先生からローマ字で「アリガト ゴダイエモンスタアア」という断末魔の叫びのようなメールが来たが、何かあったのだろうか。
先生のお使いでタブラ屋に来ている。まだ作業が終わっていないから30分だけ待ってくれ、と言うので「本当に30分でできる? 1時間とかかかるなら、いったん家に帰るけど」と聞いたら、「30分あれば100%大丈夫だ」と自信満々で答えてくれた。 いま、店に来てから3時間が経過したところだ。
去年まで菜食専門の珍しいバーとして営業していた店が、今年行ったら普通に肉や魚を提供していたので、どうしたのか店長に聞いてみた。 「もし君がバーを経営することがあったら、肉料理も出すといいよ。やたらと酒を飲むようなベジタリアンは少ない、ということを俺は身をもって知った」と言われた。
4月にある高松ライブの主催者の方に、会場の近くに安くて良さそうな宿泊先があるか聞いたらここを紹介してくれた。確かに安いし楽しそうだが、思っていたのと何か違う。
先生から「No today」とだけ書かれたメールが来たが、さっぱり意味がわからないので電話してみた。 「昨日クウェートから帰国したからレッスンでもしようかと思ったが、明日ケーララに行くし忙しいからやっぱり今日は無理、ということだ」と言われ、行間を読む修行も必要になってきたなと思った。
スワパン・チョウドリー(有名なタブラ奏者)のライブの招待券あるけど要るか、とベンガル人の友達から聞かれたので「え、もちろん欲しい!」と答えたら、「すごくいい演奏だったよ」と言いながらチケットを渡してくれた。 先月開催されたライブの招待券を紛らわしくプレゼントするのはやめてほしい。
深夜のコンサート会場でベンガル人のおじさんから「君は日本人か? 君に似た日本人を俺は知ってるぞ。えーと、なんて名前だったっけ…。そうだ、キシン・シノヤマ!」と言われたところだ。
フランス人の兄弟弟子から「夕飯を作ったから食べに来ないか」と誘われた。いい加減カレーにも飽きてきたしフランス料理とかすごく嬉しいな、と思いながら一応メニューを聞いてみた。 「今日は卵カレーと豆カレーだ」と言うので用事を思い出して断った。
近所のバーでグリンピースを食べていたら、隣の席のベンガル人男性が急にシクシクと泣き始めた。ウィスキーグラスを握りしめながら涙を流す彼に、連れのおじさんが「泣くなら飲むな!飲むなら泣くな!」と叱咤しているのを見て、「乗るなら飲むな、飲むなら乗るな」という日本の交通標語を思い出した。
趣味でタブラをやっている友達の家に遊びにきた。「おー、入りなよ。今ちょっと計算をしていたところなんだ」と言う彼の計算のレベルがちょっとどころの騒ぎではなくて、インドやっぱりすごいなと思った。
The Green View Club、というレストランを見つけたので、「グリーン・ビューっていうぐらいだから店内に観葉植物がいっぱいあったり、窓の外に素敵な庭園が広がってたりするのかな」と思いながら入ってみた。 照明がやたらと緑なだけだ。
先生からメールがきた。「パン買ってこい」と書いてある。
レッスンの後に先生から声をかけられた。 「以前、音を大きくするために肉や卵を積極的に摂取するよう伝えたのを覚えてるか」 「はい、いつも心がけるようにしてます」 「あの話な、忘れていいぞ。最近の生徒の中で一番しっかりした音を出すやつが、生まれた時からのベジタリアンなんだ」 と言われた。
今年のレッスンは今日が最後になることを先生に伝えたら、 「いいか、お前は20年以上タブラを叩いているが、どのぐらいの時間を費やしたかに価値があるわけではない。いい演奏をしなければ意味はないのだ」という含蓄のある話をしてくれた。 昨日買ってきたパンの代金ください、と言い出せなくなった。
ゲストハウスの新規宿泊客の重そうなスーツケースを、頭の上へ器用に乗せて颯爽と運ぶ従業員を見て「熟練した所作って、やっぱり美しいものだな」と思っていた。 階段を上りきったところで彼が「ムリムリムリ、首折れちゃう! 助けて日本人の兄貴!」と僕を呼ぶのを聞いて、さっきの感慨を撤回した。
「昨日交換してくれたバスタオルがなんだかゴワゴワすぎて、使うと皮膚が痛いから交換してもらえないでしょうか」とゲストハウスの管理人に頼んだら「あ、ごめんごめん。それバスタオルじゃなかったわ」と言って持って行った。バスタオルじゃないなら何だったのか、という質問には返事をくれなかった。
「あそこのプージャ(礼拝)で打楽器を演奏してる人の、ビートの安定感すごいな」と思って、近くまで聞きにきてみた。そりゃ安定してるはずだ、と思った。
今年インドで食べておいしかったカレーを1枚にまとめたらお腹が空きました
インドでの通信用にとSIMフリーのiPhoneを快く貸してくださった津田大介さんへ、そのお借りしたiPhoneの画面を不注意からバキバキに割ってしまったことへの反省文をムンバイの空港で書いているところだ。
サントゥール奏者、新井孝弘くんとのインド古典音楽ツアーを今年も開催します!西日程は3/25取手、29東中野、4/2浜松、3名古屋、4神戸、5広島、7佐賀、8福岡、9熊本、10宮崎、11大分、13北九州、14山口、15尾道、16鳥取、17岡山、18高松、19神戸、20京都、21金沢、22岐阜です。u-zhaan.com/schedule/
サントゥール奏者の新井孝弘くんとの北インド古典音楽ツアー、東日程は4/28代官山、5/1水戸、2いわき、3福島、4塩釜、5石巻、6青森、7秋田、8鶴岡、9小千谷、13宇都宮、14由比ヶ浜となっています。ぜひお近くの会場へ聴きに来てください! u-zhaan.com/schedule/
フルカワミキ÷ユザーン「KOUTA LP」が4/6に発売されることになりました。昨年カセットでリリースされた「八戸小唄/ 通りゃんせ」の2曲の他、Ovalと食品まつり君によるリミックス、さらに新曲も収録されてます。ナカコーがギターとMIXで参加、マスタリングは益子樹さんです。 hmv.co.jp/newsdetail/art…
ライブ後に、お客さんから声をかけられた。 「ユザーンさんの大ファンなんです! いつも聴かせていただいてて、特にあの曲が好きなんですよ。レイ・ハラカミさんとやられた、川越ランジェリー」 川越ランデヴーです、と答えた。
「川越ランジェリー」も新しい下着屋みたいでかなり驚きましたが、今までで一番びっくりしたのは矢野さんのスタッフの女性から言われた「ユザーン、ハラカミさんとのあの曲いいわね! 何度も聴いちゃった。川崎メモリーズ」という言葉でした。 twitter.com/yano_akiko/sta…
セザンヌとユザンヌ