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これは政府の勇み足というか、感染症対策分科会には相談していないか、少なくとも専門家からの推奨ではないような気がする。目線が海外の観光客に向いてないだろうか?
www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
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前からやっていたとはいえ、政府が今になって急に「マイナンバーカード普及は待ったなし」的な態度をゴリ押して着たのは、どうしても「統一教会へのツッコミを回避する煙幕だろ」的な見方をしてしまう。
そもそも論として「大事なカードを普段から持ち歩く」運用がありえない。
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大事なことは何一つ決断しないのに、どうして変な方向ばかりに決断力が高いのか。。
起きる前から、自ら選択肢を絞ってどうするんだろう。
nikkei.com/article/DGXZQO…
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先週末ぐらいから、紹介先基幹病院から「そろそろベッドが厳しいです」的なお話を聞くことがあり、体感に一致している。。
www3.nhk.or.jp/news/html/2022…
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「一年ぶりにレクリエーションを再開しました」という施設の第一弾が合唱会で、さすがに大胆すぎだろうよと眺めていたら、今週に入って感染者多数で診療不可に。。まだまだ油断できない。
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こういうのを取材するのなら、本当にそう思って行動している人と、そっちの方向に商機を見出して乗っかっている人とを区別して、両方に取材してほしい。混ぜちゃうと実態が見えてこない。
business.nikkei.com/atcl/gen/19/00…
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「物事には正解がある。きちんとやれば誰でも正解に到達できる」みたいな信念は、医療の現場と致命的に相性が悪い。
学校の先生の、さらにごく一部だけれど、こうした信念を生活全般に適用している人がいて、そうした人への病状説明はものすごく厄介。
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以前勤務していた大きな法人にも、役職の上流に、「元〇〇」の肩書だけはやけに立派な、何をしているのか下々からは全くわからない人たちがいた。
アドバイスと称して、「君たちサッカー選手は見過ごしているようだが、ボールは手で持って走ったほうが早いんだ」みたいな助言が降りてきたりした。
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「異業種の有名人がくださったアドバイス」で役に立ったことは、正直何一つなかった。
「足じゃなくて手を使えば?」的な指摘に、「うぉぉ!手を使えばよかったんだ!!キラキラ異業種すげぇ!」みたいなエピソードが一つでもあればよかったんだけれど。
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「アナフィラキシーにエピネフリン」は誰もが習う当たり前の知識だけれど、実際にアナフィラキシーを生じた患者さんにエピネフリンを筋注した経験のあるドクターは、救急外来や循環器内科勤務ならともかく、そこまで多くはないんじゃないかと思う。
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ヤコブ病は一人しか遭遇したことがない。。
神経内科の専門家でも、主治医として10人も診断したドクターなんて居ないんじゃないだろうか。。 twitter.com/mph_for_doctor…
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甘利明が出てくると、「何だ、ただの利権だったのか」みたいな変な安心感がある。。
asahi.com/articles/ASQDH…
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「一日の死者が過去最多を更新しました」と、「その感染症について、今後警戒のレベルを緩めます」的な決定と、素朴に考えて矛盾以外の感想が出てこないのだけれど。何を言っても「お金がないからもう無理」に行き着くにせよ、雑にやらないでほしい。
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朝のニュース、「死者数が過去最大を更新しました」からの「全国旅行支援再開です」の流れはどうみても狂ってるようにしか思えないんだけれど、政府はどう整合取ってるんだろう?
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プロジェクトX的な大逆転が、昔はどうしてできたのかといえば、「ピンチの現場にはたくさんの技術者がいて、今の感覚なら十分ある予算を、当時はピンチと言っていた」に尽きるんだと思う。
父親世代の大学は、子供心に遊んでいるようにしか見えなかったし。遊びがあるから発想もあったのだろうし。
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地下鉄サリン事件の昔、住友製薬が赤字前提のPAMを作り続けていたおかげで、多くの人が救われた。
合理化の昨今、「この薬途切れたら患者さん死んじゃうだろうよ」レベルの薬剤が、普通に在庫切れになる。どこの薬局も自分の在庫が精一杯で、譲り合いも難しい。
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ノルアドレナリンに供給制限がかかり、IABPカテーテルに供給制限/停止のアナウンスが流れた。この状況血圧低下の患者さんを診療するにしても、使える選択肢が大幅に減る。もちろん昇圧剤は他にもあるけれど、いつも使っている薬剤が使えない状況は、異常に過ぎて。
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集中治療室で「ノルアドレナリンが使えません」という状況は、料理屋さんで「鰹出汁が使えません」ぐらいに異常な事態で。
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8回もの感染ピークが押し寄せてもなお、国の医療体制は変わらない。現場がどうにか対応しているギリギリの余力抽出に頼ってばかりで、根本的な骨格が動かない。
特撮ヒーローなら、クライマックスの変形合体メカが、集まったのに、そこから3年間ぐらい、BGMだけ流れて変形しないのが昨今。
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「医療崩壊」という言葉には様々な切り口があるけれど、「当たり前の症状で基幹病院の外来に受診できない」「痙攣や血圧低下といった致死的な状況に対応する薬剤は薬局の在庫を見ないと選べない」の時点で、すでに政府の失敗だと思うのだけれど。医師になってから20年、ここまでひどい状況はなかった。
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5類への緩和、高齢者診療の現場からは、「お願いだからやめてくれ」としか思えない。治療薬は高価だし、保健所にお願いしないと搬送先の病院が見つからないこともそうだし、コストカットするならそこだ、というのは分かるんだけれど。
sankei.com/article/202301…
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今日も一人、ラゲブリオを5日間、問題なく内服できた患者さんが、6日目にして急変した。救急隊と、自分たちと、新型コロナウイルス感染症専用ダイヤル経由で保健所の人たちと、神奈川県内5つの市をまたいで、1時間半かかってようやく搬送先がお願いできた。保健所の人が見つけてくれた。
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「コロナウイルス感染症の5類化」は、急変した患者さんについて、搬送先の検索業務から、保健所が外れることになる。業務がものすごく歪なまま数年、どこも限界なんだろうけれど、情報を一番持っているところが撤退すると、おそらくすべての負担は救急隊に行くんじゃないかと思う。
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でも「マスクを外せ」とか「基準を緩和しろ」みたいな判断を、政府が普通に選択するようになった昨今は、たぶん医療従事者というものが、今は怨嗟の対象や、「安全に叩ける連中」的な存在になりつつあるんだろう。
現場がベストを尽くしても、尽くしたベストがユーザーに喜ばれるわけではなく。
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医療従事者がベストを尽くし、得られた結果が患者さん側の満足につながらないケースは多々あって、そこから病院が恨まれても、昔は「それが患者さん側の満足につながるのなら」と争わなかった。
SNSの昨今、その状況になったら相手を徹底的に叩き潰す覚悟で反論しないとえらいことになる。