ウクライナ戦争についてのnoteアップ。アメリカ的秩序が嫌いだからってロシアの暴力を擁護するような態度は最悪で、逆にロシアをしっかり断罪する為にこそ「ポリコレとネオリベというアメリカ秩序の押し付け」にはうまく対処していく必要があるという話を「鬼滅」と絡めて。続note.com/keizokuramoto/…
鬼滅の炭治郎くんが「鬼になってしまった原因」は慮るけど「鬼を斬る」のは容赦しないように、プーチン的存在を生み出してしまう「アメリカ型秩序が持つ歪み」には適切に対処するけど「プーチン型の暴力」にはダメ絶対!ってなる態度が大事だよね。これが逆になってる人が多すぎる。続
人類社会を一週間で激変させたロシア軍の侵攻によって『憲法9条があれば自衛隊などいらん。俺が一緒に酒のんで説得する』的な空疎な理想は木っ端微塵になりましたが、その中で今後のリベラル派が「リアルな議論」をするには?というウェブ記事を書きました。1/n finders.me/articles.php?i…
ロシア侵攻で明らかになった事は、いざ核を持つ大国が自己利益の為に攻めてきたら 少なくとも当面は自分たちでなんとか防衛しないとどうしようもないという事。必死に抵抗戦を戦っていれば国際社会も助けようが出てくるが、無抵抗で降伏すればもうその大国の言いなりになるしかなくなってしまう。2/n
そもそもこういう事態に陥ってしまった根本的な理由としてプーチン大統領が「キーフなど3日で落とせる」と誤信してしまった事があるのは間違いなく、平和主義の理想を持つからこそリアルな軍事的な均衡関係を維持する事は消して否定出来ないことを人類は今思い出した情勢と言える。3/n
その軍事的均衡を維持しようとする必死の取り組みを「お前はそんなに戦争がしたいのか!」と嘲笑うのが20世紀型リベラルの最低なところで、そんな「訓練してる消防隊員に”お前は火事が起こればいいと思ってるんだろう”的なことを言う」ような事してたら感情的反発が募るに決まってるわけです。4/n
ではリベラル派が「リアルな議論」をするにはどうしたらいいのか?それは「イツメン」の左翼論客内で「いつもの空疎な倫理マウンティング勝利宣言」をしてないで、具体的な対象テーマの専門家をちゃんと取材し、ついつい「最大限の軍拡」方向に振れがちな保守派の議論を整理すること。5/n
「日本の安全保障の最大化」=「最大限の軍拡」を意味しない事を保守派でも良識的な人はわかっているが、左派側の議論があまりに空疎な倫理マウンティングしかないと、良識的な人も「最大限の軍拡路線」に引っ張られるしかなくなる。そこに「リアルな議論のできる左派」の役割がある。6/n
例えば安倍氏が核シェアリングに言及した時それが何なのか理解する前に脊髄反射で否定したり賛成したりせず専門家に取材して議論を整理する役割を果たすべき。防衛研究所の高橋杉雄氏が「賛成派もそれが何なのかわからず賛成している」と以下連ツイで整理してくれている7/n twitter.com/SugioNIDS/stat…
上記の高橋氏の連ツイによれば核シェアリングとはNATOの事情に合わせた特殊な核運用の一形式にすぎずそれで必ずしも核抑止力が上がるわけでもない。日米連携の中での事情に合わせた望ましい核運用は別個に議論すべきと。こういう議論が左派から出れば保守派も「あくまで軍拡」路線から脱却できる。8/n
今後の国際情勢の変化に応じた「保守派側から投げられるボール」から逃げずに、ちゃんと専門家に取材してリアルな議論を打ち返すこと。これが左派にできれば日本の安全保障議論も正常化し過剰な軍拡欲求も落ち着き、改憲もせずに済む情勢が作れるようになる。逆に逃げ続けるなら改憲は不可避。9/n
とはいえ「安全保障でなく”軍拡”が自己目的化しない」ようにリードするとか、戦争反対的な理想をちゃんと照れずに言えるとか、左派の美点が大事な点は沢山ある。「リアルな左派」ムーブメントが極右の暴走を抑止し、改憲せずに済む情勢になればいいなとは僕も思っています。一緒に頑張ろうぜ。10/n
今回記事finders.me/articles.php?i…後半では細谷雄一@Yuichi_Hosoya 慶大教授による「NATOの東方不拡大の約束を米国が破ったのが原因で露は悪くないというのは嘘」という論考も紹介しています。アメリカ的秩序がムカつくからといって今回のロシアの暴虐の肩を持つような事を言うのは最悪。だから↓ 11/n
