「苦しまないと成長できない」 「痛い目に遭わないと成長できない」 「傷つくことで成長できる」 こんな感じで子どもの成長を語る大人を見た時、私の頭の中のノブさんが、「苦痛に耐えたり、傷ついたりして成長するのは筋肉だけでええんじゃ…、心は壊れても元通りにならんど!?」とつっこむのです。
私の経験上ほぼ間違いなく言えるのは、「自分からSOSを出せる子はほとんどいない」という事です。
子どもを日々支えているあなたは最高です。 子どもの安全を願い、子どもの将来を憂い、時に自分を責め、神経と体力をすり減らす毎日。 それでも子どもを信じて、一生懸命に支え続けている。 そんなあなたは最高ですので、寝る前に「私ってマジ最高だな」と自画自賛しましょう。どうかご自愛下さい。
子どもの寝顔を見た時は、自分自身を労いましょう。 子どもが安心を感じながら、ぐっすり眠れる環境を整えているのは、紛れもないあなたなのです。そして、子どもを安心させているのも、紛れもないあなたなのです。 皆様、今日も一日お疲れ様でした。どうか無理のないよう、引き続きご自愛下さいね。
子どもがルールを守らない時は、「その子が守れないルールを作っていないか」と自問しています。 「その子が守れないルールを一方的に作る」という事は、「その子をルールが守れない子にする」という事です。 守れないルールを一方的に作るくらいなら、そもそもルールなんか作らない方が良いんです。
私の経験上ほぼ間違いなく言えるのは、「子どもの忘れ物を責めても、子どもの忘れ物は減らない」という事です。
子どもから自傷を告白された時に忘れないでほしいことがあります。 それは、『その子が自分でつけた目に見える傷』の裏には、『その子が自分ではつけたくなかった目に見えない傷』があるということです。 だからこそ、まずは「よく来たね」と穏やかに労い、丁寧に傷の手当てをしてほしいのです。
今日の一言
大人の「こうあってほしい」は、子どもからすれば「知らんがな」です。
子どもから将来の夢を無理やり聞き出す事は、「3ヶ月後の夕飯に何食べたいか」を無理やり聞き出す事と同じくらい意味の無い行動だと思っています。
経験上、子どもから「イライラする」と相談された時、子どもは「イライラをどうにかしてほしい」よりも、「何でイライラしてるのかよく分からないから一緒に考えてほしい」と思っている事が多かったりします。 なので、相談の場では『イライラを一緒に眺めて考える』という意識を大切にしています。
甘えたいけど甘えたくない。 認めてほしいけど認めてほしくない。 死にたいけど生きたい。 こういった子どもの気持ちを目の当たりにした時、「結局どっちなの?」と言いたくなりますが、その子自身も「結局どっちなの?」と頭を抱えていたりするので、「どっちもなんだな」と理解してあげてください。
子どもとの意味のない会話ほど、意味のある事はないと思うんです。
私の経験上ほぼ間違いなく言えるのは、「子どもになめられないように振る舞う大人」よりも、「子どもになめられてもびくともしない大人」の方が、子ども達から信頼されるということです。
今日の一言
【定期】 支援者として、私がしない8つのこと
〈定期〉 子どものさまざまなSOS集 〜総集編〜
今日の一言
子どもに笑ってほしい時は 「自分は笑えているか」と自問し、 子どもに安心してもらいたい時は 「自分は安心できているか」と自問し、 子どもに無理をさせたくない時は 「自分は無理をしていないか」と自問する。 子どもの幸せを願う時にこそ、自分の今を確認する事が大切だと思うんです。
今日も頑張って普通を演じ切った子が、あなたの近くにいたかもしれないという事を、お忘れなきよう。
子どもに「いつでも相談してね」とだけ伝えると、「ん?相談してもいいっぽいけど…どのタイミングで?」と思わせてしまう可能性があります。 なので、「ちょくちょく声かけるからさ、もしその時に話せたらちょっと話聞かせてよ〜」と、相談のタイミングを子どもに丸投げしない形で声をかけています。
普段「疲れた」と言わない子が、突然「疲れた」と言った時。全ての行動を完全にストップして、その子の話を聞かせてもらいましょう。 その際、「疲れた」と言えたその子の勇気を讃え、今までの苦労をねぎらいましょう。 その「疲れた」は、深く思い悩んだ末に、ようやく言えた一言かもしれないので。
子ども達は言う 「怒らないから言いなさい」と言う大人はもう怒ってると 「あなたの為に言っている」と言う大人は私の為に言ってないと 「言わないとわからないよ」と言う大人は言えない事がわかってないと 「早く言ってくれればよかったのに」と言う大人は早く言っても何もしてくれないと 自戒…
子どもが頑張っている時、大人にしてほしいのは『叱咤激励』ではなく、『現在への肯定』です。
子どもの言動にイライラした時は、「心は鬼にしても、言葉は鬼にしない」と心の中で3回唱えています。