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はやぶさ2が回収した砂にアミノ酸が、というニュースについて、TLでも懸念する声があるけれど、各社の報道に「近く論文で公開される見通し」とか「関係者などへの取材で」とあるのが気になる。論文掲載誌の報道解禁日(エンバーゴ)は大丈夫なんだろうか?
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ぼくは生まれつき片目の視力が0.03しかないのだけど、新札のデザインなら悪い方の目でも「帯のないのが千円」「帯が真ん中よりに入っているのが五千円」「帯が端に入っているのが一万円」で、見分けられそうな気がする。簡潔な言葉で違いを表現できるというのは、とてもいいと思う。
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「学校でプログラミングを学ぶ」というのは、語感としては「学校で音楽を学ぶ」というのに近くて、そういう世界の捉え方があることを知る以上のものでなくていいと思う。音楽の授業が音楽家を育てるためのものではないように、プログラミングの授業はプログラマを育てるためのものでなくていい。
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日本は狂犬病清浄国だからワクチンは必要ないという話が流れてきた。再上陸は時間の問題と言われていて、ワクチンの接種率が下がってきている中で、日本がどういう状況に置かれているかもう一度確認しておいた方がいいよ(´・ω・`) ref. mhlw.go.jp/bunya/kenkou/k…
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この星座早見アプリ凄くいいよ。何がいいって一瞬で起動する。夜空を見上げて、あれ、あの星なんだっけ?という時に、超高機能プラネアプリなんか要らない。天気や電車の時間を調べるみたいに、今あそこに見えている明るい星が何かを調べたいならこれで充分。 twitter.com/nagoya_planet/…
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このニュースについて誤解が広がっているため、NASAが追加のリリースを出している。変化したのは遺伝子ではなく、遺伝子発現。両者は全く異なる概念なので混ぜたらあかん(´・ω・`) ref. NASA Twins Study Confirms Preliminary Findings go.nasa.gov/2FEEBtX twitter.com/livedoornews/s…
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論文誌には報道解禁日(エンバーゴ)というのが定められていて、それ以前は内容を公にしてはいけないことになっている。ただそれだと取材や内容の深掘りができないので、メディアには「報道解禁日はxxです」とした上で事前に情報が流される。この報道解禁日を破ると関係者にとても迷惑がかかる。
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とある大学で1年間みっちり英文でレポートを書くトレーニングを受けたけれど、ひたすら以下のようなフォーマットで文章を書かされた。
段落1:私は○○ということを主張する。その理由は3つ。
段落2:理由1
段落3:理由2
段落4:理由3
段落5:上記の理由により私は○○と考える。 twitter.com/sayakatake/sta…
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一念発起して天文計算の勉強をしているという人から「この、c、o、s、にはそれぞれ何を代入すればいいんですか?」という質問を受けたことがある。僕はその人を笑う気にはなれないし、インターネットで調べればいい、という意見には全く同意しない。存在を知らなければ調べる事はできないんだよ。
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なお、今回エンバーゴ破りがあったかどうかは分かりません。ただ「一社が伝聞調で伝え、他の報道機関が続々と後追い報道している(一社が破るとエンバーゴは有名無実化します)にもかかわらず、海外報道も論文掲載誌の公開もない」という報道のされ方からそんな感じがする、というだけです。
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エンバーゴが破られると関係機関では掲載誌への謝罪や意図しないタイミングでのプレス対応が必要になるだけでなく、今後の論文掲載に支障が出たり、最悪、掲載取り消しなんていう事態にもなりかねない。エンバーゴ制度の是非については議論があるけど、ルール違反はあかんよ(´・ω・`)
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あなたの頭(直径20cm)を地球だとしましょう。2km先にいる直径20mほどの太陽に照らされたあなたの影が、5mほど先の直径5cmくらいの月に落ちるところを想像してみて下さい。それが月食という現象のスケール感です。あれは月が欠けてるんじゃなくて、僕たちが今いる惑星の影なんですよ。
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改めてアポロ13号のTLを追いかけていてびっくりしたことの一つ。事故発生から約1時間後、まだ状況が刻一刻と変化している中で、コントロールルームのメンバーがちゃんと交代している。あたりまえなんだけど、このあたりまえのことをこの状況下でできるのは凄すぎる。 twitter.com/sp50jbot/statu…
