルチゾールは低下して、全てが消耗します。 体が麻痺して、心が空っぽになり、時間・空間の概念がおかしくなります。
発達早期にトラウマを負った人は、人一倍敏感になり、人と関わり疲弊すると、人への関心が無くなります。 自然が友達になり、木や花、動物、鉱物、雨、風、無機質なもの、目に見えないものまで霊魂が宿っていると考えたり 想像上の友人と遊んだり、別人格化した魂の声に励まされたりする人がいます。
複雑なトラウマ持ちの人は、日常生活をこなすことに焦点付けられ、あたかも正常かのように見せています。 外からは特に問題がないように見えるかもしれませんが… 体の中にはトラウマを閉じ込めているため、些細なことでも敏感に反応して生きづらい人や、体を空っぽにして平然と過ごす人がいます。
複雑なトラウマがある人は、人間不信が強くて、好意を向けてくれる対象に対して、攻撃(過剰防衛)としがみつき(嫌い/行かないで)があります。 自分に向き合えば苦しくなり、一人ぼっちになる孤独に耐えれず、相手がいつ居なくなるのか心配で、実際にあるいは想像上の見捨てられ不安があります。
トラウマを負った人のなかには、他人が全て敵のように感じ、友人がいないと感じることがあります。 家庭や社会に自分の場所がなく生きるのが辛くなります。 そのような時は、自分が好きなものを集めてそれに囲まれることで安心感を確保できます。それがお守りや神様のようになり生きやすくなります。
虐待を受けた子どもは、その後、回復できないと、辛さや悲しみを内包したままの眼差しで世界を見ます。 社会に出て、人に会い、新しいことを経験しても、その闇のフィルターを通してのみ、世界を経験し、楽しみや喜びというものに気づかないままに、日々を過ごすことになります。 #抱えてる闇の深さ
人一倍敏感で傷つく子は、もともとは大人しく、怖がりで、この世界に怯えています。 年齢を重ねるにつれて、 暗く大人しい自分が嫌で、明るいふり、強いふりをして、本来の自分の感覚に蓋をするタイプか 人を避けて、誰にも本音や本当の感情を出さずに、空想や妄想に耽るタイプに分かれます。
情緒不安定のメンヘラ状態の人は、 嘘や裏切り、見捨てられを恐れます。 大事な人の一言一言や表情が いちいち胸に突き刺さり 真剣に受け止めすぎて 自分に余裕がないから 相手に振り回されます。 相手の出方に合わせて ハイテンションになるときもあれば 落ち込んでしょうがないときもあります。
慢性的なトラウマがある人は、 体がいつもビクビク怯えているため、脳に危険信号を送り続けています。 生きている実感が乏しく、この世界に積極的に関われなくなり、ただ型通りに生きる人生になります。 自分らしさを取り戻すには、 恐怖を楽しみコントロールしていきましょう。 #ジブンらしくいこう