76
プレジデントの記事です。
「新型コロナは幕下級…」これから来る"横綱ウイルス"の出現に備えろ 世界的iPS研究者「都市封鎖は過剰」 #POL president.jp/articles/-/343…
77
根路銘先生の幕下に同意したのは、絶対に感染してはならない恐怖の病気ではないということを言いたかったのです。そういう気持ちが社会の混乱と悲劇を生んでいます。陽性になった人を差別したり、感染を極度に恐れて生活を壊す。狡猾で厄介なウイルスですが基本的にインフルエンザや風邪と同じ病気です
78
今はまだ②です。③にしないように、静かに家にいて、外出しなければならないなら手を洗って。長期戦で持続できる形を各自で考えて。熱発しても呼吸が苦しくなければ、少し自宅で様子を見て。一方でPCRの体制は一刻も早く整えて。同じ社会に戻らない可能性が高いと思います。良い意味でも。私見です
79
今回、欧米が必ずしも素晴らしいわけではないことがよくわかりました。そして欧米のように③になっていないのに感情的に海外にならえというのは問題です。今怖いのはパニックです。医療の現場に欧米の地獄が来るか踏みとどまるかの瀬戸際です。パニックになって無駄な労力をかけないで欲しいのです。
80
都市封鎖が必要ないと記事にあるのは、②の段階でそこまでしてしまうと、どこで戻すかが非常に難しいと思うからです。これは長期戦ですので、絶妙のバランスで持続できる対応をとってワクチンまで待たないといけないのです。そういう意味でこの段階で過剰な不安で害が出るのを避けないといけない。
81
日本は専門家委員会の緻密な作戦でうまく凌いだので油断しました。第2波はうまく凌げてません。そしてオリンピックの延長が1週間遅くて②に入ってしまいましたので、戦略は完全に次のステージです。③では欧米のような完全封鎖が必要です。でも日本はまだそこまで行ってません。
82
欧米は、中国の状況をあまり興味なかったのか、その後日本やアジアがうまく凌いだので油断したのでしょう。今英雄のようなクオモ市長も①〜②の時にNYは観光客は止めないと言ってて危ないと思いました。欧米はアジアのレベルが上がっていることと欧米の国がもはや先進ではないことを見誤ったと思います
83
でも、あくまで医師が必要とした検査だけです。患者がしてほしいという検査に全部対応すると害もあります。臨床所見との総合判断なのに検査結果だけで考える一般の人が問題です。
今NYも海外も、必要な人だけ検査と言っていると思います。
84
対応は、① 線形に増えている時、②指数関数になりそうな時、③指数関数になって医療が崩壊した時、で異なります。①の間は記事に書いたように無駄な労力が多くなり混乱するのみなので検査は少ない方が良いのです。②までに必要なPCRができる体制をとるべきでした。今急いでやっているところですね。
85
今、そのなだらかなピークが医療のラインを超える時点に来ました。とても残念なのはクラスター班が予言して、時間稼ぎもしてくれたのに、その間に軽症者を別にするとか、医師が必要と思うPCR検査が十分できる体制を作っていなかったので、今皆慌てています。これは政治の責任です。
86
その山までは少し猶予がありますが、ピーク時には医療のキャパを少し超えるように書いてありました。それを厚労省の図は医療の線を上げて、ピークをしのげるように変えていたのです。そんなことは急には起こりません。むしろ医療者が感染して医療のラインは下がるのです。
87
最初から今の状態をちゃんと予測してありました。驚くことに2月25日という遅さで、すでに韓国や台湾のようにできないタイミングで検査もままならない国の状態で託された専門家たちは、クラスター潰しで時間稼ぎをして、感染のピークを遅く低くするという作戦をとりました。
88
プレジデントの記事を不快に思われる方も多いので、連続で少し解説します。一方で、ツイッターやFBでは褒めてくれる方も多く、完全に二極化しているなあと感じます。
まず、最初の専門家委員の出した図は本当に秀逸でした。その後の厚労省が出した図は医療の線をかさ上げしてあってそこは大問題でした
89
こういう時こそ、批判の前の合言葉「自分は思うほど賢くないし、他人は思うほど馬鹿ではない」を唱えて、邪魔しないようにしたい。