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エスプレッソのダブルを就寝3時間前に7週間飲み続けると昼夜リズムが40分ほど遅れるそうです。先週の「サイエンスTrans Med」誌より→goo.gl/jG6FNy(日周リズムを作る神経を摘出し、培養した細胞にカフェインをかけても同じ効果が出るとのこと)
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一卵性双生児でも、片方が同性愛者、もう一方が異性愛者であることは珍しくありません。つまり遺伝子だけは差異を説明できません。その人の性的指向は、むしろ、DNAのメチル化サイトから高確率で予測できるそうです。先週の『サイエンス』総説より→goo.gl/LtznHY
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「ピーター原理」の行く末:組織の上層部はいずれ無能な人で埋まる。なぜなら皆自分の無能さが露呈する地位までは昇進できるが、そこで出世が止まるから(←以上がピーター原理)。そんな無能な人が人事を握るため組織はさらに悲惨なことに。文献例→sciencedirect.com/science/articl…
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ヒト社会の経済活動は、平均気温13℃くらいが最大で、これより高温だと急速に低下するようです。今朝の『ネイチャー』誌より→goo.gl/mBkCSx(この傾向は農業・非農業産業のどちらでも見られ、また世界のどの国にも当てはまる普遍則だそうです)
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覚えた単語をノンレム睡眠中に聴くと記憶が強化されます。しかし、それ以外の音があると効果が消えるそうです。今日の『ネイチャー通信』誌より→ goo.gl/P6yRiS(例:Dogを覚えるときは、Dogとだけ流せばOK。「Dog イヌ」と連続させるとダメ。ふむ…)
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①犬派は規則に従順、②猫派は感受性豊かで孤独と芸術を好む、③犬派は自信過剰、④猫派はIQが高い。昨年の調査→goo.gl/PhQOZO(犬派は猫派の約5倍数いるそうですが、そもそも派を二分できるのでしょうか。犬派は猫が嫌いで猫派は犬も好きな傾向があるような…)
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各つがいが2匹の子を残せば種は維持できます。これより多数の卵や子を産む目的は、子孫繁栄ではなく、捕食者への栄養補給。これを円滑に遂行するために脳はオピオイド(脳内麻薬)系を発達させました。無痛恍惚の状態で相手の胃袋に移動できます。参考goo.gl/u9Rui0
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脳の使い方には妙なクセがある!? 脳活動のパターンを見ただけで、その脳の持ち主が誰かを当てられるそうです。特に前頭葉に個性があるようです。先月の『ネイチャー神経科学』誌より→goo.gl/aVMeQt(箸の使い方と違って人のふりを見て自己修正できませんからね)
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同じ食べ物でも食後血糖値は人によってバラつきますが(←つまり食事指導の普遍則はない…)、大規模データ解析によって腸内細菌など血糖値の個人差が生じる理由が分かりました。今朝の『セル』誌→goo.gl/QUiRxf(各個人に最適な食事療法もデザイン可能とのこと)
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数式効果(Nonsense Math Effect)→ 報告書や論文に数式が出ているだけで(仮にその式が間違っていても)評価が高くなる現象。こちら→goo.gl/A5rXC0
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鳩の群れのリーダーは、単に速く飛べるから先頭にいるだけで、必ずしも先導能力が高いわけではないそうです。ところが先導しているうちに効果的な経路を選ぶ能力が伸びてくることがわかりました。先週の論文より→goo.gl/8Kd9oC(必要は発明の母。地位が鳩を作る?)
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「相手の取り分が自分より多くて不公平だ」という不快感は(世界のどの文化でも)子供の頃から生じるが、逆に、「自分の取り分が多くて申し訳ない」という不快感をいつ獲得するかは育った環境によって異なるそうです。今朝の『ネイチャー』誌より→goo.gl/w9roM9
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人工知能がついに「字を書く能力」を手にしました! 文字を見ただけで自動的に学習し、人の手書きと区別がつかないレベルの字を書けるだけでなく、違和感のない「新文字」さえ創造できるそうです。もはやアートですね。今朝の『サイエンス』誌より→goo.gl/Nflj1A
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一夫一妻のはずのハタネズミですが、実は、若い雄の25%は浮気します。この浮気症の遺伝型が見つかりました。記憶力が下がる遺伝型でした。先週の『サイエンス』→goo.gl/JbRypy(ちなみに浮気者は妻を奪われる率が高く、これが生物多様性にも貢献するようです)
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こしとも いちんねかん ありとがう ござまいした
(単語の最初と最後の1文字か2文字が正しければ文章を容易に読むことができます。こちらの論文→goo.gl/Vyti5q)
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えけめせて えめでてえ げぜえめせ
(日本語は全部「エの段」で発音してもほぼ意味が通じます。では、なぜ言語は母音を多数備えているのでしょうか。音韻余剰性は言語学の重要なトピックの一つです。 → 古代ヘブライ文字が子音だけの表記だったのは実は合理的!?)
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考え方や趣味習慣など「似た者同士」は集います。名前や誕生日が同じというだけで同朋心が芽生えますし、容姿が似た者同士も集う傾向があります。写真から好みを選ばせると、なんと5歳児でも自分に似た顔を選ぶそうです。今朝の『プロスワン』より→goo.gl/ocBlPc
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清き心で眺めて下さい。幼児たちに見せたら即座に「イルカだ!」と喜んでくれました(笑) この作品の題は「イルカたちからの愛のメッセージ」。スイスの芸術家サンドロ・デル・プレートが描いた絵画(部分)で、10匹のイルカが戯れています
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【告知】 新書『ココロの盲点 完全版』がいよいよ来週発売です。久々に納得のいく力作に仕上がりました。
(「はじめに」全文 → goo.gl/JWeq47 )
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「この玩具では遊ぶな!」と禁止されるとかえって魅力が増します。「禁断の果実効果」(俗称「カリギュラ効果」)と呼ばれるこの心理傾向は、成長過程での社会適合として身につく現象だそうです。幼児では禁止されたら素直に魅力が減じます。この論文→goo.gl/j3CDsh
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「なぜ能力の低い人ほど自分を「過大評価」するのか」
gendai.ismedia.jp/articles/-/474…
(これも講談社さんが作ってくださった新著『ココロの盲点 完全版』の宣伝サイトです。長いです(汗)。いよいよ明後日の発売になりました。楽しみです)
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ネズミは、ストレスや恐怖を味わった仲間に共感し、毛づくろいなどで慰めるそうです。先週の『サイエンス』誌より→goo.gl/ytQbE6(慰めてもらった相手は実際に不安感情が減るとのこと)
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腕時計のように巻くだけで心拍や体温、血糖値、塩分、血中酸素などを随時測定してくれる装置が開発されました。今朝の『ネイチャー』誌→goo.gl/8XfLHH(スマホに接続すれば個別医療の実現に大きく前進ですね)
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偽物のブランド品を身に着けていると、誠実でなくなり、ウソが増え、さらに他人のモラルさえ低く見積もるようになります。この論文→goo.gl/LfXsmm(当人も周囲も、この「偽造自己バイアス」に気づかないので、タチが悪いのだそうです)
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革新的なアイデアを思いつたり、新鮮な意見を提案できる、いわゆる「創造力豊かな人」は、じつは、モラルが低いそうです。この論文→ goo.gl/C55SNb(反道徳的な行為についても、それを正当化する理由を自ら創作して自己肯定する傾向があるのだそうです)