【定期】 支援者として、私がしない8つのこと
今日も頑張って普通を演じ切った子が、あなたの近くにいたかもしれないという事を、お忘れなきよう。
子どもが頑張っている時、大人にしてほしいのは『叱咤激励』ではなく、『現在への肯定』です。
頑張り過ぎている子に「頑張らなくていいよ」とだけ伝えると、「今までの頑張りを認めてもらえなかった」と感じさせる可能性があるので、現場では「かなり頑張っているし、少し休んでもいいんじゃない?って思っているんだけど…正直休んでもいいと思えてる?」的な感じで子どもに休息を促しています。
子ども達は言う 「怒らないから言いなさい」と言う大人はもう怒ってると 「あなたの為に言っている」と言う大人は私の為に言ってないと 「言わないとわからないよ」と言う大人は言えない事がわかってないと 「早く言ってくれればよかったのに」と言う大人は早く言っても何もしてくれないと 自戒…
大人の不機嫌は子どもを良い子にさせます。 大人の不機嫌を見ると、「大人を怒らせないようにしよう」と子どもは自分の事を二の次にして大人の為に頑張るので、周りからは良い子に見えるのです。 なので「良い子にしてるな」と思った時、自分は不機嫌を子どもに向けていないかな?と自問しています。
今更ですが、『見守る』ことができる人ってすごいと思うのです。 子どものピンチにはすぐに飛んでいく準備と覚悟を持った上で、子どもの主体性を認めて、信じて、手を貸したい気持ちをグッと堪える。これを何度も何度も繰り返す。 『見守る』って簡単そうに聞こえて実はかなりのスキルなんですよね。
〈定期〉 子どものさまざまなSOS集 〜総集編〜
高田純次さんが「歳とってやっちゃいけないことは説教と昔話と自慢話」という言葉を残しています。 私はこの言葉を「子どもからの説教と昔話と自慢話は真剣に聞きなさい」と勝手に解釈して、病棟の子ども達の話を真剣に聞いています。
子どもを助けてあげて下さい。 子どもに「助けて」と言われたら助けてあげて下さい。子どもが「助けて」と言えなくても助けてあげて下さい。そして、子どもが「助けて」と言える事を助けてあげて下さい。 辛い時ほど「助けて」を言うのが怖くなるんです。「助けて」を誰かに言うって、大変なんです。
子どもの言動にイライラした時は、「心は鬼にしても、言葉は鬼にしない」と心の中で3回唱えています。
笑っている子どもを見た時に、「笑ってるから大丈夫だな」と判断をせず、「笑ってるけど大丈夫かな」と関心を向けるのが子どもの支援者だと思います。
子どもがこれから進む道を舗装するのではなく、子どもがこれから進む道に休憩所と逃げ道をめっちゃ設置しまくるイメージで看護を展開しています。
正論を言われた子どもは2秒で心を閉ざします。
子どもから「死にたい」と言われた時は『TALKの原則』を思い出して下さい。 『Tell Ask Listen Keep safe』 T:言葉で心配していると伝える A:「死にたい」について尋ねる L:絶望的な気持ちを傾聴する K:安全を確保する 「死にたい」と言えた子どもの勇気を讃え、受け止める事から始めましょう。
子ども達に聞く「嫌な看護師はこれやってる」集 ・すぐ感情的になる ・大声で注意してくる ・変に煽ってくる ・知ったかぶりする ・「それ言う?」的な一言が多い ・脅してコントロールしようとする ・ちょっとした事でも全部注意してくる 「偉そうな看護師はムリ」だそうです。現場からは以上です。
私が子どもをほとんど叱らないのは、「叱らない方が効果的!」と考えているからではなく、「叱ってもあんま意味ないな…」と経験的に理解しているからです。
私の経験上ほぼ間違いなく言えるのは、「子どもの忘れ物を責めても、子どもの忘れ物は減らない」という事です。
こど看の自問シリーズ 〜総集編〜
大人からの無理ゲーな言葉 ・言いたい事があるなら言いなさい ・怒らないから言いなさい ・言わないとわからないよ? ・言わないって事でいいのね? 下に行くにつれて無理ゲー度は上がります。これらを聞いた子どもは、「言わないんじゃなくて、言えないんだよ」と嘆くのです。現場からは以上です。
勇気を振り絞ってSOSを出した子どもに、「もっと早く言ってくれればよかったのに」と言ったのならば、その子からのSOSはそれで最後になるかもしれません。
「生きてりゃいいことあるよ」という言葉を聞くと、希望ではなく絶望を感じる子もいるということをお忘れなきよう。
子どもからの相談は『生モノ』です ・相談を受けたら全動作ストップ ・「相談受けます」とその場で保証 ・話が聞かれない場所へ移動 ・相談を一度で終わらせようとしない ・相談に来た子どもの勇気を讃える 現場では相談の鮮度を落とさないよう、なるべく早く、丁寧に取り扱う事を意識しています。
子どもの「〇〇」は多義語 〜総集編〜
経験上、子どもから「イライラする」と相談された時、子どもは「イライラをどうにかしてほしい」よりも、「何でイライラしてるのかよく分からないから一緒に考えてほしい」と思っている事が多かったりします。 なので、相談の場では『イライラを一緒に眺めて考える』という意識を大切にしています。