226
発達早期からトラウマがある人は、過剰警戒で、交感神経が優位のため、神経系、免疫系、ホルモンバランスが崩れます。
原因不明の身体症状に苦しみ、喉の腫れ、息苦しさ、胸の圧迫感、片頭痛、肩こり、胃腸の痛み…
体内過敏と同時に外に過敏になり、気配過敏、聴覚過敏、化学物質過敏、電磁波過敏…
227
暗闇で生きる人は、色鮮やかな綺麗な街並みを歩くと辛くなります。
自分は闇でそれ以外の人は光…正反対だから関係を続けられません。
闇の中に長くいる人は、光の刺激が強すぎるため、辛くなり、光のない闇のほうが安心できます。
深い闇を抱える人ほど普通の幸せが望めないかもしれません。
228
トラウマを持つ人が、長年に渡って、脅かされる状況が続くと、体が極限にまで縮まってロックされます。
凍りつく防衛スタイルを持つ人は
居場所の無さ
手足の冷え
言葉や感情が突き刺さる
音や匂いに敏感
節々の痛み
忘れっぽさ
体調不良
将来への不安
苛立ち
金縛り
悲観的な考え
無表情
感情の暴走
229
小さい時から、無力に打ちのめされてきた人は、常に絶望し、苦痛に堪えながら生活しています。
外に出ることも辛く、誰の目にもつかないようにその場にいないふりをします。
現実に興味が無く、暗闇の中にいて、体は麻痺し、自分が自分でなくなり、半分は生きていて、半分はこの世に生きていません。
230
トラウマを抱えている人は、過去の人間関係で脅かされた体験をしており、人の嫌な面やドロドロした関係に疲れて、穢れを取り除きたいと望みます。
心の逃避先は、夢見がちな世界で、自然の美しさやアニメの世界、ひたすら純粋なものなど、それらに触れることで自分の内の汚れを洗い流そうとします。
231
トラウマという病がある人は、人から傷つけられるかもしれない恐怖や、脅かされる不安があります。
対人関係に敏感で、すぐに不安や動揺を感じて、合理的な脳が働かない場合は、感情の調節が効かなくなります。
複雑な人間関係を生き延びることができずに、八方塞りになり、逃げ道がありません。
232
家庭内で複雑なトラウマがある人は、生存のための脳領域が発達し、親の声、足音、物音などに対して、聞き耳を立てた生活を送ります。
警戒心が過剰になり、気配に過敏で、自分の体内感覚にも敏感です。
このような影響から、聴覚過敏になりやすく、他人の出す音が不快になり、人間関係がこじれます。
233
トラウマがある人のなかには、仕事などの役割に、自分を見出し、何でも全力で取り組んでしまう人がいます。
しかし、仕事を終えて、家に帰ると、どうしようもないほど倦怠感に襲われて、何もできなくなるかもしれません。
仕事の時は過覚醒で、家では低覚醒の解離状態になっている可能性があります。
234
複雑なトラウマを持つ人は、長時間、誰かと一緒にいることが苦手で、関わった分だけ疲れやすいです。
その代わり自然に癒されるようになり、木や花、動物、鉱物、雨、風、目に見えないものが大切になります。
繊細で感受性豊かなので、絵、小説、図鑑、音楽、自然、宇宙に詳しくなるかもしれません。
235
うつなどの精神疾患を患う人は、幼少時代から、人の顔色を伺いながら、本音を隠して、優等生でいる人が多いです。
自分の気持ちを抑え込むと、健全な成長が出来なくなり、あるとき爆発して、体が崩れ落ちます。
そして、心身が衰弱し、体力が落ちて、手足は冷え、自分の思う通りに動けなくなります。
236
幼少時代から、逆境体験が多い子供は、安心して、社会と交流する脳が育たず、脅威に反応して生存を高めるための脳が発達します。
生存を高めるために、最悪の事態を想定した生き方になり、想定外のことが起きても大丈夫なように、様々なことを準備しますが、一般の人と比べると、心配症になります。
237
子供の頃から、逆境体験(トラウマ)が繰り返されると、神経発達に障害が出て、気分や感情、思考、認知が歪みます。
安心、安全な環境で育った人は、適度な緊張とリラックスの間を行き来し、腹側迷走神経が育ちます。
一方、神経発達に障害があると、交感神経が過剰に働き、背側迷走神経が拮抗します。
238
複雑にトラウマがある人は、怒鳴られることが苦手です。
怒鳴り声が、自分に向けられたものではなくてもビクッとします。
