カスガ(@kasuga391)さんの人気ツイート(古い順)

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日本のアニメ・漫画のキャラ名の漢字を一字ずつ辞書で引いてその意味を考察するのはあちらのファンダムの得意技で、たとえばシュタゲwikiには「阿万音鈴羽」の意味として、「『阿』は日本語でアフリカ、追従、凹所を意味し、『万』は……」みたいなどうでもいい情報が延々と書いてある。 twitter.com/_GhostsofHeroe…
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確かにアメリカには手塚治虫はいないし、藤子不二雄も石ノ森章太郎もいない。 だけど日本にはウィル・アイズナーはいないし、ハーヴェイ・カーツマンもジャック・カービーもいないのだ。
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そもそも高名な合衆国の漫画原作者を引き合いにして日本の漫画家全体を貶めるのはナンセンスだし、その逆も然り。
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アイズナーやカーツマンの名前を挙げているツイートにこの引用RTというのは、さすがに「この人はアメリカン・コミックスについて何も知らないのでは?」と疑わざるを得ない。 twitter.com/specialcat01/s…
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個人の意見は自由だし、「漫画とはあくまで子供向けのもので、いい大人が読むものではない」と主張したいなら好きにすればいいと思うけど、「アメコミの作家はみんなそう思って漫画を描いている」みたいな偏見を広めるのはやめて欲しい。
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実は「人間がいない世界に取り残されたロボットはいずれ機能停止するだろう」という発想自体は、既に1939年のジョゼフ・E・ケレアムのSF短篇「錆」(未訳)の頃からある。 twitter.com/CRwVUTh6Xjn2eG…
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pixivに「鹿目まどかと孫悟空が夫婦になっているAI絵」を大量投稿されている方がいて、両者のタグは事実上その人に占拠された状況なのだが、機械学習の発展以前はこの方に己の性的ファンタジーを広める術はなかっただろうことを思えば感慨深いものがある。 誰もが妄想龍になれる時代がやって来たのだ。
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こういう冷静に考えたらありえない現象を理屈の力で押し通してしまう場面を見ると、「SFやなあ」と感じる。 twitter.com/pesopesojamp/s…
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私はSFで大切なのは「科学的に正しいこと」ではなく、「科学的にもっともらしいこと」だと思ってるよ。 「もっともらしく」ありさえすれば「正しく」なくてもいいのだ。
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「海外で軽々しく『神なんか信じない』と言ってはいけない」というのは、「特撮ヒーローをろくに知らないのに『ウルトラマンがいれば防衛チームいらないじゃん』『戦隊物って五人がかりで一人と戦って卑怯』とかの雑語りをしてはいけない」みたいな話だと考えれば分かりやすいんじゃないだろうか。
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逆に言えば、ちゃんと真摯な自己省察を繰り返した上で「私には神の実在がどうしても信じられないのだ」と言うのは構わないと思う。実際そういう主張してる無神論者はキリスト教圏にも大勢いるし。
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「AIを使って盗作ってどうやるんだろ」と思って元ソースを読んでみたら「既存の小説の文章を、同じ内容を表現する別の文章に書き換える」という手法を使っているらしい。なるほど。 twitter.com/wishigame/stat…
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ところで、AIによる剽窃例のサンプルとして提示されてるテキストがレイモンド・F・ジョーンズの短篇「ヒューマン・エラー」とその盗作というのは、なかなか皮肉が効いていると思う。
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知らない人のために説明しておくと、「ヒューマン・エラー」は「人間が持つべき真の完全性とは、機械のような冷静な判断力ではなく、悔恨や恐怖に怯える繊細な心の中にある」という内容の話。
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一知半解のゲームやラノベの歴史論が炎上するのを見るたびに、筒井康隆の『俗物図鑑』にある「一般に浸透した遊戯やギャンブルを評論するくらい難しいことはない。大衆ひとりひとりが小評論家であるといえるからだ」という言葉を思い出す。
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百年後ぐらいの日本を舞台にした話を考えるとき、女の子の名前をどう付けるかは結構悩む。多分その時代の女の子の多くは、「トァン」や「ミァハ」みたいな、現代の我々には妙ちきりんに聞こえる名前を持っているに違いないから。
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1968年に書かれたジュブナイル小説「暗いピンクの未来」より。筒井康隆すごいな。
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更にポイント高いのは、最後に主人公が電子頭脳の技師を志し、デザイナーである未来の自分の助手になるという決断を下す場面で物語が締めくくられることで、「闇雲に機械を拒否するのではなく、人間と機械の二人三脚で新たな芸術を作り上げていく未来像」が提示されているところだ。
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この辺、凡庸な作家なら「人間の芸術は機械に負けはしない」か「人間の芸術が機械に負けるディストピア」という二者択一のどちらかで終わらせてしまうところで、当時のSF作家たちが子供向け作品といえども決して手を抜かなかった事実の証左であると思う。
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「何を書きたいのか」と質問されたときに「何を書きたくないか」を回答する人にこれを感じる。>RT 「通俗的な異世界ファンタジーを書くつもりはないです」 「主人公が周囲から全肯定されるような話は書きたくありません」 「とにかく“ありふれた物”は書きたくないんです」
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「宇宙人の物資を盗んで光線銃で八つ裂きにされた泥ママ」とかのSF系泥ママ動画を見ていると「最初期のSFもこんな感じで生まれたんだろうなあ」という気分になってくる。 E・P・ミッチェルのSF短篇とか、基本は実話に基づいた心霊読み物の形式で書かれてるし。
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「異世界の描写に現実世界に由来する単語を用いること」問題の根本には、そもそも「この異世界を描いた物語の語り手は誰なのか?」という疑問が、現代の作者や読者に意識されなくなったという事情があると思うんだわ。
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この短篇、私はこれまで普通に「いい話」だと思ってたのだけど、RTの中に「ラストの一コマでゾッとした」という感想があり、「そういう観点もあるのか!」と(皮肉や変な意味抜きで)膝を打った。 twitter.com/doraemonChanne…
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なんか「メインストリームのアメコミでは近年までゲイの登場人物は存在しなかった」と思ってる人が結構いるようだけど、そんなことないですよ。マーベルでは1982年にキャップの旧友アーニー・ロスが登場してるし、DCでも1988年にエクストラーニョがニュー・ガーディアンズに加わってる。
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「今の読者は現実に向き合うのが辛い」みたいな話が流れてきたけど、SFやファンタジー等のいわゆる「逃避文学」自体が1930年代の世界恐慌期に勃興したものだし、昔から読者とはそういうものなんじゃないですかね。