中井 圭(@nakaikei)さんの人気ツイート(いいね順)

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アカデミー賞はこれまで作品を評価することを通じて、人間に対する尊厳、暴力に対する批判を世界中に訴えてきたはず。にも関わらず、その授賞式という本番で、世界に向けて一体何を発信してるんだ、ということです。そこは反省が必要だし、今後に向けて改めなければならないと思います。
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『線は、僕を描く』(10/21公開)、良作。物語ではなく光を追う映画。モチーフの水墨画が墨の濃淡で多彩に描き分けるように、深度の浅い画面に差し込む光の満ち引きで映画を描く。光の中で躍動する横浜流星と清原果耶が実に美しい。『ちはやふる』で動かぬものの描き方を学んだ、小泉徳宏監督の力量。
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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督作『DUNE/デューン 砂の惑星』(10/15公開)、デヴィッド・リンチもアレハンドロ・ホドロフスキーも、この出来を見せつけられたら納得するのではないだろうか。演出的にも間違いなくIMAXで観たほうが良いと思います。
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なによりも嫌なのが、こういう不祥事が先行して、祝福されるべき人たちの功績が埋もれていくことです。だけど事件を無視してスルーするのは良くないし、ネタとして消化するのではなく改善点として昇華する必要があります。起きた事件も祝福される人や作品も、どちらも適切に語られることを望みます。
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何のために歴史を学んできたのかを考えさせられる。学生時代は点の取りやすい暗記科目として向き合ってきたけど、大人になった今、人類が繰り返してはいけない過去からの提言として、歴史を受け止めていく必要がある。過去の歴史を描いた映画も同様に、現在や未来にどう生きるべきかの指針となる。
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次の選挙あたり、一回、試しに有権者が9割くらい何でもいいから投票してみたら、私利私欲にまみれた政治家たちは肝を冷やして、今よりずっと国民の方を見た政治をすると思うよ。試しでいいからやってみませんかね。
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大友啓史監督作『レジェンド&バタフライ』(1/27公開)、木村拓哉が生涯2度目に演じた織田信長は、新たな信長像を提示する。それは綾瀬はるか演じる濃姫との対等な関係性という現代的アプローチによって成立した。大友監督らしい、映画館で観ることでしか伝わらない異様なディテールとスケールがある。
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厚労省によると一人あたり毎時30㎥の換気であれば「換気が悪い空間」には該当しないので、床面積1㎥あたり毎時75㎥以上が要求される映画館は基本的に問題ない。ただし密閉回避で感染を確実に回避できるわけではないので、引き続き客席をあけるなどの対応は必要かもしれない。でもグッと安心感は増す。
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『トップガン マーヴェリック』の撮影賞候補の落選は衝撃でした。現代において映画とは何かを問いかける意味で、時代の変化の結果かもしれない。それでも、この撮影へのこだわりが相対的に評価されなかったというのは、正直なところ、過去と現在と未来を示すアカデミー賞としてどうなのかと思います。 twitter.com/EijiroOzaki/st…
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映画興行が抱える最大級の問題点は、作品数の増加と上映期間の短さだと思っています。現代は作品数が多く縫うようにスケジュールを組んでいて、ひとつの作品と長く付き合うことができません。ジワジワと観客に響いてきて大ヒットの構図には、ロングランする劇場の覚悟や調整のとんでもない労力が必要。
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加藤シゲアキさん主演の舞台「粛々と運針」、生と死の選択を個人の意思と周囲の思惑の衝突で描き、正面から問い直すのが現代的。特に出産をしない人生についての議論は、役を演じた徳永えりさんの叫びとともに、その切実さが残響として心に滞留する。アクセントを加えるディジュリドゥ、GOMAさん見事。
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映画館での映画鑑賞について、アンケートを作りました。集計結果をみなさんと共有したいと思っています。急ぎ作ったので質問に不足もあるかと思いますが、よろしければご協力ください。個人情報は取得しません。所用時間は5分くらいです。お友達にもぜひ。締切は3/28です。 forms.gle/bK4cfNVpSuo781…