この時、心臓が縮み上がり、痛みが走ります。
このような痛みの身体を持つ人は、苦手な人がいる場面では、常に緊張し、怯えて、焦りを感じて、毎日が辛く苦しくなります。
239
トラウマが強くある人は、様々な刺激に対して、敏感で凍りつきやすく、繊細に反応してしまいます。
体の中の安心感が育たなくて、場所によっては落ち着きがなくなり、じっとしていられなくなります。
このざわつきや不快感を抑えるため、自分の感覚を忘れさせてくれるものに依存する傾向があります。
240
子どもの頃から、緊張や警戒を強いられる家庭・学校生活を過ごしていると、神経が繊細になりすぎて、発達に問題が出てきます。
脅かされることが続くと、自分の気配を殺すようになり、死んだふりの神経が支配して、ぐったりと疲れたり、無気力になったり、ボーっとして空想に耽る生活になります。
241
トラウマがある人は、驚愕反応が出るため、気配に過敏で、後ろに立たれることを嫌がります。
また、不意を突かれることや想定外の出来事があると、心臓がドキドキし、ビックリすると心臓が縮み上がるような苦痛を伴います
このようなトラウマの凍りつきや虚脱反応は、健常者に理解されません。
242
小さい時から、複雑なトラウマを抱えて、親子関係のストレスが続くと、疲労や痛みが蓄積されます。
痛みが大きくなればなるほど、感覚は麻痺して、自分のことを知ることができなくなるか、自分のことを見なくなります。
自分のことが分からなくなると、外側の基準を軸にして生きるしかなくなります。
243
いつも言葉が荒くて、怒って、嫌みなことばかりいう親と一緒に生活している子供は、毎回その言葉が突き刺さり、傷つくことにも疲れ果て、本当の気持ちを隠して、当たり障りのない会話をするようになります。
本当に言いたいことは蓋をしてしまい、明るく振る舞う裏には、悲しみや孤独が隠れています。
244
機能不全家庭で育った子は、家族に憧れて幻想を抱くか、子供を作ることに抵抗があり、家族制度に疑問を持つ場合があります。
親子だから無償の愛を与える云々…愛情や家族について考え…複雑に葛藤します。
一方、ほど良い親のもとで育った人は、家族に対して幻想や疑問が持たない傾向があります。
245
親子関係において、あまりにも暴言を吐く親と一緒にいると、親の汚い言葉、荒げた声、きつい表情とかが子どもの身体にしみつきます。
子どもは、嫌な思いをするたびに、元気が失われて、影ができるようになります。
そういう子どもたちが社会に出ても、他者とうまく交流できなくなっていきます。
246
複雑なトラウマがある人は、ショックを受けやすく、人や音、振動、光などに弱くなります。
胸がザワザワ、心臓がヒヤリ、足がすくむ、体が崩れ落ちる反応が出ます。
トラウマがある人と、トラウマがない人では、体の反応(自律神経の働き)が違うため、同じ出来事でも恐怖の感じ方は2-10倍違います。
247
精神疾患の要因は、親子関係のストレスが大きいと言えます。
親の気配が気になり、声や足音などに意識が向く人は、緊張や警戒が強まり、血管や筋肉が収縮して、人間本来のリズムが崩れます。
生きづらい人は、慢性的に収縮しているか、崩壊している状態にあるため、自分を整える必要があります。
248
トラウマがある人は、自律神経系の調整(交感神経の過剰やシャットダウン)がうまくいかなくなります。
胸がざわついたり、心臓がどきどきしたり、足がすくんだり、思考が勝手に浮かんできたりします。
また、筋肉が張りつめて痛みになったり、慢性的な疲労感や睡眠障害など、影響は大きくなります。
249
子どもの頃から、とてもつらい毎日を送ってきた人は、これ以上苦しみたくないから、誰にも見つからない場所で休みたいと思います。
外の世界は危険なので、誰にも見つからない場所に隠れて、自分の中を深く掘り下げていき、その中に閉じこもることで、精神の崩壊を防ごうとします。
250
複雑なトラウマがある人は、嫌悪刺激(不快な状況)に対して、交感神経が活性化されるため、ちょっとしたことでも不安になり、動揺しやすいところがあります。
特に、人の言動や感情、表情に対して、自分の気持ちも動かされてしまい、生きづらくなり、辛くなったり、体が疲れやすいです。