鬼滅の炭治郎くんが「鬼になった理由は慮るが鬼を斬るのは容赦しない」ようにロシアが暴走する理由は慮るが断罪することを容赦してはいけない。その「慮る」の部分で大事なのはアメリカ的秩序の押し付けが世界中で「プーチンみたいな存在がいたら痛快」という反感を蓄積させていることの解決。12/n
だからこそ「ネオリベとポリコレの押し売り」的なアメリカ秩序の強制が世界中、アメリカ社会ですら強烈な反感を生み出していて、それがプーチン的存在が「痛快だ」と感じて押し上げるエネルギーを産んでいる、この「真因」を解決できない限りプーチンが倒れても次の独裁者が現れる。13/n
こんな時だからこそロシア人を憎むのでなくロシア文学を読み、定番の「意識高い系とそれに対抗して暴走する男」という構図からプーチンを理解しよう!まずは村上春樹原作アカデミー賞候補映画ドライブ・マイ・カーに出てきたチェーホフがオススメnote.com/keizokuramoto/…という記事を書きました。1/n
直球の「反フェミニズム」的公約を掲げた保守系候補が当選し、韓国のみならず日本のリベラル派にも衝撃を与えた韓国大統領選挙についての記事をアップ。こうやって「今のリベラルは嫌われてる」事が可視化されるのは、リベラル派の理想にとっても悪いことではないはず。続finders.me/articles.php?i…
22日の電力逼迫危機の元凶は、電力問題を政治闘争のオモチャにしてきた風潮が制度の歪みを放置してきた事が原因という記事finders.me/articles.php?i…を書きました。特によりによって危機当日に掲載された朝日の社説とか最悪で!解決には「全てが政治闘争に見える老害」から権力を取り戻すことが必要 1/n
4) ・ドイツは原発をやめていないしウクライナ紛争を受けて脱原発の見直しに入った。現状でも日本より原発比率が高い。 ・日本の再エネ発電容量は世界6位で、5位のドイツとの差はわずか。太陽光発電容量はドイツを上回ってる。 え?SNSで言われているイメージと全然違うじゃん!…と思いませんか。続
5)日本がドイツに本当に学ぶべきは、 ・大した差がなくてもドイツは高潔、日本政府はクズとなるイメージ戦略 ↑これは一種の人種差別として糾弾されるべき落差 ・ウクライナ紛争を受けて即脱原発の見直しの検討まで始める現実への責任感 ↑日本では現実はどうあれ政府批判できればいいという風潮 続
6)日本がドイツに学ぶべき3点めは、ドイツは自分にあった色々な電源をバランス良く使っているが日本は太陽光一点張り。再エネ普及の為の最適な制度でなく単に悪徳業者が儲けやすい仕組みにしてしまった。「善なる再エネ業者vs悪の東電」的なアホな構図に落とす暴論に冷静な議論がかき消されてきた。続
例の「ウィル・スミスがビンタした事件」で日本では「よくやった!」が多いのにアメリカじゃ厳しい意見が多いのは、日本社会が「女は守られるべき」と考えられている事が原因だという説は、フェミニスト以外からも今後の日本社会を考える上で重要という記事を書きました。続 note.com/keizokuramoto/…
NTT社長のスピーチがポリコレ的に問題という話、僕も全部読んだらむしろちゃんと実際に女性も出世させていく為の環境整えようとしてる話だと思った。言葉尻捉えて紋切り型の批判してる『識者』の人らには失望したね。ローカル社会の事情に向き合わずに吠えてればいいみたいのはまた別の差別主義だよ。 twitter.com/mahoneprison/s…
月末恒例記事ラッシュ一本目『外資コンサルは儲かりまくってるのに日本経済はイマイチなままなのはなぜか?』を考える記事を書きました。これと表裏一体の課題なんですが知床遊覧船の事故の背景にあると言われる「中小企業コンサル(の一部)」の文化の問題について連ツイで思うことを書きます。1/n twitter.com/Pre_Online/sta…
結局日本社会は、今「資本と学歴に完全に守られた領域」に生きている人たちとその外側にはじき出された人たちの分断が進んでいて、その「はじき出された人たち」がなんとか生き抜くためにアレコレやってる必死の試みを「大都会目線」で断罪しているだけでは改善していかない。9/n