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自分が生まれてから今が最もめちゃくちゃな世の中だと思うけど、それは単純に政治が腐ってることよりも、腐った政治を正す機能が民意で停止していることにある。社会に対する諦めと無関心がここまで侵食しているのは、緩やかな自殺をしているようなものだ。
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『夜明けまでバス停で』(10/8公開)、コロナ禍で追い込まれバス停に寝泊まりせざるを得なくなった女性。社会が困窮し人の心に容赦がなくなる様は苛烈。本作が描くのは我々が直面した現実で、他人事として観ることはできない。同時に本作は、タランティーノ同様、現実に映画の魔法をかける救いがある。
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ミソジニーは、明らかな社会問題。にも関わらず、社会の大部分が見ないようにしてきた。存在していることをないものとして振る舞う行為により、課題は放置され、本来は起きなかったであろう事件や問題は生まれ、それが問題視されたり解決されることもなく、何度も繰り返されていく。認めることは大事。
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おかしいことに「それはおかしい」と声をあげることは、社会の健全さを保つために大切だと思う。異常なことが沈黙によって容認されているように見えると、社会の歪みが加速する。
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だから、政治なんか興味ないし自分には関係ないと思っていても、選挙に行かないといけないんです。ちゃんとまともな人を選ばないと、結果的にぼくらが大切に思っているものが損なわれてしまう。一見無関係だと考えていても、全部繋がっているのが社会です。
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なるほど。コンセッションは映画館ビジネスにおいてインパクト大きいですからね。座席フル使用にして飲食NGにするか、座席50%使用にして飲食OKにするか、どちらがビジネス的にメリットが大きいかは検証しないとわからない部分もありますね。 twitter.com/ryotagayuku/st…
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白石和彌監督のインタビュー後編を公開しました。松坂桃李さんと鈴木亮平さんによる「異形のバディ」、撮影現場のハラスメントの現状、白石さんの覚悟と決意表明など、濃い話を聞くことができました。/『孤狼の血 LEVEL2』で挑んだ改革 白石和彌監督インタビュー(後編) ashita.biglobe.co.jp/entry/2021/08/…
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『銀河英雄伝説 Die Neue These 激突 第三章』(5/13)、コツコツ観てます。遂に要塞戦本番を描くが、原作とも石黒版とも違うアレンジを加えることで、旧来ファンにとっても見応えあり。シュナイダー涙目。何よりこの三部作の結末が意外な着地点を迎える意味で、Die Neue Theseの早期展開が望まれる。
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いつまでもあると思うなミニシアター、ですよ、本当に。全国のミニシアターを巡り、スタッフにお話を伺っていますが、現在のミニシアター経営は本当に過酷なんですよ。閉じることが決まってから、行きたかった、残して欲しかったとかではなく、まだ何とか残っているうちに、行きましょう。 twitter.com/chunichi_denhe…
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『孤狼の血 LEVEL2』の公開を8/20に控える白石和彌監督にインタビューをしました。前後編でお届けします。前編は、映画の未来、配信作品におけるものづくりの姿勢、映画業界の労働環境、前作の役所広司さんから松坂桃李さんへの継承など、踏み込んだ話をしてもらいました。 ashita.biglobe.co.jp/entry/2021/08/…
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Netflixのドラマ「新聞記者」観終わりました。こんなに腐りきった社会でも、要所に心ある人たちがいるのなら、まだやり直す余地は残っていると、絶望に近い夢を見せている。このメッセージは、序盤に明示される「上の方で決まっているんでしょ」という無関心層を包む諦念に、メタ的なアンサーを返す。
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今年のヨコハマ映画祭の内訳はこのような形ですね。『恋は光』、おめでとうございます。『恋は光』は、映画ファンに近い映画賞に本当に強いですね。
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次の政権が右派だろうが左派だろうが、ずっと変わらない体制は必ず腐るので、空気の入れ替えやリプレイスは定期的にやっておいた方が良いです。そのために、何かあればリプレイスが起こり得る政治環境を社会でちゃんと作っていかないといけない。圧倒的な与党の存在というのは、社会的に危険度が高い。