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すなわち 私はここで「許されるパロディ」と「許されないパロディ」の境界線について述べるつもりはないのですが、「ある種のパロディ」が「誰に、どの様な悪影響を与えるのか」については 是非ともこの機会に 改めて注目して頂ければ幸いです。
まず「標章とは何か、何の為にあるのか」の話をします。
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誰かのために何かを伝える標章やグラフィックシンボルの類は、基本的には本来の目的を果たすためにカナリの手間暇をかけて設計されているのが常です。
それが出来上がってからも苦労しつつ、ようやく周知が進んだ頃に 横からイキナリ「赤の他人」が他の用途に剽窃するなら、そりゃ誰もブチ切れますよ。
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似通った二つのデザインを手元に取り、両者を並べて良く見比べてみるなら、確かに「似ているけど違うね」という話にもなるでしょう。
ただし「それが使われる状況」の要素を無視すればの話ですが。
視覚言語としての図記号、標章やマークなどは、離れた場所からでも識別しやすい視認性も重要なのです。
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酷似したデザインといえども「使い方」次第では必ずしも(元のデザインやユーザーに)悪影響を与えるとは限らないのではないか?といえばその通りですが、それは悪影響を与えない使い方を「似せた側」が徹底して周知し対策していればの話です。
それを著作権者側の方で検証させるのは フェアじゃない。
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誰かの命や安全に関わるような話を「フザケタ表現」を使って、ウケ狙いで発信するのは宜しくないのでは?と問われますれば、まぁ確かにそう見える部分もありましょうが…
私はこう見えても安全マーキングに関するISO国際規格の中の人なのですから、フザケル時にも「大真面目にフザケて」いるんですよ。
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せんだってゴミなどの異物混入がされにくいリサイクルボックスの導入がニュースに挙がりました。「それよりもゴミ箱を増やすべきだ」といった話も分からんではないのですが、自販機飲料の販売管理者からすれば流石に「シランガナ」と思いますよ。ジュースを売ったせいで焼き鳥の串まで回収するのは変。 twitter.com/ishiimark_sign…
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子供の頃の当職は主にオナモミを「ひっつき虫」と呼んでいたのですが、いつの間にか絶滅危惧II類になっていますね。
当時は近所の空き地にようけ生えていましたから ポリ袋いっぱいに集めましたら、それらが一つにくっ付いて禍々しい塊になったあの日の記憶。悪魔の手毬歌事件として今も覚えています。 twitter.com/uimontyo/statu…
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後々に語り継がれるレベルの大きな事故というのは、もちろん予防できるに越したことはないのですが、それが実際に起きるまでコトの重大さが認識されにくいのもまた事実、歯痒い所です。
通常、斯様な事故が起きてしまった「次の」段階として原因究明と再発防止へと移行します。
そこがまた大事な話で。
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センセーショナルな事故の直後では感情や危険意識も最高潮となり、憶測が飛び交う事も含めて大きく話題になるでしょう。
再発防止策を急ぐのも確かですが、事故が発生した経緯や問題を正しく分析して改善策を整備するには相応の時間が掛かります。
その頃までに飽きて興味を失うなと私は申し上げたい。
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すなわち起きてしまった事故を教訓としたり問題の改善に役立てたりする事は大切であるものの、しかし事故が起きた直後にだけ騒ぐ一方、原因究明や再発防止策が講じられた頃には皆がその件について興味を失っている様では 非常にマズイと思います。
また、事故の重大性を死者数だけで測る事も反対です。
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さて夜も更けてきましたので、今日は少し「怖い話」をします。(ちなみに世の中では「秋の夜長」なんて言葉も未だに使われますが、現代日本の定時法による時間の概念の下では 然程の意味もないかもしれません)
今日ね、何年ぶりかもわからないですけど証明写真機ってので顔写真を撮りに行ったんです。
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じっさい正味の話、労働現場における死傷事故(労災)のデータベースが厚労省によって公開されているので誰でも閲覧する事ができるのですが、その内容を分析してみますと顧客や患者から「暴行」を受けた事による負傷の事例も少なからず目立ちますし、結構エゲツナイんですよ。
twitter.com/achernar000/st…
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それらは「ヒューマンエラーの12分類」とも呼ばれ、エラーの分析と対策の為にも要因が区別されていますが、それぞれが互いに影響しあっていたり重複したりする事にも注意が必要です。
そしてヒューマンエラーの要因を防ぐ必要がある一方で、「ゼロにできない」のも また事実。
twitter.com/ishiimark_sign…