226
@sosotakei mRNAで作る部品とは、蛋白質です。
つまりmRNAをつかった新型コロナワクチンは、新型コロナウイルスの、ある一部の蛋白質の設計図を使ったものということです。
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@sosotakei さて、新型コロナウイルスは、ボールの表面にたくさんのブロッコリーが突き刺さったようなカタチをしています。
ブロッコリーにあたるのが、スパイク蛋白です。『新型コロナウイルスが人間の体に入り込むときに重要な蛋白質』です。
mRNAは、そのブロッコリーの一部に関する設計図ということです。
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@sosotakei ハンドルだけで車を走らせることができるなんて思う方はいらっしゃいませんよね。
ですから、この設計図(mRNA)だけで新型コロナに感染するなんてことはありません。
mRNAという名称は聞き慣れないかもしれませんが、内容がわかると心配が減るかもしれません。
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@sosotakei このスパイク蛋白質に対する抗体を、その人の免疫細胞に事前に作らせておくわけです。
もちろん、原本の設計図(DNA)は別に保存されていますので、このコピー(mRNA)が、その人のDNAを書き換えるなんてことは、できません。
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@sosotakei mRNAを利用したワクチンは、昔から研究されていました。
利点が考えられたからです。
1) 車全体の設計図(DNA)を全部つくるわけではなく、ハンドルのみの設計図(mRNA)なので設計変更が比較的簡単
2) コピーをとり使うので、設計図そのもの(DNA)を書き換えてしまう心配がない
といった点です。
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@sosotakei しかし、なかなか実用化に至りませんでした。
その原因のひとつとして、この設計図のコピー(mRNA)は、すぐ消えてしまうという欠点があったことです。
コピーをとって、ハンドルを作ろうとしたときには情報が消えてしまっているという感じですね。
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@sosotakei そこで、すぐに消えないようにする方法が模索され、それが『大きな分子量の化合物で覆う』という方法でした。
なお、この大きな分子に選ばれた物質のひとつが『ポリエチレングリコール』です。
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@sosotakei 実は、このポリエチレングリコールは、さまざまな日常のケア用品に含まれています。
例えば歯磨き粉やシャンプー、化粧水などにもよく入っています。
極稀に、この物質でアレルギーを起こすことがありますので注意は必要ですが、基本的に安全な物質です。
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@sosotakei さて、ここまでわかってくると、『実際にかかる』のと、『mRNAワクチン』のリスクの差は推測することができるでしょう。
というのも、ウイルスが体の中に入ってきて増えるとき、多くのmRNAをだすからです。
ウイルスは自分自身だけで複製を作ることができない(雑に言うと子孫を残せない)のです。
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@sosotakei コロナウイルスは、スパイク蛋白をもちいて、人間の細胞に融合し、細胞の膜を突破します。
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@sosotakei そして、ウイルスの遺伝情報を細胞の中に入れ込んできます。
ウイルスは、自分自身で増えることができないので人間の細胞を利用して増えるのです。
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@sosotakei 人間の細胞を利用するだけ利用して増殖し、次のターゲットをさがすわけです。
この際、スパイク蛋白だけでなく、多様な、そしてたくさんのmRNAを作ることは、簡単に想像できるかと思います。
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@sosotakei すなわち、mRNAワクチンで使用するmRNAは、スパイク蛋白(ブロッコリー)の一部を計算して使用します。
新型コロナにかかったときは、多種多様なmRNAを作り出すのですね。
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@sosotakei mRNAワクチンのリスクのひとつが『心筋炎』です。心臓の筋肉の炎症、ですね。
ワクチンに関連した心筋炎は100万人あたり10人程度発症するのではないかと推測されています(研究により差あり)。
なお、ワクチンによる心筋炎は『軽症』で自然に改善したことがわかっています。
Jama 2021; 326:1210-2.
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@sosotakei 一方で、新型コロナそのもので心筋炎が起こることも想像できると思います。
実際に、新型コロナで起こった心筋炎は、はるかに頻度は高く、そして軽症ではない方も多く、その後の心臓の機能に関しても心配を残すケースが多くなります。
N Engl J Med 2021; 385:1078-90.
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@sosotakei 血栓症(肺塞栓といって、肺の血管が詰まるといえばよいでしょうか)のリスクは、ワクチンでは上がらず、新型コロナの感染で大きく上がることがわかっています。
JAMA Intern Med 2022; 182:1063-70.
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@sosotakei では、実際にワクチンでどれくらいの方のリスクを下げたのでしょうか。
最近、日本からの研究があり、ワクチンにより感染リスクを33%、亡くなるひとを67%減少させたとされています。
Lancet Regional Health – Western Pacific 2022; 28.
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@sosotakei そもそも、1億2千万人の方が住む日本では、毎日多くの方が亡くなっています。
ワクチンを接種しても、しなくても、です。
本来は、その差をしっかりだしていくべきですが、残念ながら、日本におけるワクチン接種後の統計は不完全なものです。
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@sosotakei しかし、海外できちんとした制度のもとで行っている地域もあり(V-safeなど)、それらからはワクチンによって重篤なリスクは上がらないことが示されています。
ですので、全体として、ワクチンの効果は認められるものであるといえると考えています。
(了)
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【NEW!】重症になりやすかったデルタ株より、オミクロン株が軽症ではないかという研究結果は複数あります。
しかし、従来株などとの比較は十分ではありませんでした。
そこで最近、いくつかの因子を調整して比較した研究結果がCIDに報告されていましたので共有します。
pediatric-allergy.com/2022/12/30/sar…
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【定期】おせちには『ぎんなん』が良く入っていますが、昔からぎんなんは中毒を起こす可能性のある食べ物であることがわかっています。そして、2000年以降、ぎんなん中毒の患者が増加しています。
注意点などを解説しました。
news.yahoo.co.jp/byline/horimuk…
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倉原先生の記事。
✓境内ではマスク着用
✓手指衛生をしっかりと
✓分散参拝のために混雑を避ける
『大晦日のうちに初詣を済ませてしまう「幸先詣(さいさきもうで)」もすすめられます。』
家は、多分例年通り2週間ぐらいずらして初詣予定です😌
news.yahoo.co.jp/byline/kurahar…
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【NEW!】Yahoo!個人の記事を更新しました。
年始に食べるおせちなどには、『いくら』や『かずのこ』など、魚卵がよく使われています。
そして日本における魚卵アレルギーは、6位に位置しています。
そこで今回は、魚卵アレルギーに関して簡単に解説してみます。
news.yahoo.co.jp/byline/horimuk…
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坂本先生の記事。
餅をのどに詰まらせるリスクに関し、繰り返し情報発信があるなか、『ではどのようにすれば』ということに答える丁寧な記事。
✓水分でのどを潤しながら
✓よく噛んで食べる
✓一口量を守り詰め込まない
環境を確実に作る
ですね。
ご一読を。
news.yahoo.co.jp/byline/sakamot…
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【NEW!】小麦粉に繁殖するダニでをたべることによる症状『パンケーキ症候群』がしられるようになりました。
そして最近、ヒラタチャタテ(チャタテムシ)が穀類に発生し、同様にアナフィラキシーを起こす可能性があるという文献をみつけましたので共有します。
pediatric-allergy.com/2023/01/03/lip…