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リフトオフ前のエンジン停止はアメリカがやっても中国がやっても「中止(abort)」ですし、これまでもそう表現されてきました。それなりに宇宙開発をウォッチしてきましたが、これを「失敗(failure)」と表現するのが一般的だとは思えません。もしそれが「普通の感覚」 だとしたらそれは誤用です。 twitter.com/newsweek_japan…
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人類史上初の地球外知的生命探査計画であるオズマ計画を率い、銀河系内の知的生命体の数を見積もるドレイクの方程式を提唱したフランク・ドレイク博士が亡くなったとのこと。氏の功績がいつの日か人類以外の歴史に刻まれることを心から祈る。R.I.P. twitter.com/nadiamdrake/st…
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遺伝子が「元々持っていた絵の具セット」だとしたら、遺伝子発現は「その絵の具でどうやって絵を描いたか」に相当する。遺伝子発現はストレスがかかると結構簡単に変わる。季節変化するという話もあるくらい。 【遺伝】ヒト遺伝子発現の季節変化 | Nature Communications | natureasia.com/ja-jp/research…
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「金星に生命の兆候を発見か」という話についての米惑星協会の冷静な分析。「発見されたホスフィン(リン化水素)は生命活動によって作られる物質だが、本当にその信号がホスフィンかどうか、それが生命活動によるものかどうかは、さらに検証が必要。安易な結論に飛び付かずに続報を待て」ですよね。 twitter.com/exploreplanets…
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”私の知っているNASAの上席研究員は、「はやぶさ」と「はやぶさ2」のことを'Sporty'だと評していた。彼らのアプローチはNASAのそれとは全く違っていて、常に小さな予算で、常に大胆で、常に失敗のリスクを取る。どちらがいいかではなくて、人類は安全な探検とSportyな探検の両方があったほうがいい!” twitter.com/elakdawalla/st…
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『水からの伝言』を信じちゃいけないのは疑似科学だからじゃない。あれは「物事の善悪と何かの美醜を直接結びつける」「善悪の判断を自分以外の何かに委ねる」という話だ。それは絶対に手放してはいけないものだよ。cf. 『水からの伝言』の完結版、年内出版へ headlines.yahoo.co.jp/article?a=2019…
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日本時間2020年10月16日午前9時56分頃に、大型軌道上物体同士の接近が警告されています。再接近距離は25m以下、衝突の可能性は最大で20%とのこと。 合計の質量が3t近くあり、比較的高度が高く、正面衝突に近いので、もし衝突するとやっかいなことになりそう(´・ω・`) lizard-tail.com/isana/orbview/… twitter.com/leolabs_space/…
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この映画の監督であるアンドリュー・ウェイクフィールド氏は、MMRワクチンと自閉症の関係を示したとする論文で利益相反の秘匿とデータ捏造があったことが発覚して、論文が撤回されただけでなく、英国の医師免許を剥奪されている。これはそういう人が自説を主張するために作った映画であることに注意。 twitter.com/eiga_natalie/s…
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NASAによれば、ISSに1年滞在して変化した遺伝子発現は登山やダイビングとさほど変わらないけれど、本来速やかにもどるはずが、うち7%が6ヶ月経っても元に戻らなかったとのこと。もともと変化しやすいものだし、戻らなかった部分はごくわずかだから、それでどうにかなるというものではなさそう。
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今回の結果は、長期間の宇宙滞在の影響が、宇宙から帰ってきても、遺伝子(の発現)レベルで結構長い間残ってるよ、という話で、「宇宙飛行で遺伝子が変化して新人類爆誕!」みたいな話じゃない(´・ω・`)
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「われわれ人間はおそらく自分が考えるほど特別な存在ではないかもしれない」サイエンスはずっとこのことを明らかにしつづけてきた。地球は宇宙の中心ではなかったし、太陽系もごくありふれた星系だった。そして、人類はほかの動物と比べてもさほど特別な存在じゃない。これはすばらしいことだよ。 twitter.com/afpbbcom/statu…
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Jアラートは本当に必要なときだけ出すべきだという意見を見かけたけれど、おそらく警報は、上昇加速中にそこで加速をやめたら落ちるであろう場所(着弾予想円)が日本国内にかかった時点で出る。その時点では国内に落ちるか、上空を通り過ぎるかは分からない。分かってからでは遅いんじゃないかな。